
アイリスオーヤマの「DT-IF235S-B」は、23.8インチ/フルHDにVAパネルと100Hzリフレッシュレートを組み合わせた、コスパ重視のモニターです。
その為、一般的な60HzのフルHDディスプレイからのステップアップとして、作業のしやすさや映像のなめらかさを手軽に底上げ出来ます。
またVAパネルならではの高コントラストで黒が締まりやすく、スピーカーも内蔵されているので取り合えずの音を出す事も可能です。
今回は「DT-IF235S-B」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
目次
スペック表
| スペック | |
|---|---|
| サイズ | 23.8インチ |
| 形状 | 平面 |
| パネル | VAパネル / 非光沢 |
| 解像度&Hz | フルHD/100Hz |
| 応答速度 | 6.5ms |
| 色域 | NTSC比 約72% |
| 輝度 | 250cd/㎡ |
| コントラスト比 | 3000:1 |
| 対応端子 | HDMI×1 VGA×1 AUDIO OUT×1 |
| スピーカー | 1W+1W |
| スタンド調整 | チルトのみ(20° / 約5°) |
| 保証 | 3年 |
良い点
23.8インチのフルHDで画素密度が維持されている
23.8インチ/フルHDの画素密度はおよそ93ppiで、27インチ/フルHDの約81ppiと比べると、画素の粗さが目立ちにくい数値になっています。
さらに、このサイズであれば表示スケールを100%のまま使っても文字サイズは十分読みやすく、拡大表示にして画面に映る情報量が減ってしまうような心配もありません。
VAならではの高コントラスト比
VAパネルは黒の描写が得意で、コントラスト比も3000:1と高めなのが特徴です。
そのため、コントラスト比1000:1クラスのIPSパネルなどと比べると、暗い場面で黒が白っぽく浮きにくく、全体の映像にしっかりとしたメリハリが生まれます。
結果として、夜景や宇宙空間、ダンジョンのような暗所が多いシーンや、映画・ドラマで黒の締まりを重視したい人にぴったりのパネルと言えます。
100Hz対応で60Hzよりも動きが滑らか
リフレッシュレートは100Hzとやや高めに設定されているため、60Hzのモニターと比べるとスクロールやマウスカーソルの動きが滑らかに感じられます。
これによって日常の作業時の操作感が向上し、ゲームでもフルHD/100fpsを出せるPC環境であればスムーズな映像でプレイを楽しめます。
ただし、FPSなど競技性の高いタイトルを本気でプレイしたい場合には100Hzでは物足りない可能性が高いので、その場合は144Hz以上のゲーミングモニターを選ぶ方がおすすめです。
スピーカー内蔵で取り合えずの音は出せる
本体にスピーカーは内蔵されていないため、音を出したい場合は外部スピーカーやヘッドホンなどを別途用意する必要があります。
とはいえ、モニター内蔵スピーカーはそもそも音質があまり良くないことが多く、搭載されていても結局は別のスピーカーを使う人が大半です。
そのため、この点を大きなデメリットに感じる人は少ないかもしれません。
人によっては気になる点
スタンド調整がチルトのみ
スタンドの可動はチルト調整のみとなっているため、
-
画面の高さをしっかり目線に合わせたい
-
左右の向きを変える事が多い
-
縦向き表示で運用したい
といった使い方を考えている場合は、別でモニターアームを用意した方が良いと感じると思います。
DisplayPortなし
DisplayPortには対応しておらず、映像入力はHDMIとアナログVGAのみとなっています。
PC側でDisplayPort出力をメインに使っている場合や、将来的にDP接続でモニターを増設したいと考えている人にとっては、やや拡張性に物足りなさを感じるかもしれません。
こんな人におすすめ!
- VAパネルが好きな方
- 低コストでフルHD/100Hzモニターが欲しい方
- 別でスピーカーを用意せず、音質はそこまで求めていない方
この様に「DT-IF235S-B」は23.8インチ/フルHDにVAパネルと100Hzリフレッシュレートを組み合わせた、コストパフォーマンス重視のモデルです。
黒の締まりに優れた高コントラストな映像と、60Hzより一段なめらかな表示で作業の操作性が良く、ライトなゲームタイトルであれば十分なスペックを発揮してくれます。
一方でスタンドの調整はチルトのみ、DisplayPort非搭載と言った欠点や、スピーカーは内蔵されているとは言え、1W x2と小さいので音質も期待できません。
とは言え、その分価格は抑えられているので、なるべくコストを抑えて100Hzモニターが欲しいと言う方におすすめです。









