プロゲーマーは大会で優勝するために、プレイ以外にもあらゆる面で試行錯誤しています。
その為、デバイスにこだわっている方が多く、最高のパフォーマンスを発揮できるものが使用されています。
特にマウスパッドについてはエイム操作に直結するのでとても重要です。
勿論、スポンサー契約で使用している場合もありますが、メーカー側もプロゲーマー向けに開発しているので低品質なものはありません。
なのでプロゲーマーの使用デバイスを研究するのは最適な物を見つける近道となる筈です。
そこでこの記事では、世界的なプロゲーマーが使用しているマウスパッドをprosettings.netを参考にしてランキング形式で紹介していきます。
ちなみに今回は以下のタイトルのプロゲーマーのデータを参考にしています
- Apex Legends
- CS:GO
- オーバーウォッチ2
- フォートナイト
- PUBG
- レインボーシックスシージ
- VALORANT
それぞれのゲームタイトルに分けて紹介したり、その製品の特徴も細かく解説していくのでぜひ参考にして下さい。
目次
人気ランキング表!
まずはランキング表です。
簡単に把握したい方はこちらを参考にして下さい。
また一部の古い機種は新機種に置き換えて記載しています。
ランキング
人気モデルの解説!
Logicool G640s
低価格で定番なマウスパッドの一つですが、プロゲーマーからも人気の高いモデルとなっています。
滑りやすさはバランスタイプに分類されますが、バランスタイプの中でも結構滑りやすいです。
なので今回解説しているマウスパッドの中では最も滑りやすいモデルとなっています。
滑り心地はとても滑らかで、表面がサラサラしているので一定の速度で滑りを安定させやすいです。
そして厚さは3mmと平均的で、結構固めに作られているので、マウスが沈み込みにくく一定の滑りやすさを維持してくれます。
これによって沈み込みによる滑りの低下が少ないので、バランス系としては滑りやすい物になっています。
その為、コントロール系の滑りにくいマウスパッドから変える場合は慣れるまで止めにくく感じるかもしれません。
それでもスピードタイプのマウスパッドと比べれば全然止めやすいです。
なので止めやすいマウスパッドが好まれる傾向にある、
- CS:GO(2位)
- VALORANT(1位)
のタイトルでも使用者が多いです。
そして多くのプロゲーマーに使用される高品質なマウスパッドながら低価格となっており、
「ゲーミングマウスパッドとしては最安値クラス」
で購入が可能です。
その為、FPSをやり込みたい方から初めてゲーミングマウスパッドを購入する方まで幅広くおすすめ出来ます。
ちなみにサイズ、デザイン違いのモデルとして、
これら3つのラインナップがありますが、滑り心地に関しては全く同じなので単純に大きさ、デザインの違いで選ぶと良いです。
ただし同じロジクール製の布製マウスパッド「G240t」と「G740TH」の二つは表面の作りは同じですが、
- G240t = 厚さが1mmと浅い
- G740TH = 厚さが5mmと厚い
と言う違いがあって使用感が変わるので気を付けて下さい。
SteelSeries QcK Heavy
下で紹介している「QcKシリーズ」の厚さを増やしたモデルで、表面の素材と作りについては全く同じとなっています。
そして基本の滑り心地は同じですが、厚さが厚くなっている事によって、初動が少し重めで通常モデルより止めやすく感じられます。
それでも、固さは固めになっているのでマウスがそこまで沈み込む事が無く、
- 重量のあるマウス
- ソールの面積の少ないマウス
などで使ってもそこまで極端に滑りが変わりにくいので、通常の「QcKシリーズ」に少し初動の重さが欲しいと感じる方に向いています。
なのでバランスタイプですがコントロール寄りの性能で、「Logicool G640s」と比べると断然重い滑りになっています。
ちなみに「QcK Heavy」にもサイズ違いのモデルがいくつか存在しており、
これらがラインナップされています。
そしてXXLだけ厚さが4mmと薄いですがそれでも十分厚く、実際の使用感に違いは感じないので単純にサイズで選ぶのがおすすめです。
BenQ ZOWIE G-SR-SE(DEEP BLUE)
同じBenQ Zowieの「G-SR」は重めで滑りにくいコントロール系のマウスパッドですが、こちらは滑りが良くなっています。
とは言ってもバランス系の中では特別滑りが速いと言う訳でも無くて、上で紹介した「Logicool G640s」と比べれば重い滑りです。
それでも少し滑りに寄った性能で初動の滑りが軽くなっており、止めやすさもあるので扱いやすいです。
なので「SteelSeries QcK Heavy」と比べれば軽い滑りになっています。
そしてこの滑りが絶賛されている事が多く、今回のランキングでも多くのプロゲーマーの方に使用されています。
とは言っても日本国内だとほぼ転売品しか購入する事が出来ず、高額すぎてあまりお勧めできません。
なのでこの記事を書いている2023年2月時点でもAmazonページでの価格は最低10,000円となっています。
ちなみに海外では新品が34.9ユーロ(約5,000円)で販売されているので、この価格差はかなり大きいです。
またマウスパッドは定期的に交換する必要があるので、長く買い続けるという事も踏まえると尚更お勧めできません。
その為、適切な価格で販売されているのを見つけたら取り合えず購入してみると良いかもしれないです。
VAXEE PA
上で紹介した「G-SR-SE」に滑りが似ているとよく言われているモデルです。
そして、
- 値段が約4,000円と転売価格の「G-SR-SE」より圧倒的に安い
- 在庫が安定している
と言う様になっているので、「G-SR-SE」の代わりとして購入する人も多いです。
使用感については「G-SR-SE」と全く同じという訳では無く、
- G-SR-SEに比べて若干滑りが重い
- G-SR-SEはサラサラなのに対してPAは若干毛羽立ち感がある
などの違いが感じられます。
とは言っても若干違う程度で人によっては違いを殆ど感じない場合もあるので、G-SR-SEの代わりとしても全然使いやすいです。
なのでここまで紹介してきたマウスパッドと比較すると
「G-SR-SEより若干滑りが重く、QcKより少し軽い」
と言った使用感に感じます。
BenQ Zowie G-SR
かなり滑りが重めで、止めやすさを重視したマウスパッドとなっています。
その為、
- 初動が重い
- 滑らせている最中も常に重さを感じる滑り心地
- 止めたいと思ったらすぐに止めやすい
と言った使い心地に感じます。
また厚さが3.5mmで少し柔らかめになっているので、マウスを押し付けると更に滑りにくくなります。
この様な特性を持つこともあり、素早い視点操作が多くなりやすい、
- APEX
- フォートナイト
などでは使用者が少なく、「CS:GO」「VALORANT」「PUBG」など精密なエイム操作が必要なタイトルで使用者が多いです。
なので万人受けしにくく、好みやプレイするFPSタイトルで使いやすさが変わりやすいマウスパッドとなっています。
加えて価格が約5,000円とマウスパッドとしては少し高額なので、購入までの敷居も高く感じるかもしれません。
その為、止めやすさを重視する方、重めな滑り心地が好きな方にお勧めです。
ただしこちらについても「BenQ ZOWIE G-SR-SE」と同じく転売価格で販売されている事が多いです。
なので長期間愛用し続けたいと言う方は、適切な価格で販売されている時にスペア分も一緒に購入しておくのがおすすめです。
Razer Gigantus V2
Razer製のバランスタイプのマウスパッドで「Logicool G640s」や「SteelSeries QcK」と同じ様に定番マウスパッドの一つでもあります。
滑りについてはバランスタイプとしては滑りやすい方で、今回解説しているマウスパッドと比較すると
- 「G640s」より少し滑りにくい
- 「G-SR-SE」より滑りやすい
と言った感じです。
そして硬さが結構硬めで、G640sと同じくらいの固さになっています。
なのでG640sと似たような滑りですが、G640sはサラサラしているのに対してこちらは少しザラザラしています。
それもあってG640sと比べて少し重い滑りに感じられます。
なのでバランスタイプで滑りやすさを求めつつ、少し止めやすさも欲しいと言う人に向いていると思います。
加えて値段がとても安いので、長期間買い替え続け易くもなっています。
SteelSeries QcKシリーズ
バランスタイプの滑りになっていて、表面の作りは上で紹介した「QcK Heavy」と同じです。
ただこちらは厚さが2mmと薄くなっていて、「QcK Heavy」よりも固めな使い心地になっています。
これによってマウスの沈み込みによる滑りの低下が少なくなっているので、HEAVYよりも初動が軽いです。
それでもQcKシリーズの表面は滑りは滑らかですが、速度自体はそこまで早くありません。
なのでここまで紹介してきたマウスパッドを例として挙げると、
- 「Logicool G640s」よりは断然重い
- 「BenQ ZOWIE G-SR-SE(DEEP BLUE)」より少し重い
と言った使用感です。
なのでバランス系の中では丁度中間辺り~少しコントロール寄りの性能だと思います。
ちなみにQcKシリーズはサイズ違いのモデルが複数ラインナップされており、
の4種類があります。
そしてこれらはサイズ以外に違いは無く、滑りは全く同じなので、単純にサイズの違いで選ぶのが良いです。
またステッチ加工されている「QcK Edgeシリーズ」も滑りは全く同じなので、ステッチ加工されている物が欲しい方はそちらの方がおすすめ出来ます。
ちなみに「QcK Edgeシリーズ」についてもサイズ違いのモデルが、
と3種類あるので欲しいサイズに合わせて選ぶのが良いです。
ARTISAN NINJA FX ゼロ SOFT
日本のマウスパッドメーカーであるARTISANのマウスパッドで、
「SteelSeries QcKシリーズの上位互換」
と良く言われています。
ARTISAN NINJA FX ゼロは、
- MID = とても固め
- SOFT = 柔らかい
- XSOFT = とても柔らかい
の3種類の柔らかさがラインナップされていて、その中で一番使用者が多いのがSOFTです。
ちなみにMID、SOFT、XSOFTのそれぞれの使用者数は、
- MID = 6人
- SOFT = 47人
- XSOFT = 30人
となっていて合計で83人が使用しています。
日本製と言う事もあり、日本の多湿な環境で使っても問題無い作りがされていて、布製ながらも湿度に強いです。
なので雨の日でも殆ど変わらない滑りで使用出来ます。
そして表面の滑りやすさはQcKシリーズよりも滑りが良いですが、SOFTはQcKよりも柔らかいのでマウスが沈み込み易くなっています。
これによって、
- 初動が軽い滑り
- 止める時は沈み込みを利用して止めやすい
と言った様に止めと滑りのバランスが良いです。
またQcKシリーズよりも滑りやすいですが、それほど極端に滑りやすい訳では無いので、バランスの取れたモデルとなっています。
ただし適切な価格で新品を購入する事が難しく、長期間入荷待ちになっていたり、本来は5000円~6000円ですが1万円以上で販売されている事が多いです。
Zowie G-SR-SE Rouge
上で紹介した「G-SR-SE」の新型モデルで2022年に発売されました。
そしてただの色違いと言う訳では無く少し作りが変わっていて、よりソフトなタッチになる様に編み目を変更されています。
また使用感についても旧製品より少し滑りやすくなりました。
それでもそこまで極端に滑りやすい訳では無いので、滑りと止めのバランスが良いモデルです。
ただしこちらについても旧製品同様に適切な価格で新品を購入する事が難しく、転売価格での販売ばかりになっています。
まとめ!
この様に、今回プロゲーマーの使用マウスパッドを調べたところ、
「一般的にもゲーミングマウスパッドの定番の一つとされている「G640s」の使用者が最も多い」
と言うのが分かりました。
そして「G640s」はとても低価格なので、幅広い方にお勧めできるマウスパッドと言えます。
ただしG640sはバランス系としては比較的滑りやすい部類なので、人によっては滑りすぎて使いにくいかもしれないです。
「QCKシリーズ」「QCK HEAVYシリーズ」については、バランス系の中でも若干コントロール寄りながら滑りが重すぎる訳でも無いです。
なので比較的万人受けしやすいモデルだと思います。
また値段も安く、在庫も安定している事が多いので、初心者の方や初めてマウスパッドを購入する人にもおすすめしやすいです。
ZOWIEのマウスパッドである「G-SR-SE」「G-SR」の二つについては良いマウスパッドではありますが、そもそも入手するのが難しいです。
なので適切な価格で販売されているのを見かけたら購入してみるのが良いと思います。
そしてメインとして使うのであれば、販売されている時にまとめて複数購入するのがおすすめです。
また「G-SR-SE」についてはVAXEE PAを代わりに購入すると言うのも良いと思います。
ちなみにG-SRの代わりとしては「Xtrfy GP2」が個人的におすすめです。
そして自分に合うマウスパッドの特徴が分からないのであれば、取り合えず、
- 「G640r」
- 「QCKシリーズ」
- 「QCK HEAVYシリーズ」
- 「VAXEE PA」
のどれかから選ぶのが間違いないと思います。
それを使い始めてから、
「もっと滑りが欲しい」「もっと止めやすいのが良い」
などの希望が出てきたら色々マウスパッドを探してみるのが良いかもしれません。
それでは読んで頂きありがとうございました!