
「大画面でゲームの世界にどっぷり浸かりたい。でも、4KモニターやハイスペックなPC環境を揃えるのはちょっとハードルが高い……。」
そんな風に考えている方にとっておすすめなのがLGの「32GS60QC-B」です。
31.5インチという迫力のサイズに、視界を包み込む1000Rの強烈なカーブ。そして、「WQHD×180Hz」というバランスが良いスペック。
それでいて値段が比較的低価格なので、コスパと没入感重視の方が欲しくなる構成だと思います。
しかし、この価格帯でこれだけの性能を詰め込んでいる以上、「割り切ったポイント」もあります。
今回は「32GS60QC-B」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
目次
スペック表
| スペック | |
|---|---|
| サイズ | 31.5インチ |
| 形状 | 曲面(1000R) |
| パネル | VA / アンチグレア |
| 解像度&Hz | WQHD/180Hz |
| 応答速度 | 1ms(GTG) |
| 色域 | sRGB 99% |
| 輝度 | 300cd/㎡ |
| コントラスト比 | 3,000:1 |
| HDR | 対応 |
| 対応端子 | HDMI×2 DisplayPort 1.4×1 ヘッドホン端子×1 |
| スピーカー | 非搭載 |
| スタンド調整 | チルト:前 -5° ~ 後 20° |
| VRR | AMD FreeSync VESA Adaptive-Sync |
| 保証 | 3年保証(パネル/バックライト含む) 「無輝点保証」も3年 |
良い点
32インチクラス/WQHD/180Hzでゲーミング性能と作業の快適性の両立
「32GS60QC-B」は高めなゲーミング性能を持ちつつ、日々のPC作業を快適にする特徴も合わせ持つ「万能タイプ」な一台です。
32インチクラス/WQHD/180Hzと言うスペックが合わさっている事で、様々な用途で使いやすいモニターとなっています。
180Hz対応でFPS系ゲームなどでの視点移動がより滑らかになり、敵の動きを正確に追うことができます。
またこの滑らかさはゲーム以外でも恩恵があり、ブラウザのスクロールやマウスカーソルの動きといった「普段の操作」すら、一度体験すると戻れない操作感の良さを感じられると思います。
WQHDは高解像度ではありますが4K程ではなく、その分PCへの負荷も4Kよりも軽いです。
なので特別ハイスペックなPCで無くても180fpsまで出しやすいのでこのモニターの180Hzの性能を発揮させやすいです。
フルHDの約1.8倍の解像度を持つWQHDは、作業効率を格段に引き上げます。
ウィンドウを複数並べてのマルチタスク作業やExcelなどでは一度に多くの情報表示させられます。
また動画編集などではタイムラインを長く表示したり、ツールパネルを置くスペースを確保できたりするため、快適に作業しやすいです。
この様な特徴を持っているので、ゲームから仕事まで様々な用途で使いやすいモニターを探している方と相性が良いです。
VAならではの高コントラスト比で黒の表現力に優れる
「32GS60QC-B」には、コントラスト表現に長けたVA方式のパネルが採用されており、IPSパネルなどのコントラスト比 1,000:1程度と比較して、こちらは3,000:1という圧倒的な数値を誇ります。
この差がもたらす恩恵は、一言で言えば「黒がグレーに浮かない」ことです。
暗いシーンでも画面が白っぽくボヤけず、しっかりと「深い黒」が表現されます。
光の当たっている部分との明暗差(メリハリ)がはっきりするため、映像に立体感が生まれます。
『バイオハザード』のような暗闇を探索するゲームや、『ELDEN RING』の洞窟など、この黒の表現力が恐怖感や旅の臨場感をグッと引き立ててくれます。
この様に映像作品やゲームなどの没入感を上げてくれるので、
「夜、部屋の明かりを落としてゲームや映画に没頭したい」
という方には、IPSパネルよりもこのVAパネルの方が、満足度は高いと思います。
「1000R」の急カーブがもたらす圧倒的な没入感と視認性
「32GS60QC-B」の最大の特徴は、「1000R」という非常に強い湾曲率を採用している点で、この曲率は人間が両目で見渡せる「人間の視野」に最も近いカーブと言われています。
そして32インチクラスの大画面をフラットなパネルで使うと、端の方はどうしても視界から遠ざかり、視線移動も大きくなりがちです。
そこでこの1000Rのカーブがあることで、以下のようなメリットが生まれます。
画面の両端が自分を包み込むように回り込んでいるため、視界のほぼすべてが画面で埋め尽くされるのでゲームや映像では没入感が増し、PC作業でも集中しやすい環境を作れます。
平面モニターでは画面の中央と端で「目からの距離」が変わるため、端の情報がボヤけたり歪んで見えたりすることがあります。
曲面になっている事で画面のどこを見ても目からの距離がほぼ一定に保たれるので、視界の端に映る情報なども見やすくなります。
視点移動のたびにピントを調整し直す負担が減るため、長時間の使用でも目が疲れにくいというメリットもあります。
「つい夢中で数時間遊んでしまった、作業してしまった」
という事がありがちな人に嬉しい設計です。
と言った様に、ゲームや映像鑑賞などの遊びから仕事まで快適に使いやすいので幅広い人が恩恵を感じられると思います。
VAパネルながら応答速度1ms(GTG)の高速性能
VAパネルといえば、
「コントラストは高いが、色の切り替え(応答速度)が遅く、激しい動きで残像が出やすい」
という事が言われがちですが、「32GS60QC-B」は中間色から中間色への切り替え速度を示すGtGで1msという高速性能を持っています。
これによってFPSの急な振り向きや、レーシングゲームで高速に流れる背景でも、輪郭がボヤける「残像感」を抑えられています。
そしてこの応答速度に速さによって180Hzの性能も活かされているので、「32GS60QC-B」はゲーミング性能に優れたモニターと言えます。
3年保証(パネル/バックライト含む)+「無輝点保証」3年と言う手厚い保証
スペックが良くても、
「もしドット抜けがあったら…」
「すぐに故障したら…」
という不安は、高価な買い物には付き物です。
しかし「32GS60QC-B」は、その不安を払拭する手厚いサポート体制が整っています。
一般的なモニターでは、本体は3年でも「パネルやバックライトは1年だけ」というケースが少なくありません。
しかし、本機はパネルとバックライトを含めて3年間の保証が提供されます。
モニターの心臓部であるパネルに万が一のトラブル(線が入る、映らなくなる等)が発生しても、長期間サポートを受けられるのは大きなメリットです。
更に手厚さを感じられるのがこの3年間の「無輝点保証」が付帯している点です。
と言うのもメーカーによってはそもそも「無輝点保証は無し」「無輝点保証は一か月のみ」と言うケースも多く見られ、長くても1年間と言うものが多いです。
それらに対してメーカーが公式に「3年間守ります」と宣言しているのは、競合他社と比較してもかなり強力なアドバンテージと言えます。
と言った様に他メーカーと比べてかなり安心感のある保証が用意されています。
そしてこれほど手厚い保証を付けられるのは、LGが自社でパネル製造ラインを持ち、品質管理に絶対の自信を持っている裏返しでもあります。
「長く、安心して使い倒したい」
というユーザーにとって、この保証内容はスペック表の数値以上に価値のあるポイントだと思います。
人によっては気になる点
27インチ/WQHD、32インチ/4Kなどを見慣れていると粗さを感じる可能性がある
「32GS60QC-B」は31.5インチの大画面に対して解像度がWQHD(2560×1440)であるため、画素密度は約93PPIとなります。
そしてこれは「24インチのフルHDモニター」とほぼ同等の密度です。
そのため、以下のような環境から移行する方は「画面が粗い」と感じるかもしれません。
- 27インチ / WQHD(約109PPI)
- 32インチ / 4K(約138PPI)
そしてこの画素密度の違いによる見え方は特に文字を表示させた時に分かりやすくなるので、文章中心の作業をする方は気を付けて下さい。
逆に3D系のゲームをプレイする場合は気になりにくいので、人によっては特に気にならない可能性もあります。
スピーカー非搭載
「32GS60QC-B」にはスピーカーが内蔵されていません。
とは言え、モニター内蔵スピーカーは、構造上どうしても音質が犠牲になりがちなので、
- FPSで足音などの方向を正確に聴き取りたい
- 高音質を楽しみたい
と言う場合はどちらにしてもヘッドセットやイヤホン、外部スピーカーなどを用意する必要があります。
そして「32GS60QC-B」はあえてスピーカーを省くことでコストを抑えつつパネル性能、Hz、WQHDといった「映像体験」にコストを集中させている設計と言えるので、内蔵スピーカーが不要な方にとっては逆にメリットに感じられると思います。
スタンド調整はチルトのみ
スタンド調整はチルトにしか対応していないので、
- 目線の高さにしっかり合わせる
- 左右の向きを変える事が多い
- 縦向きで使用する
と言う使い方をしたい場合はモニターアームが必要に感じると思います。
HDR対応だが輝度は控えめ
「32GS60QC-B」はHDRに対応していますが、本格的なHDR体験を求める場合、輝度300cd/㎡という数値は控えめと言えます。
勿論、一般的なSDRコンテンツを楽しむ分には十分すぎる明るさではありますが、太陽の眩しさなどの鋭い光といった「突き抜けるような明るさ」を期待すると、少し物足りなさを感じるかもしれません。
ちなみに一般的には輝度600cd/㎡以上でHDR効果を実感しやすいと言われているので、もし高いHDR体験を求めるのであれば、
- HDR600、HDR1000以上などの認証を取っているモデル
- 有機ELでDisplayHDR True Black 400以上を所得しているモデル
などを検討するのがおすすめです。
こんな人におすすめ!
- 「とにかくゲームの世界に入り込みたい」という没入感重視派
- 「WQHD × 高フレームレート」を狙うコスパ重視派
- 夜に部屋を暗くして、ホラーやSFゲーム、映画を楽しみたい人
- モニターアームの使用を前提としている人
- 長期的な「安心」も一緒に買いたい人
この様に「32GS60QC-B」は、すべての項目で満点を目指したモニターとは言えません。
スピーカーを省き、スタンドをシンプルにすることで、
「大画面・高リフレッシュレート・圧倒的没入感」
というゲーマーが求める部分をコストを抑えつつまとめたモデルです。
また画素密度やHDR輝度など、突き詰めれば上位モデルに譲る点はありますが、この価格帯で「32インチ・180Hz・1000R」更に保証も充実している点も考えれば、驚異的なコスパと言えます。
「大画面の迫力で、もっとゲームを楽しくしたい」
そんな方にピッタリなゲーミングモニターとなっています。









