
Dell Alienwareの「AW3425DW」は34インチのウルトラワイド×QD-OLEDに240Hzを組み合わせた、幅広い用途で使いやすいゲーミングモニターです。
QD-OLEDによる真の黒と広色域による鮮烈な映像、240Hzと応答速度0.03msの高いゲーミング性能、1800Rカーブによる高い没入感、そして広い表示領域でPC作業も快適になります。
今回は「AW3425DW」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
スペック表
| 性能 | |
|---|---|
| サイズ | 34インチ |
| 解像度 | 3440x1440 |
| Hz | 240Hz |
| 曲率 | 1800R |
| パネル | QD-OLED(量子ドット、ノングレア) |
| 応答速度 | 0.03ms(GTG) |
| 色域 | DCI-P3 99.30% |
| 輝度 | 250cd/m2 1000cd/m2 |
| コントラスト比 | 1,500,000:1 |
| HDR | DisplayHDR True Black 400 |
| スピーカー | なし |
| 対応端子 | DP1.4 x 1 HDMI2.1 x2 USB Type-Bアップストリームポート×1 USB Type-Aダウンストリームポート x 1 USB-Cダウンストリームポート×1(15W充電対応) |
| スタンド調整 | チルト機能 -5°+21° 高さ調整 110mm スイーベル R20°/L20° 傾斜角度-5°/5° |
| VRR | AMD FreeSync NVIDIA G-Sync Compatible Adaptive-Sync |
| 保証 | 3年間 |
良い点
34インチ/UWQHD/有機EL(QD)による広い作業領域と画質の良さ
34インチ/UWQHDと横に広く表示出来るので、ウィンドウを並べても表示しても余裕があり、動画編集ソフトなどのタイムラインも一度に多く表示が出来ます。
更に黒の表現力と発色に優れる有機ELに加えて、色の再現性に優れる量子ドットとなっているので、色域カバー率がDCI-P3 99.30%とかなり広いです。
なので綺麗な画質でゲームや映像が楽しめるのに加えて、作業も快適にしやすいモニターとなっています。
240Hzと有機ELによる応答速度0.03msの高速性能
240Hzと高いリフレッシュレートに加えて有機ELによる0.03msと言う応答速度も兼ね備えています。
これによって240fps出せるPCであれば滑らかな映像と低遅延でゲームプレイが可能です。
その為、FPS系のゲームでも使いやすい性能を持っています。
曲率1800Rによる視認性の良さ
曲率1800Rとそこそこのカーブで湾曲しているので、視界を包まれるような見え方になっています。
これによって平面よりも画面端を見るまでの視線の動きが少なくなり、視認性が良いです。
またゲームや映画などでは没入感が増す効果もあるので、遊びから仕事まで幅広くメリットを体感しやすいです。
ピボット以外対応のスタンド
スタンドはピボット以外の可動に対応しているため、
- 目線の高さをしっかり合わせたい
- 左右の向きを頻繁に変える
といった使い方でも思い通りに調整できます。
そのため、デスクスペースを広げたいなどの理由でスタンドを外したい場合を除けば、モニターアームなしでも快適に使えます。
USBハブ機能に対応
USBハブとして使えるポートがUSB-AとUSB-C一つずつ搭載されているので、マウスやキーボードなどを接続できます。
またUSB-Cは15W給電も兼ね備えているので、スマホなどの充電としても使えます。
34インチ/UWQHD/240Hz/有機ELと言うスペックを持つモニターとしては低価格
「AW3425DW」は値段だけ見るとかなり高額なモニターですが、
「34インチ/UWQHD/240Hz/有機EL」
と言うスペックのモニターとしてみると低価格となっています。
代わりに、
- スピーカーと音声ポートが無い
- 曲率が1800Rと高価格帯と比べて浅めなカーブ
(強い物だと800Rがある) - USB-Cポートがダウンストリームなので映像入力は出来ない
(USBハブと同じ扱い)
など見劣りする点もありますが、ディスプレイ自体のスペックは高いのでコスパに優れています。
人によっては気になる点
スピーカー非搭載で音声ポートも無い
スピーカーが無いだけでなく、オーディオポートも付いていません。
なので音を出すにはスピーカーやヘッドホンなどを、PCやゲーム機に接続する必要があります。
USB-Cがダウンストリームなので映像入力は出来ない(USBハブと同じ扱い)
USB-Cが搭載されていますが、こちらはUSBハブとして使う物になっています。
なのでノートPCをケーブル一本の接続で使うと言った使い方は出来ないので気を付けて下さい。
曲面モニターは好みが分かれる
1800Rの曲面は視界を包み込み、没入感や端部の見やすさで利点がありますが、好みが分かれやすい要素でもあります。
まっすぐな線がわずかに弧を描いて見えることが苦手な方や、写真/DTP/CADのように直線や寸法表示の厳密さが求められる作業では気になる場合があるため、その用途では注意してください。
対戦系FPSをガチでやり込みたい場合は不向き(フルスクリーンでプレイする場合)
「AW3425DW」は240Hz/応答速度0.03msで、数値上はFPS向きのスペックです。
ただしウルトラワイドをフルスクリーンで使う場合、競技系FPSとは相性が良いとは言えません。
理由は、
- キルログ
- ミニマップ
- 体力
- スキル状況
など、画面端にある情報を頻繁に確認するため視線移動が増えるからです。
曲面ゆえに平面よりは追いやすいものの、24インチ前後と比べるとどうしても目の移動量が増え、情報の見落としや眼精疲労につながりやすくなります。
ただしこれについては、FPSプレイ時だけウィンドウモードにして表示サイズを小さくすると解決可能です。
解像度も下げられるため、UWQHDよりさらにフレームレートを安定させやすくなります。
そのため、
- PC作業やFPS以外のゲーム:フルスクリーン
- 競技性の高いFPS:ウィンドウモード
という使い分けがおすすめです。
ゲーム機は21:9に非対応なので横に引き延ばしか両端が黒帯になる
家庭用ゲーム機の映像は基本的に16:9で出力されます。
これをウルトラワイドに表示すると、
- 横に引き伸ばして全画面表示する
- 左右に黒帯を付けて16:9のまま中央に表示する
のどちらかになります。
そのため、PCよりゲーム機メインという方には、ウルトラワイドモニターはあまり相性が良いとは言えません。
こんな人におすすめ!
- コストを抑えて34インチ/UWQHD/240Hz/有機EL/量子ドットのモニターが欲しい方
- ゲームからPC作業まで、一つのモニターで快適にしたい方
- 内蔵スピーカー、オーディオポート、USB-C(DP ALT)が必要無い方
この様に「AW3425DW」は「深い黒×広色域×240Hz」をウルトラワイドで味わえる、映像没入とゲーム体験を最優先した一台です。
QD-OLEDのコントラスト、広色域、1800Rの包まれ感などによる画質の綺麗さと高い没入感に加えて、240Hz/応答速度0.03msでFPS系ゲームでも使いやすいです。
更に可動スタンド、USBハブ機能などの機能面にも優れており、それでいて価格もスペックに対して低価格なのでコスパも良いです。
一方で、スピーカーと音声ポートが無し、USB-C(DP ALT)に非対応など、高価格なモデルと比べると見劣りする部分もありますが、それでも価格以上のスペックを持っています。
その為、細かい機能面が無くても問題無く、コストを抑えてハイスペックなモニターが欲しい方におすすめです。









