プロゲーマーは大会で優勝するために、プレイ以外にもあらゆる面で試行錯誤しています。
その為使用しているデバイスにこだわっている方が多く、最高のパフォーマンスを発揮できるものが使用されています。
勿論スポンサー契約で使わされている場合もありますが、メーカー側もプロゲーマー向けに開発しているので低品質なものは存在しません。
なのでプロゲーマーが使用しているデバイスを研究するのは自分にとって最適な物を見つける近道となる筈です。
そこでこの記事では、世界的なプロゲーマーが使用しているヘッドセットをprosettings.netを参考にしてランキング形式で紹介していきます。
ちなみに今回は以下のタイトルのプロゲーマーのデータを参考にしています
- Apex Legends
- CS:GO
- オーバーウォッチ2
- フォートナイト
- PUBG
- レインボーシックスシージ
- VALORANT
それぞれのゲームタイトルに分けて紹介したり、その製品の特徴も解説していくのでぜひ参考にして下さい。
ちなみに一部の古い機種などは後継モデルに変えて記載しています。
目次
人気ランキング表!
人気メーカーモデルの解説!
BenQ ZOWIE XL2546K
スペック | |
---|---|
解像度 | フルHD |
Hz | 240Hz |
パネル | TNパネル |
応答速度 | 0.5ms |
スピーカー | なし |
入出力端子 | HDMI2.0 x 3 DP1.2 x 1 ヘッドホン出力 |
スタンド調整 | ピボット 90° スイベル : 45° / 45° チルト : -5~23 高さ : 155mm |
今回調べた中で圧倒的に使用者が多いモデルで、2位である「BenQ ZOWIE XL2566K」と400人近くの差を付けて1位となっています。
と言うのも性能と機能の両方がFPSで使う事に特化された作りになっており、
- パネルは発色の良さなどよりも応答速度を重視したTNパネル
- 応答速度が0.5ms
- 映像の動きの残像感を軽減する「Dynamic Accuracy + (通称DyAc+)」
- 映像内の暗い場所を見やすくする「Black eQualizer機能」
- 色の鮮やかさを20段階で調整できる「Color Vibrance」
- 画面の設定を手元ですぐに切り替えられる「S SWICH」
- 画面にのみ集中しやすい環境に出来る左右の「アイシールド」
- BenQ ZOWIE独自の無料ソフトを使用して、他の人の設定をダウンロードして使う事が出来る「XL Setting to share」
この様に多機能高性能になっています。
特に「DyAc+」は使うかどうかで残像感が大きく変わるので、ただでさえ滑らかな240Hzの映像が更に鮮明で滑らかに見える様になります。
BenQ ZOWIE XL2566K
スペック | |
---|---|
解像度 | フルHD |
Hz | 360Hz |
パネル | TNパネル |
応答速度 | 0.5ms |
スピーカー | なし |
入出力端子 | HDMI 2.0×2 DisplayPort |
リモコン | S.Switch |
スタンド調整 | ピボット スイベル チルト 高さ |
2番目に多かったのは同じくBenQ ZOWIE製の360Hzモニターです。
そして3位であるXL2540Kと大きな差があり、150人近くの差が付いています。
プロゲーマーであれば360Hzモニターであるこちらの方が使用者が多く思われるかもしれませんが、実際はこちらが2位となっています。
この理由について考えるのは、
- オフライン大会で使われているモニターが240Hzの事が多い為。
- APEXでは300fps以上に対応していない為
などがあると思います。
スペックについては上で紹介した「BenQ ZOWIE XL2546K」を360Hzにしたモデルとなっていて、その他の機能面、性能面は同じです。
なのでスペックは「BenQ ZOWIE XL2546K」よりも優れているので、時間が経つ毎にこちらの方が使用者が増えてくると思います。
BenQ ZOWIE XL2540K
スペック | |
---|---|
解像度 | フルHD |
Hz | 240Hz |
パネル | TNパネル |
応答速度 | 1ms |
スピーカー | なし |
入出力端子 | HDMI2.0 x 3 DP1.2 x 1 ヘッドホン出力 |
スタンド調整 | ピボット 90° スイベル : 45° / 45° チルト : -5~23 高さ : 155mm |
BenQ ZOWIE製の240Hzモニターの中では低価格なモデルです。
その為、スペックは「BenQ ZOWIE XL2546K」と比べると劣っていて、
- 応答速度は1ms
- 残像感を軽減する機能「DyAc+」に非対応
となっています。
それでいて他社製の240Hzモニターと比べてかなり高額となっているので、コスパはあまり良くありません。
特に「DyAc+」に対応していないのが欠点で、これによって高額ながらTNパネルで1msの特別高性能では無いモニターとなっています。
対して他社製の240Hzモニターは「BenQ ZOWIE XL2540K」よりも低価格ながら
- 1ms、0.5msなど高速な応答速度を持つIPSパネルのモニター
- IPSパネルで280Hzのモニター
と言うモデルがあるので、現状はあまりお勧め出来ないモニターとなっています。
DELL AlienWare AW2518HF
スペック | |
---|---|
解像度 | フルHD |
Hz | 240Hz |
パネル | TNパネル |
応答速度 | 1ms |
スピーカー | なし |
入出力端子 | HDMI x 2 DP x 1 USB 3.0ダウンストリーム x 3 USB 3.0アップストリーム ヘッドホン出力 |
スタンド調整 | ピボット 90° スイベル : 20° / 20° チルト : -5~20 高さ : 130mm |
全体ランキングは63人で4位となっていますが、使用者の殆どはフォートナイトプレイヤーとなっています。
その為、フォートナイトでは圧倒的に一位ですが、他のタイトルでの使用者はあまり多くありません。
またこちらは既に生産終了となっているので、現在新品で購入するのが難しいです。
そしてDELL製の240Hzモニターは現在IPSパネルのモデルしか無いので、このモデルの後継機はありません。
HP OMEN 25f
スペック | |
---|---|
解像度 | フルHD |
Hz | 240Hz |
パネル | TNパネル |
応答速度 | 1ms |
スピーカー | なし |
入出力端子 | HDMI x 2 DP x 1 USB 3.0ダウンストリーム x 2 USB 3.0アップストリーム ヘッドホン出力 |
スタンド調整 | チルト : 85~113 高さ : 130mm |
全体ランキング36人で5位となっていますが、使用者の殆どがOW2プレイヤーとなっています。
これについてはOMEN by HPがオーバーウォッチリーグとスポンサーシップ契約を締結していた事が大きな理由だと思います。
逆に他のFPSタイトルでの使用者は殆どいません。
またこのモデルは既に生産が終了しており、新品で購入する事が難しくなっています。
加えて特別高性能と言う訳でもないので、今購入するモニターとしてはあまりお勧めできません。
ASUS ROG SWIFT PG259QN
スペック | |
---|---|
解像度 | フルHD |
Hz | 360Hz |
パネル | Fast IPS |
応答速度 | 1ms |
スピーカー | なし |
入出力端子 | HDMI x 1 DisplayPort 1.4 USB 3.2 Gen1Type-A x 2 USB 3.2 Gen1 Type-B ヘッドフォンジャック |
スタンド調整 | ピボット 90° スイベル : 25° / 25° チルト : -5~20 高さ : 120mm |
360Hzモニターの中でかなり古く、2020年12月に発売されたモデルです。
なので現在主流な360Hzモニターと比べると見劣りする部分もあり、特に応答速度が1msと遅めになっています。
(最近のモデルはIPSパネルでも0.5ms以下のモデルがあります。)
また発売から時間が経っていることもあり、現在新品を適切な価格で購入する事が難しいです。
なので今購入するモニターとしてはあまりお勧めできません。
DELL Alienware AW2523HF
スペック | |
---|---|
解像度 | フルHD |
Hz | 360Hz |
パネル | Fast IPS |
応答速度 | 0.5ms |
スピーカー | なし |
入出力端子 | HDMI x 2 DisplayPort 1.4 USB 3.2 Gen1Type-A x 3 USB 3.2 Gen1Type-A(充電対応) x 1 USB 3.2 Gen1 Type-B ヘッドフォンジャック オーディオラインアウト |
スタンド調整 | ピボット 90° スイベル : 20° / 20° チルト : -5~21 高さ : 110mm |
DELL Alienware製の360HzモニターでIPSパネルながらも応答速度が0.5msと速くなっています。
その他FPS向け機能として、
- 暗い場所を見やすくする機能の「Night Vision」
- 煙、もや、霧などの状態で見やすくする機能の「Clear Vision」
- 画面真ん中に照準マークを表示するクロスヘア機能
などが搭載されています。
またUSBハブ機能が4つ付いているので便利に使いやすいです。
この様に機能面と性能面の両方に優れていながら360Hzモニターとしては最安値クラスとなっているので、コスパがとても良くなっています。
Dell G2524H
スペック | |
---|---|
解像度 | フルHD |
Hz | 280Hz |
パネル | Fast IPS |
応答速度 | 0.5ms |
スピーカー | なし |
入出力端子 | HDMI DisplayPort 1.4 x 2 USB 3.2 Gen1Type-A x 2 USB 3.2 Gen1 Type-B ヘッドフォンジャック オーディオラインアウト |
スタンド調整 | ピボット 90° スイベル : 45° / 45° チルト : -5~21 高さ : 130mm |
DELL製の280Hzモニターで、2023年に発売された新しいモデルです。
パネルは応答速度に優れる「Fast IPS」なので0.5msと高速になっています。
また上で紹介した「DELL Alienware AW2523HF」と同じ様に、
- 暗い場所を見やすくする機能の「Night Vision」
- 煙、もや、霧などの状態で見やすくする機能の「Clear Vision」
- 画面真ん中に照準マークを表示するクロスヘア機能
これらのFPS向け機能も搭載されています。
この様にハイスペックながらも240Hzモニターの中では低価格な部類なのでコスパがとても良いです。
ASUS ROG Swift PG27AQN
スペック | |
---|---|
解像度 | WQHD |
Hz | 360Hz |
パネル | Fast IPS |
応答速度 | 1ms |
スピーカー | なし |
入出力端子 | HDMI 2.0 x3 DisplayPort v1.4 USB 3.2 Gen1 Type-A×2 ヘッドホンジャック |
スタンド調整 | ピボット 90° スイベル(左25°~右25°) チルト (+20° ~ -5°) 高さ 100mm |
今回調べた中で使用者は1人のみでしたが、有名なストリーマーである「shroud氏」が使用しているモデルです。
WQHDに対応していながら360Hzに対応している高解像度、高リフレッシュレートの高性能モデルで機能面についても、
- NVIDIA G-SYNCに対応
- NVIDIA® Reflex Analyzerによって遅延の計測が可能
- Esportsデュアルモードによって25インチのフルHD表示に切り替えが可能
- HDR600に対応で明暗の差の表現に優れる
この様に多機能になっています。
そしてEsportsデュアルモードによってフルHD25インチモニターとしても使えるので、
- フルHD360Hzモニターとして使用できる為、高いフレームレートが出しやすい
- サイズが小さくなることによって目の動かす量が減り、FPSなどで使いやすくなる
- 25インチへ小さくなることによってWQHDからフルHDに変えた場合の画質の低下が少なくなる
と言ったメリットがあります。
その為、
- 普段のPC作業や競技性の低いゲームではWQHDモニターとして使う
- FPSなどのゲームではフルHDモニターとして使う
と言った様に、一つのモニターで使い分ける事が可能です。
その分、値段が他の360Hzモニターと比べても高額です。
ASUS PG27AQDM
スペック | |
---|---|
解像度 | WQHD |
Hz | 240Hz |
パネル | 有機ELパネル |
HDR | HDR10 |
応答速度 | 0.03ms |
入出力端子 | HDMI ×2 DisplayPort 1.4 ×1 USB 3.2 Type-A(USB ハブ)×2 USB 3.2 Type-B(PC接続用)×1 ヘッドホン出力 ×1 |
スピーカー | なし |
スタンド調整 | 高さ(110mm) チルト (+20° ~ -5°) ピボット(+90° ~ -90°) スイベル(+30° ~ -30°) |
こちらも今回調べた中で使用者は1人のみでしたが、VALORANTのプロゲーマー「Chronicle氏」が使用しているモデルです。
WQHDと高い解像度ながらも240Hzに対応しているモニターで、一番の特徴として液晶では無く「有機EL」が搭載されています。
これによって、
- 液晶よりも画質に優れる
- 完全な黒を表現できる
- 応答速度が0.03msと高速
と言うメリットが生まれ、画質と応答速度の両方に優れています。
特に応答速度0.03msは実際に体感できるくらいの速さで、以前に同じスペックを持つ有機ELモニター
を使用した時に残像感少なさがTNパネルと比べても段違いでした
また有機ELの欠点として焼き付きがしやすいと言うのがありますが、
- カスタムヒートシンクとエアフロー改善による優れた冷却機能
- 焼き付き防止機能
など焼き付きを防止する機能が搭載されています。
この様に
- WQHD
- 240Hz
- 有機EL
と高性能ですが、その分値段が高額になっています。