Razer BlackShark V2 X メリットとデメリット、どんな人におすすめなのか?

ゲーミングヘッドセットを初めて選ぶとき、価格も種類も多くて

「結局どれを選べばいいの?」

と迷ってしまうものです。そんな中で“最初の一本”としてよく名前が挙がるのが、Razerの「BlackShark V2 X」です。

 

実売6,000円台という手に取りやすい価格ながら、FPSで重要になる「足音の聞き取りやすさ」を強く意識して作られたモデル。約240gと軽く、長時間プレイでも疲れにくいのも魅力です。派手な光るライティングはなくシンプルな見た目なので、ゲーム以外の普段使いにもなじみます。

この記事では、「BlackShark V2 X」がどんな人に向いているのかを、良い点だけでなく気になる点も含めて解説していきます。

基本スペック

項目内容
接続方式有線(3.5mmアナログ/4極ミニプラグ)
音声・マイク分離用の変換ケーブル付属。
重量約240g
ドライバーサイズRazer TriForce 50mmドライバー
周波数特性12Hz〜28,000Hz
イコライザー機能非対応
サラウンド機能Razer 7.1 Surround Sound
(Windows 10 64bitのPCのみ対応)
イヤーパッド素材レザーレット製メモリーフォームクッション
密閉型/開放型密閉型
マイク形式Razer HyperClear カーディオイドマイク
(単一指向性/折り曲げ式・着脱不可)

まず接続方式は「有線(3.5mm)」。スマホのイヤホン端子と同じ丸いプラグで、PCはもちろんPS4/PS5、Nintendo Switch、スマホなど、3.5mm端子があれば幅広い機器でそのまま使えるのが強みです。一方で、ケーブルとマイクは本体に直付けで取り外せない仕様になっています。

 

ドライバーとは、音を鳴らすスピーカー部分のこと。「BlackShark V2 X」は50mmと大口径で、迫力のある音を出しやすいサイズです。

イコライザー(EQ)は、低音や高音の強さを自分好みに調整する機能のこと。「BlackShark V2 X」はこれに非対応で、PCソフトでの細かな音質カスタマイズはできません。届いた音をそのまま楽しむシンプルなスタイルになります。

 

サラウンド機能は、音を立体的に聞かせる仕組みです。「BlackShark V2 X」は無料ソフト「Razer 7.1 Surround Sound」に対応していますが、使えるのはWindows 10(64bit)のPCのみ。

なのでPS5やSwitchでは使えません。またWindows 11でも使えないので気を付けて下さい。

そして「密閉型」なのでダイレクトに音が伝わる聴こえ方、更には外の音が入りにくくゲームに集中しやすい構造です。




音質の特徴

音の傾向は全体として、

「低音がやや強めで、中音から高音はフラット寄り。音の分離がよく、すっきりと聞き取りやすい」

というのが大筋の評価です。密閉型でありながら「こもり」は比較的少ないという声も見られます。それを踏まえたうえで、用途別の使用感に触れていきます。

FPSでの使用感

BlackShark V2 X」の本領は、やはりFPS/TPSでの使用感にあります。多くのレビューに共通しているのが、

「足音が他の音に埋もれず、独立した音としてはっきり聞こえる」

という評価です。

FPS系の対戦ゲームでは、敵が近づいてくる足音や、上の階・下の階から聞こえる物音をどれだけ早くキャッチできるかが勝敗を左右します。

BlackShark V2 X」は、音が「どの方向から鳴っているか」のわかりやすさ、いわゆる定位感が価格帯の中では優秀とされ、前後左右に加え、慣れれば上下や斜めの方向もつかみやすいという声が多く見られます。

さらに、銃声などの高音が耳に刺さりにくいようチューニングされているため、長時間の対戦でも聴き疲れしにくいのも実戦向き。音の聞こえ方には個人差がありますが、

「敵の位置を音で把握して有利に立ち回りたい」

という目的なら、価格を考えると十分に頼れる一本といえます。

音楽鑑賞での使用感

音楽鑑賞ではどうでしょうか。ここは評価が分かれるところです。

肯定的な意見としては

「低音に迫力があり、大音量でも高音が刺さらず音割れしにくいので、ノリよく音楽を楽しめる」

「中音・高音がクリアで聴き疲れしにくい」

といった声があります。

一方で、

「FPS向けに最適化された音作りなので、音楽専用としては物足りない」

という意見も少なくありません。

 

なので「BlackShark V2 X」は、

「ゲームを優先し、音楽はそれなりに楽しめる」

という設計です。

ゲームの合間にBGMや動画を流す程度なら不満は出にくいでしょう。ただし、音楽鑑賞をメインに考えているなら、音楽向けのヘッドホンを選んだほうが満足度は高くなりそうです。

マイク性能




マイクには「Razer HyperClear カーディオイドマイク」を搭載しています。「カーディオイド(単一指向性)」とは、口元の声を中心に拾い、周囲の雑音は比較的拾いにくい集音方式のこと。ボイスチャットで自分の生活音を相手に届けにくいボイスチャット向きのタイプです。

ユーザーからは

「1万円以下のヘッドセットの中ではマイク音質が良い」

「相手から声がクリアになったと言われた」

という声が目立ち、ボイスチャットやオンライン会議といった用途では“実用十分”という評価が多数を占めます。クリック式のミュートボタンは動作音が静かで、オン・オフを切り替えても相手にほぼ気づかれないのも、地味に便利なポイントです。

一方で、

「サーというホワイトノイズがわずかに入る」

「声が少し籠もる場面がある」

といった指摘もあります。仲間との通話なら気にならないレベルですが、配信や録音などマイク音質にこだわる用途では、いわゆる“ヘッドセットマイクらしさ”が出てしまうため、その場合は外部マイクを併用するのがおすすめです。

そして聞こえ方には個人差があるので、あくまで「価格帯としては良好」という捉えておくのが良いでしょう。

装着感

装着感は、「BlackShark V2 X」がもっとも高く評価されているポイントです。

約240gと軽量でヘッドバンドのパッドは厚めで柔らかく、頭頂部への当たりがやさしい設計。

「2〜3時間使っても首や頭が痛くならない」

「素材が柔らかく長時間でも快適」

という声が多く、長時間のゲームプレイや在宅ワークとの兼用にも向いています。イヤーパッドは耳全体をすっぽり覆う形状で、密閉型ならではの遮音性の高さも好評です。

 

ただし注意したいのが側圧で、これは評価が割れており、

「やや強く、長時間つけると耳が圧迫される」

と感じる人もいれば、

「そこまで強くなく、慣れる範囲」

という人もいます。頭の大きさで体感が変わるため、締め付けが苦手な方や頭が大きめの方は、可能なら一度試着してみると安心です。

また、長時間使うと内部が蒸れやすいという声もあり、特に夏場は気になる場合があります。この点は密閉型のヘッドセットなので仕方ない部分です。

こまめに休憩をはさむことで、ある程度はやわらげられるでしょう。

メリット

  • 軽さと長時間の装着快適性:約240gと軽く、ヘッドバンドのクッションも柔らかいため、長時間プレイでも疲れにくいのが特長です。多くのレビューで挙げられやすい強みで、ゲームに集中しやすくなります。
  • 価格を超えたコストパフォーマンス:6,000円台という価格ながら、作りや音のクリアさがしっかりしており、「値段以上」という評価が目立ちます。最初の一本として失敗しにくい選択肢です。
  • FPSでの定位のしやすさ:足音や敵の位置を音で把握しやすいチューニングのため、対戦ゲームでの立ち回りにそのまま活きてきます。本機の最大の持ち味といえる部分です。
  • 価格帯としては良好なマイク:ボイスチャットやオンライン会議で「声がクリア」と評価されることが多く、別途マイクを買わなくてもすぐに通話を始められます。
  • 機種を選ばない汎用性:3.5mm接続なのでPC・PS5・Switch・スマホなど幅広く使い回せ、有線ゆえに充電切れの心配もありません。1台で複数のゲーム機をカバーしたい人に便利です。

デメリット・注意点

  • ケーブルとマイクが着脱不可:本体一体型のため、断線するとヘッドセットごと買い替えになる可能性があります。とはいえ、ケーブルの取り回しを丁寧に扱える人なら、過度に心配する必要はありません。
  • マイクが視界に入りやすい:マイクは折り曲げ式で位置調整はできますが、取り外せないため「視界に入って気になる」という声があります。ボイスチャットでマイクをほぼ常時使う人なら、それほど問題にはならないでしょう。
  • 蒸れ・側圧が気になる場合がある:長時間使用で蒸れを感じたり、側圧をやや強いと感じる人がいます。体感の個人差が大きい部分なので、こまめに休憩を取れる人や、もともと締め付けが苦手でない人なら気になりにくいはずです。
  • イコライザー非対応:PCソフトでの細かい音質調整ができません。届いた音をそのまま使うスタイルの人には影響しませんが、自分好みに音をじっくり追い込みたい人には上位モデルが向きます。
  • 7.1サラウンドは利用環境が限定的:Windows 10(64bit)のPC専用で、ゲーム機では使えません。サラウンドは「使えたらうれしいおまけ」程度に捉えておくと、期待とのギャップが生まれにくいでしょう。




どんな人におすすめか

ここまでの内容をふまえて、「BlackShark V2 X」が向いている人を整理します。

  • FPS・TPSをよく遊ぶ人:足音や定位の聞き取りやすさという本機最大の強みが、そのまま立ち回りの武器になります。
  • コスパ重視の初心者:6,000円台で必要十分な性能がそろうため、「最初の一本」として有力。背伸びせずに始められます。
  • 長時間プレイする人・在宅ワークと兼用したい人:軽さと装着の快適性が効いてくるため、つけっぱなしの時間が長い人ほど恩恵を感じやすいでしょう。
  • 複数の機器で1台を使い回したい人:3.5mm接続の汎用性で、PC・PS5・Switch・スマホをまたいで活用できます。

一方で、音楽鑑賞をメインにしたい人、ケーブルのわずらわしさを避けてワイヤレスがほしい人、配信用にマイク音質を突き詰めたい人には、それぞれ専用のヘッドホンや上位・無線モデルのほうが満足度は高くなりそうです。

自分の使い方がどちらに近いかをイメージすると、判断しやすくなります。

まとめ




この様に「BlackShark V2 X」は、「軽さ」「FPSでの聞こえやすさ」「価格以上の完成度」という、初心者がゲーミングヘッドセットに求めるポイントをバランスよく押さえたモデルです。

ケーブル・マイクが着脱できない、蒸れや側圧に個人差がある、といった弱点はあるものの、いずれも使い方や好みによって気になりにくくなる範囲のものといえます。

「対戦ゲームで足音をしっかり聞き取りたい」

「最初の一本でなるべく失敗したくない」

と考えているなら、本機は十分に有力な候補になるはずです。

価格は変動するため、購入前に最新の実売価格をチェックしつつ、気になっているならこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。

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