
Dellの「S2725QS-A」は4Kによる高画質と120Hz対応でHDMI2.1にも対応しているIPSパネルの27インチモニターです。
またスピーカーが搭載されており長時間作業に配慮した目に優しい機能もとうさいされています。
今回の記事ではそんな「S2725QS-A」の特徴や良い点、気になる点、DELL直販モデルである「S2725QS」との違いについても解説していくので是非参考にしてください。
スペック表
スペック | |
---|---|
サイズ | 27インチ |
パネル | IPS(ノングレア) |
解像度 | 4K |
Hz | 120Hz |
応答速度 | 8ms(GTG) 5ms(Fast) 4ms(Extreme) |
色域 | sRGB 99% |
輝度 | 350 cd/㎡ |
コントラスト比 | 1500:1 |
HDR | 対応 |
対応端子 | HDMI 2.1 ×2 DisplayPort 1.4 ×1 |
スピーカー | 5W×2 |
スタンド調整 | 高さ 130mm チルト -5〜21° スイベル ±30° ピボット ±90° |
VRR | AMD FreeSync Premium |
S2725QS-AとS2725QSの違い
「S2725QS-A」はAmazon限定モデル、S2725QSはDELLの直販モデルとなっています。
そしてこの二つは性能自他は全く同じで、違うのは保証期間となっています。
- 「S2725QS-A」は5年間
- S2725QSは3年間
この様にAmazon限定モデルの方が長くなっている分、「S2725QS-A」の方が少し高額になっています。
良い点
4K/120HzでHDMI2.1に対応
4K/120Hzに対応に加えてHDMI2.1にも対応しているので、PS5でも4K/120HzとVRRを使ってプレイする事が出来ます。
なのでPCとPS5の兼用モニターとしても使いやすいです。
IPSパネルで鮮やかな発色に加えてコントラスト比が1500:1と高め
IPSパネルは発色が良く高画質に見えると言う特徴がありますが、コントラスト比は1000:1の物が多く、黒の表現力は高くありません。
しかし「S2725QS-A」はIPSパネルながらも1500:1と少し高めになっていて、普通のIPSよりも黒の表現力が高く、メリハリある映像を映してくれます。
5W×2のスピーカー内蔵
モニターのスピーカーは基本的に音質が悪い物ですが、「S2725QS-A」は5W×2と少し大きめなスピーカーが内蔵されています。
その為、あまり音質にこだわらず、最低限聞ける音を出してくれれば良いと言う方であれば、十分に感じられると思います。
眼に優しい「ComfortView Plus」
ブルーライト低減機能と言えば、ONにすると全体的に色が黄色くなるなど、表示される色味が変わってしまうものです。
しかし「ComfortView Plus」は色味を極力変えずにブルーライトを低減してくれると言う、見栄えの良さと目の優しさを両立した機能になっています。
なので長時間モニターを見る事が多い方にとっては嬉しい機能だと思います。
スタンドが高さ、スイベル、チルト、ピボットの全ての調整に対応
スタンド調整が一通り対応しており、思い通りのセッティングがしやすくなっています。
なのでモニターアームを使わない方でも問題無く使いやすいと思います。
人によっては気になる点
HDR対応でも輝度が350cd/㎡と低め
HDR対応ですが、輝度が350cd/㎡と低めなのでHDR400の認証も取れていません。
ちなみにHDRは輝度600cd/㎡以上で違いが体感しやすいと言われているので、「S2725QS-A」のHDR効果は控えめになっています。
PCで対人戦FPSをやり込みたい場合はスペック不足
PS5なであれば最大120Hzまで対応なので問題ないですが、PCの対人戦FPSとなると最低でも144Hzは欲しくなると思います。
そしてもっと高い物だと240Hzや360Hz、480Hz以上などもあるので、その様なモニター浸かっている他のプレイヤーよりも不利になりやすいです。
また応答速度も最速設定で4msと遅く、FPSをプレイするなら1ms以下が欲しくなると思うので物足りなさを感じると思います。
sRGB99%でDCI-P3等の広色域を必要とする場合は物足りない
sRGB99%なので一般的な使い方なら問題無いと思います。
ただしDCI-P3、Adobe RGB準拠の動画、画像編集などをする場合は色域性能に不足を感じる可能性が高いです。
オーディオポートが無い
オーディオポートが無いのでモニターに外付けスピーカーやヘッドホンなどを接続出来ません。
なのでスピーカーなどを使いたい場合はPCやゲーム機に接続する必要があります。
ComfortView Plusが常時オン
上で書きましたがComfortView Plusは色の変化を抑えつつブルーライトを低減してくれますが、それでも何も使わない状態よりも黄色っぽくなってしまいます。
その為、
- 他社のモニターとデュアルモニター環境を構築する方
- なるべく寒色系の色にセッティングしたい
と言う人からすると気になるかもしれません。
ただしこのモニター単体で見る分には気にならない方も多くいるので、寒色系の色にどうしてもしたいと言う訳で無ければ問題ないと思います。
音質にこだわるなら別でスピーカーを用意するのがオススメ
少し大きめなW数で普通に聞ける音質ですが、外付けスピーカーなどと比べるとサイズが小さいので音質に劣ります。
なのでどうしても音質を良くしたい場合は外付けスピーカーを用意するのがおすすめです。
USB関連の機能が無い
USB-CやUSBハブ機能などが付いていません。
ちなみにモニターとしてのスペックは全く同じでDPポートが無い代わりUSB機能が付いている「S2725QC-A」と言うモデルがあるので、DPポートよりも優先したい場合はそちらがおすすめです。
・DPポートが無い代わりにUSB機能が付いているモデル
こんな人におすすめ!
- PCとPS5兼用のモニターを探してる
- PCで対人戦FPSをやり込むつもりが無い
- 眼に優しいモニターが欲しい
- USB関連の機能が必要無い
この様に「S2725QS」は、4Kの作業性と120Hzのなめらかさ、IPSの鮮やかな発色と通常よりも高いコントラスト比、内蔵スピーカー、フル可動スタンド、ComfortView Plusによる目への配慮など、PC作業からゲーム機での利用までしやすいモニターとなっています。
一方でHDRのピーク輝度は控えめで色域はsRGB中心、USB-Cやヘッドホン端子が無いなど欠点もありますが、その分価格は抑えられているのでコスパに優れています。
なのでコストを抑えつつPCとゲーム機の兼用がしやすく目に優しい4K/120Hzモニターを探してる人におすすめです。