今回は「GSX1000」の詳しい使い方と音の聴き取りをしやすい設定、そして最高音質で使う方法について書いていきます。
特に最高音質で使う方法についてはPC側で細かい設定が必要になるので、この方法を知らずに使っている方が多いかもしれません。
実際に購入したけど使い方がわからない、高音質で使いたい、購入前に予習しておきたいという方は是非参考にして下さい。
使う前にまずPC側の設定が必要!
「GSX1000」はただPCに繋ぐだけでも電源が入って、音を出す事が出来ます。
しかしPC側で適切な設定を行わない、もしくは知らないと「サラウンド機能」が使えなかったり、高音質で使う事が出来ません。
なので使う前にこれから解説する設定は必ず行うのがおすすめです。
サウンドの設定を行う!
出力先を「スピーカー(GSX 1000 Main Audio)」に設定!
まず始めに音声の出力先が「スピーカー(GSX 1000 Main Audio)」になっているかどうかをチェックします。
自分の場合、設定する前はマイクである「Headset Earphone(GSX 1000 Communication Audio)」になっていたので変更する必要がありました。
ちなみに変更方法は画面右下のスピーカーマークをクリックする事で出来ます。
サラウンドの設定を行う!
次にサラウンドの設定を行っていく為に「サウンド」と呼ばれる設定画面を開く必要があります。
この設定を行わないとサラウンド機能をONにする事が出来ないので気を付けて下さい。
以前のWindowsのバージョンではスピーカーマークを右クリックすれば「サウンド」へ直に行ける項目があったのですが、現在のWindows10ではそれがありません。
なのでその項目が無い場合は以下の様に開いていく必要があります。
スピーカーマークを右クリックして表示された「サウンドの設定を開く」をクリック。
ここの「サウンドコントロールパネル」を開くことで「サウンド」と呼ばれる設定画面を開くことが出来ます。
そしてこの設定画面が開けたら「スピーカーGSX 1000 Main Audio」を右クリックして「スピーカーの設定」を開きます。
スピーカーの設定を開くと以下の画面が開くので「7.1サラウンド」を選択して「次へ」をクリックします。
すると鳴らすスピーカーを選択する画面が2連続で表示されるので、全てチェックを入れたまま次へを押していきます。
最後にこちらの画面が表示されるので完了をクリックして設定完了です。
サラウンド設定が「フォーマットがデバイスにサポートされていません。」と表示されて出来ない場合の対処方法!
これは実際に私のPCで起きた問題だったのですが、上で解説したようにサラウンドをONにしようとすると
「フォーマットがデバイスにサポートされていません。」
と表示がされてONにする事が出来ない場合があります。
これが表示される理由としてはこの警告文の通り、
「現在設定しているフォーマットではサラウンド機能が使えない!」
と言う状況になっているので、そのフォーマット設定を切り替える必要があります。
切り替え方法は以下の通りです。
まず「サウンド」の設定画面で表示されているスピーカーを右クリックして「プロパティ」を開きます。
プロパティを開いたら上のタブを「詳細」にして、
「16ビット、48000Hz(DVDの音質)」
に指定します。
これによって上で解説したサラウンドの設定をした時にエラーが発生する事が無くなります。
ちなみに
「16ビット、44100Hz(CDの音質)」
でもサラウンドの設定は行えますが、Hz数が大きい分「16ビット、48000Hz(DVDの音質)」の方が音質が良くなるのでそちらで設定するのがおすすめです。
またバーチャルサラウンド機能を使わずステレオのみで使用するのであれば、ここでの設定を
「24ビット、96000Hz(スタジオの音質)」
にするのが最も音質が良くなるのでおすすめ出来ます。
ちなみにビットとHzの意味は以下の通りです。
数値が大きいほど音の大きさを多くの段階で表現が可能で音に深みが出る。
数字が大きいほど表現力が高く音質が良い。
(例 : 48000Hz = 1秒間に48000回変換)
本体の使い方について!
「GSX1000」ではPC側で一切操作せず、本体自体の操作だけで全ての調整を行う事が出来ます。
この項目ではその使い方を上画像の数字の順番で紹介していきます。
ヘッドホンモードとスピーカーモードの切り替え
この部分をタッチする事でヘッドホンから音を出すのか、スピーカーから音を出すのかを切り替える事が出来ます。
イコライザー設定の切り替え
「GSX1000」のイコライザーは
- デフォルト
- FPS向け(低音控えめ中高音強調)
- 音楽鑑賞向け(低音強め)
- 映画鑑賞向け(低音強め少し中高音控えめ)
の4種類が存在し、ここをタッチする事でそれらを切り替える事が出来ます。
サラウンドの強調設定
ここでは
- 前方強調
- 後方強調
- ナチュラル(強調無し)
の3つの切り替えが出来ます。
ちなみに個人的には前方強調が一番聴き取りしやすく感じました。
「後方強調」だと全体的に音の聴こえが悪くなって細かい音が聴き取りにくくなり、「ナチュラル」だと音が広がりすぎて音の方向が分かりにくく感じます。
ただこれについては人の好みや使うヘッドホンによって感じ方が変わると思うので、実際に色々試してみて下さい。
サラウンド機能のON/OFF
ここをタッチする事によってサラウンドのON/OFFが切り替えられます。
ちなみにオフにすると、以下の画像の様にサラウンド関連の設定が表示されなくなります。
サイドトーンの調節
ここをタッチする事によってサイドトーンの音量を3段階で設定する事が可能です。
これを使う事で自分の声が聴き取りやすくなり話しやすくなる。
サラウンド感の強さ調整
このマークはサラウンドの強さ、残響音の調整をする項目で3段階から切り替える事が出来ます。
個人的にFPSにおいては何も強調しない設定が一番聴き取りしやすく感じました。
と言うのも、残響音が強くなりすぎると音が広がりすぎて方向が分かりにくくなるのと、低音が強調されて音がボワ付いてきます。
しかしこれについても人の好みや使うヘッドホンによって聴こえ方が変わってくるので、色々試してみて下さい。
ボリューム調整
ボリューム調整は画面周りのシルバー部分を回す事で調整出来ます。
ここを回す事によって画面中央に表示されている数字が上下して現在の音量を示してくれます。
ちなみに音量は0~99の間で調整出来ます。
個人的に密閉型ヘッドセットであれば40前後、開放型ヘッドセットであれば60から80前後で十分な音量に感じました。
むしろこれ以上大きくすると音量が大きすぎて耳が悪くなりそうです(笑)
プリセットの切り替えと保存
「GSX1000」ではプリセットを4つ保存しておくことが可能で、それらの切り替えは本体の4隅をタッチする事で切り替えられます。
なので上画像の様にそれぞれの場所へ使用用途毎の設定を割り振る事が出来ます。
また保存方法については保存したい設定にした後に、そのプリセットを保存したい場所を数秒触れ続ける事で保存できます。
(保存すると「ギュオーン!」と言う音が流れるのでわかりやすいです。)
おすすめな設定方法!
サラウンドを使う場合のおすすめ設定!
設定 | |
---|---|
イコライザー設定 | FPS |
サラウンド強調 | 前方 |
サラウンド設定 | 7.1 |
サラウンド感の強さ | デフォルト |
サラウンドを使う場合は低音が増幅されるので、イコライザーでは低音が思いっきりカットされる「FPS」にするのがおすすめです。
またサラウンドの強さについては1つでも上げると、音がぼやけすぎて音の方向がわかりにくく感じるのでサラウンドの強さは上げないのがおすすめです。
そしてサラウンドの強調設定では「前方強調」を選ぶのがおすすめ出来ます。
これについては上の項目でも説明しましたが、
- 「後方強調」だと細かい音が聴き取りにくくなる
- 「ナチュラル」だと音が広がりすぎて音の方向が分かりにくくなる
と言うように感じます。
対して「前方強調」ではサラウンド感を残しながらぼやけすぎないので、音の方向から細かい音まで聴き取りやすいです。
しかし個人的にはこれから説明していく
「サラウンドを使わない場合のおすすめ設定」
の方がサラウンドを使うよりも遥かに聴き取りやすくなります。
なのでまだ以下の方法を試していない方は是非試してみて下さい。
サラウンドを使わない場合のおすすめ設定!(音質特化型)
こちらでは「GSX1000」でする設定は特になく、PC側で
「24ビット、96000Hz(スタジオの音質)」
へ設定する方法になります。
こうする事でサラウンド機能を使用する事が出来る「16ビット、48000Hz(DVDの音質)」よりも遥かに音質が良くなり、音の立体感とクリアさが段違いになります。
なのでしばらくこの設定で使い続けた後に「16ビット、48000Hz(DVDの音質)」に落として使用すると、音の不鮮明さが良く感じられて同じアンプとは思えない位の違いが感じられます。
ちなみに設定方法については上の、
「サラウンド設定が「フォーマットがデバイスにサポートされていません。」と表示されて出来ない場合の対処方法!」
の項目で書いているので読み飛ばしてしまった方はそちらを参考にして下さい。
ただしこの設定ではイコライザー機能とサラウンド機能、サイドトーン機能が一切使えなくなってしまうので、そこだけ気を付けて下さい。
ただイコライザーについては外部ソフトの「Equalizer APO」を使えば「GSX1000」の機能以上に細かく調整できるので解決できます。
なので機能の制限が気にならないのであればとてもおすすめです。
ちなみにこの設定が有効化されると以下の画像の様に本体の表示が殺風景になります。
そしてPC上で設定しても本体側がその設定を有効化しない場合があるので、上の様な表示にならない場合は本体を再起動したり、何かしら音を流すと有効化されるので試してみて下さい。
それでは読んで頂きありがとうございました!