
プロゲーマーは大会で優勝するために、プレイ以外にもあらゆる面で試行錯誤しています。
その為、デバイスにこだわっている方が多く、最高のパフォーマンスを発揮できるものが使用されています。
特にマウスパッドについてはエイム操作に直結するのでとても重要です。
勿論、スポンサー契約で使用している場合もありますが、メーカー側もプロゲーマー向けに開発しているので低品質なものはありません。
なのでプロゲーマーの使用デバイスを研究するのは最適な物を見つける近道となる筈です。
そこでこの記事では、世界的なプロゲーマーが使用しているマウスパッドをprosettings.netを参考にしてランキング形式で紹介していきます。
ちなみに今回は以下のタイトルのプロゲーマーのデータを参考にしています
- Apex Legends
- CS2
- オーバーウォッチ2
- フォートナイト
- PUBG
- レインボーシックスシージ
- VALORANT
それぞれのゲームタイトルに分けて紹介したり、その製品の特徴も細かく解説していくのでぜひ参考にして下さい。
目次
人気ランキング表!
モデル名 | 人数 |
---|---|
SteelSeries QcK Heavy | 167 |
Razer Gigantus V2 | 158 |
Zowie G-SR-SE | 139 |
G640s | 117 |
零 Soft | 106 |
VAXEE PA | 95 |
零 FX XSoft | 65 |
Zowie G-SR | 64 |
SteelSeries QcK | 56 |
Lethal Gaming Gear Saturn Pro | 49 |
Razer Strider | 46 |
VAXEE PA Black | 33 |
Artisan 飛燕 soft | 29 |
Zowie G-SR II | 26 |
Artisan 疾風乙 soft | 22 |
HyperX FURY S Pro | 20 |
G740 | 20 |
Artisan Type-99 MID | 17 |
Glorious | 17 |
Inked Gaming Custom | 17 |
VAXEE PB | 16 |
VAXEE PE | 16 |
Artisan Type-99 Soft | 15 |
Artisan 疾風乙 xsoft | 15 |
WALLHACK SP-004 | 13 |
VAXEE PD | 12 |
飛燕 FX XSOFT | 11 |
Artisan 零 MID | 11 |
Xtrfy GP4 | 11 |
ZOWIE G-SR III | 10 |
人気モデルの解説!
SteelSeries QcK Heavy
2015年12月から販売されている息の長いモデルで、長い間FPS向けマウスパッドとして定番なモデルです。
ちなみに以前は下で紹介している「Logicool G640s」が一位で「QcK Heavy」は二位でしたが、現在はこちらが一位となっています。
下で紹介している「QcKシリーズ」の厚さを増やしたモデルで、表面の素材と作りについては全く同じとなっています。
そして基本の滑り心地は同じですが、厚さが厚くなっている事によって、初動が少し重めで通常モデルより止めやすく感じられます。
それでも、固さは固めになっているのでマウスがそこまで沈み込む事が無く、
- 重量のあるマウス
- ソールの面積の少ないマウス
などで使ってもそこまで極端に滑りが変わりにくいので、通常の「QcKシリーズ」に少し初動の重さが欲しいと感じる方に向いています。
なのでバランスタイプですがコントロール寄りの性能で、同じく定番モデルである「Logicool G640s」と比べると断然重い滑りになっています。
ちなみに「QcK Heavy」にもサイズ違いのモデルがいくつか存在しており、
これらがラインナップされています。
そしてXXLだけ厚さが4mmと薄いですがそれでも十分厚く、実際の使用感に違いは感じないので単純にサイズで選ぶのがおすすめです。
Razer Gigantus V2
Razer製のバランスタイプのマウスパッドで「Logicool G640s」や「SteelSeries QcK」と同じ様に定番マウスパッドの一つでもあります。
ちなみに2020年5月に発売されていて、こちらも随分前から販売されています。
ただし発売されてから数年の間はそこまで特別人気があると言う訳では無く、5~6位前後の事が多かったですが、現在は全体で2位と大人気なマウスパッドとなっています。
また一位である「QcK Heavy」とは9人差で、殆ど差が無いほどの使用者がいます。
滑りについてはバランスタイプとしては滑りやすい方で、今回解説しているマウスパッドと比較すると
と言った感じです。
そして硬さが結構硬めで、G640sと同じくらいの固さになっています。
なのでG640sと似たような滑りですが、G640sはサラサラしているのに対してこちらは少しザラザラしています。
それもあってG640sと比べて少し重い滑りに感じられます。
なのでバランスタイプで滑りやすさを求めつつ、少し止めやすさも欲しいと言う人に向いていると思います。
加えて値段がとても安いので、長期間買い替え続け易くもなっています。
Logicool G640s
低価格で定番なマウスパッドの一つですが、プロゲーマーからも人気の高いモデルとなっています。
ちなみに以前は全体で一位となっている事が殆どでしたが、現在は順位を落としていて3位となっています。
加えて二位である「Razer Gigantus V2」との人数差がそこそこ開いており、使用者数が結構減っています。
滑りやすさはバランスタイプに分類されますが、バランスタイプの中でも結構滑りやすいです。
なので今回解説しているマウスパッドの中では最も滑りやすいモデルとなっています。
滑り心地はとても滑らかで、表面がサラサラしているので一定の速度で滑りを安定させやすいです。
そして厚さは3mmと平均的で、結構固めに作られているので、マウスが沈み込みにくく一定の滑りやすさを維持してくれます。
これによって沈み込みによる滑りの低下が少ないので、バランス系としては滑りやすい物になっています。
その為、コントロール系の滑りにくいマウスパッドから変える場合は慣れるまで止めにくく感じるかもしれません。
それでもスピードタイプのマウスパッドと比べれば全然止めやすいです。
なので止めやすいマウスパッドが好まれる傾向にある、
- CS:GO(2位)
- VALORANT(1位)
のタイトルでも使用者が多いです。
そして多くのプロゲーマーに使用される高品質なマウスパッドながら低価格なので、FPSをやり込みたい方から初めてゲーミングマウスパッドを購入する方まで幅広くおすすめ出来ます。
ちなみにサイズ、デザイン違いのモデルとして、
がありますが、滑り心地に関しては全く同じなので単純に大きさで選ぶと良いです。
ただし同じロジクール製の布製マウスパッド「G240t」と「G740TH」の二つは表面の作りは同じですが、
- G240t = 厚さが1mmと浅い
- G740TH = 厚さが5mmと厚い
と言う違いがあって使用感が変わるので気を付けて下さい。
ARTISAN NINJA FX ゼロ SOFT
日本のマウスパッドメーカーであるARTISANのマウスパッドで、
「SteelSeries QcKシリーズの上位互換」
と良く言われています。
ARTISAN NINJA FX ゼロは、
- MID = とても固め
- SOFT = 柔らかい
- XSOFT = とても柔らかい
の3種類の柔らかさがラインナップされていて、その中で一番使用者が多いのがSOFTです。
ちなみにMID、SOFT、XSOFTのそれぞれの使用者数は、
- MID = 11人
- SOFT = 106人
- XSOFT = 65人
となっていて合計で181人が使用してこの人数は一位である「QcK Heavy」の167人を上回っています。
なので固さ関係なしで「ARTISAN NINJA FX ゼロ」としての人数で見れば使用者数が実質一位となっています。
日本製と言う事もあり、日本の多湿な環境で使っても問題無い作りがされていて、布製ながらも湿度に強いです。
なので雨の日でも殆ど変わらない滑りで使用出来ます。
そして表面の滑りやすさはQcKシリーズよりも滑りが良いですが、SOFTはQcKよりも柔らかいのでマウスが沈み込み易くなっています。
これによって、
- 初動が軽い滑り
- 止める時は沈み込みを利用して止めやすい
と言った様に止めと滑りのバランスが良いです。
またQcKシリーズよりも滑りやすいですが、それほど極端に滑りやすい訳では無いので、バランスの取れたモデルとなっています。
ただし適切な価格で新品を購入する事が難しく、長期間入荷待ちになっていたり、本来は5000円~6000円ですが1万円近くで販売されている事もあります。
VAXEE PA
下で紹介している「G-SR-SE」に滑りが似ているとよく言われているモデルです。
そして、
- 値段が約4,000円と転売価格の「G-SR-SE」より圧倒的に安い
- 在庫が安定している
と言う様になっているので、「G-SR-SE」の代わりとして購入する人も多いです。
使用感については「G-SR-SE」と全く同じという訳では無く、
- G-SR-SEに比べて若干滑りが重い
- G-SR-SEはサラサラなのに対してPAは若干毛羽立ち感がある
などの違いが感じられます。
とは言っても若干違う程度で人によっては違いを殆ど感じない場合もあるので、G-SR-SEの代わりとしても使いやすいです。
なのでここまで紹介してきたマウスパッドと比較すると
「G-SR-SEより若干滑りが重く、QcKより少し軽い」
と言った使用感に感じます。
BenQ ZOWIE G-SR-SE
同じBenQ Zowieの「G-SR」は重めで滑りにくいコントロール系のマウスパッドですが、こちらは滑りが良くなっています。
とは言ってもバランス系の中では特別滑りが速いと言う訳でも無くて、上で紹介した「Logicool G640s」と比べれば重い滑りです。
それでも少し滑りに寄った性能で初動の滑りが軽くなっており、止めやすさもあるので扱いやすいです。
なので「SteelSeries QcK Heavy」と比べれば軽い滑りになっています。
そしてこの滑りと止めのバランスが良さが絶賛されている事が多く、今回のランキングでも多くのプロゲーマーの方に使用されています。
とは言っても日本国内だとほぼ転売品しか購入する事が出来ず、高額すぎてあまりお勧めできません。
なのでこの記事を書いている2025年7月時点でもAmazonページでの価格は最低約1万円となっています。
また現在は製造されていない旧カラーのモデルは更に高額です。
そしてマウスパッドは定期的に交換する必要があるので、長く買い続けるという事も踏まえると尚更お勧めできません。
その為、適切な価格で販売されているのを見つけたら取り合えず購入してみると良いかもしれないです。
ちなみに名前が違うモデルで「ZOWIE H-SR-SE」と言う製品がありますが、こちらはサイズが違うだけでそれ以外は「ZOWIE G-SR-SE」と同じとなっています。
BenQ Zowie G-SR
かなり滑りが重めで、止めやすさを重視したマウスパッドとなっています。
その為、
- 初動が重い
- 滑らせている最中も常に重さを感じる滑り心地
- 止めたいと思ったらすぐに止めやすい
と言った使い心地に感じます。
また厚さが3.5mmで少し柔らかめになっているので、マウスを押し付けると更に滑りにくくなります。
この様な特性を持つこともあり「CS2」「VALORANT」など精密なエイム操作が必要なタイトルで使用者が多いです。
なので万人受けしにくく、好みやプレイするFPSタイトルで使いやすさが変わりやすいマウスパッドとなっています。
その為、止めやすさを重視する方、重めな滑り心地が好きな方にお勧めです。
ただしこちらは既に生産が終了していて新品で購入する事が難しいです。
また新型である「ZOWIE G-SR II」はコントロール寄りの性能ながらも割と滑りが良く、「ZOWIE G-SR」より滑りやすくなっています。
なので「ZOWIE G-SR」の重い滑りが無くなっているので、「ZOWIE G-SR」の滑りを求めて「ZOWIE G-SR II」を購入すると、思っていたのと違うと感じるかもしれません。
SteelSeries QcKシリーズ
バランスタイプの滑りになっていて、表面の作りは上で紹介した「QcK Heavy」と同じです。
ただこちらは厚さが2mmと薄くなっていて、「QcK Heavy」よりも固めな使い心地になっています。
これによってマウスの沈み込みによる滑りの低下が少なくなっているので、HEAVYよりも初動が軽いです。
それでもQcKシリーズの表面は滑りは滑らかですが、速度自体はそこまで早くありません。
なのでここまで紹介してきたマウスパッドを例として挙げると、
- 「Logicool G640s」よりは断然重い
- 「BenQ ZOWIE G-SR-SE」より少し重い
と言った使用感です。
なのでバランス系の中では中間~少しコントロール寄りの性能だと思います。
ちなみにQcKシリーズはサイズ違いのモデルが複数ラインナップされており、
の4種類があります。
そしてこれらはサイズ以外に違いは無く、滑りは全く同じなので、単純にサイズの違いで選ぶのが良いです。
またステッチ加工されている「QcK Edgeシリーズ」も滑りは全く同じなので、ステッチ加工されている物が欲しい方はそちらの方がおすすめ出来ます。
ちなみに「QcK Edgeシリーズ」についてもサイズ違いのモデルが、
と3種類あるので欲しいサイズを選ぶのが良いです。