
MSIの「MAG 274UPDF E16M」は4K/160Hz 、フルHD/320Hz二つのモードを切り替えられるデュアルモード対応モニターです。
更に1152ゾーンMini LEDでDisplayHDR 1000に対応しており、高いHDR効果も持ち合わせています。
そしてパネルは応答速度の速いRapid IPSで、0.5msとIPSパネルながら高速性能にも優れます。
今回は「MAG 274UPDF E16M」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
目次
スペック表
性能 | |
---|---|
サイズ | 27インチ |
パネル | Rapid IPS 量子ドット Mini LED(1152分割ローカルディミング) |
解像度&Hz | 4K/160Hz FHD/320Hz |
応答速度 | 0.5ms(GtG・最小値) 1ms(MPRT) |
色域 | sRGB 100% Adobe RGB 100% DCI-P3 98% |
輝度 | 400(ピーク時:1,000) |
コントラスト比 | 1,000:1 |
HDR | HDR 1000 |
対応端子 | HDMI 2.1 ×2 DisplayPort 1.4a ×1 USB Type-C(DP Alt Mode、15W) ヘッドホン出力 |
スピーカー | なし |
スタンド調整 | チルト −5〜20° スイーベル ±30° 高さ 0〜110mm ピボット ±90° |
VRR | Adaptive-Sync |
良い点
一つのモニターで4K/160HzとFHD/320Hzを使い分けられる
画質重視の4K/160Hzと高速性能重視のFHD/320Hz、二つのモードを切り替えられるので、その時の使用用途やプレイするゲームタイトルに合わせて使う事が出来ます。
例えば、
「普段のPC作業やシングルプレイ系のゲームでは画質重視の4K/160Hzモード、対人戦FPSではFHD/320Hzモードで使う」
と言った様に一台のモニターで二台分の使い方が可能です。
応答速度が速いRapid IPSに量子ドットで広色域
IPSパネルながらも応答速度が速い「Rapid IPS」が使われており、0.5ms(GtG)と高速になっています。
更に量子ドットで色域性能に優れており、
- sRGB 100%
- Adobe RGB 100%
- DCI-P3 98%
この様に広範囲をカバーしています。
その為、ゲームや映像での映像美だけで無く、画像編集での色の調整にも使いやすいです。
1152ゾーンMini LED×DisplayHDR 1000
1152ゾーンに分割してバックライトの調光が可能になっているので、明るい部分と暗い部分のメリハリに優れた映像表現が可能になっています。
更にピーク輝度1000nitによるHDR1000に対応しており、HDR対応作品では明るい部分と暗い部分の輝度差が広く、立体感ある高画質を発揮できます。
HDMI 2.1に対応
HDMIポートはどちらも2.1なのでPS5でも4K/120Hz、VRRを使う事が出来ます。
その為、PCとPS5の兼用モニターとしてもピッタリです。
スタンド調整が一通り対応
高さ・チルト・スイベル・ピボットに対応しているので、モニターアームを使わなくても好きな位置に調整しやすいです。
人によっては気になる点
24.5インチモードではHz数が制限される
「MAG 274UPDF E16M」は映像が映る範囲を狭くして疑似的に24.5インチモニターとして使える機能が付いています。
これによってFPS系など、画面サイズが小さい方がメリットを得られるゲームをプレイする場合に役立ちます。
しかしこの機能をONにすると
- 4Kは60Hzまでに制限される
- フルHDは240Hzまでに制限される
と言った様にリフレッシュレートが低くなってしまいます。
USB-Cの電源供給が15Wと低め
「MAG 274UPDF E16M」は映像入力と電源供給に対応したUSB-Cが付いていますが、供給が最大15Wしかありません。
一般的にノートPCは最低でも45W要求の機種が多いので、15Wの電源供給だけでは充電が足りない可能性が高いです。
その為、結局のところ電源ケーブルは繋ぐ必要がある場合が殆どだと思います。
スピーカー非搭載
スピーカーは搭載されていないので音を出すには外部スピーカーを用意する必要があります。
こんな人におすすめ!
- 1台で超解像度の美しさと競技向けの速さを両取りしたい
- Mini LED 1152ゾーン、DisplayHDR 1000による高いHDR効果が欲しい
- HDMI2.1対応でPS5でも4K/120Hz、VRRを使いたい
この様に「MAG 274UPDF E16M」は、4K/160Hz⇔FHD/320Hzを切り替えられる柔軟さに加えて、Rapid IPSと量子ドットの広色域、1152ゾーンMini LEDとHDR1000を備えた画質に優れる多機能モニターです。
一方でUSB-Cの電源供給が15Wのみ、スピーカー非搭載、24.5インチモード時はHz数が制限されると言う欠点もあります。
特に24.5インチモード時のHz数制限は気になる方も多いかもしれません。
その為これらの欠点が気にならず、4K/160Hz、FHD/320Hzのデュアルモード、HDR1000、Fast IPS量子ドットなどが欲しい方におすすめです。