
プロゲーマーは大会で優勝する確率を高めるために、プレイ以外にもあらゆる面で試行錯誤しています。
その為、使用しているデバイスにもこだわっている方が多く、最高のパフォーマンスを発揮できるものが使用されています。
特にマウスに関してはエイムに直結するので、他の機材以上に拘っている場合が多いです。
勿論、スポンサー契約で使わされている場合もありますが、メーカー側もプロゲーマー向けに開発しているので低品質なものは存在しません。
なのでプロゲーマーが使用しているデバイスを研究するのは自分にとって最適な物を見つける近道となる筈です。
この記事では、世界的なプロゲーマーが使用しているマウスをprosettings.netを参考にしてランキング形式で紹介していきます。
ちなみに今回は以下のタイトルのプロゲーマーのデータを参考にしています
- Apex Legends
- CS2
- オーバーウォッチ2
- フォートナイト
- PUBG
- レインボーシックスシージ
- VALORANT
それぞれのゲームタイトルに分けて紹介したり、その製品の特徴も細かく解説していくのでぜひ参考にして下さい。
目次
人気ランキング表
人気モデルの解説!
Razer Viper V3 Pro
性能 | |
---|---|
接続方式 | ワイヤレス |
バッテリー持続時間 | 1000 Hz で最大 95 時間 2000 Hz で最大 62 時間 4000 Hz で最大 40 時間 8000 Hz で最大 17 時間 |
ボタン数 | 6個 |
DPI | 35000DPI |
トラッキング速度 | 750IPS |
レポートレート | 1000 Hz 8000Hz |
大きさ(幅x奥行x高さ) | 63.9mm× 127.1 mm× 39.9mm |
重量 | 54 g |
2024年に発売されたViperシリーズの最上位モデルです。
旧モデルだった「Viper V2 PRO」など以前のViperシリーズでは一位を取るほどの人気はありませんでした。
しかし「Viper V3 Pro」は発売から使用者が大幅に増加して2025年7月時点では全タイトルの合計で圧倒的一位となっています。
この理由として一番大きいのは今までのViperシリーズから少し形状が変更されたと言うのが挙げられます。
重量やボタン類などに関しては旧型の「Viper V2 PRO」と殆ど同じですが、形状に関しては、
- 後ろ側の高さが高くなった
- 幅が少し小さくなった
と言う変更がされていて以前のViperシリーズの特徴であった、
「高さが低めで全体的に平べったい感じ」
と言うのが変わっています。
これによって掴み持ちや被せ持ちでの掌の支えがしやすくなり、より万人受けしやすい形状になりました。
ただしこのマウスが一位になった理由は、このマウスが良いと言うのも勿論ありますが、
「以前まで一強だった「Pro X Superlight」が新型「Pro X Superlight 2」が発売された事によって使用者が分散された」
と言うのが大きな要因だと思います。
それもあって「PRO X SUPERLIGHT」と「PRO X SUPERLIGHT 2」の二つの使用者の合計の方が圧倒的に多く、なんだかんだ「PRO X SUPERLIGHT」一強と言うのは数年前から変わっていません。
ロジクール G PRO X SUPERLIGHT
性能 | |
---|---|
接続方式 | ワイヤレス |
バッテリー持続時間 | 最長70時間 |
ボタン数 | 5個 |
解像度 | 25,600DPI |
トラッキング速度 | 400 IPS |
レポートレート | 1000Hz |
大きさ(幅x奥行x高さ) | 63.5mm× 125mm× 40mm |
重量 | 63g |
LoD | 0.8mm |
2023年辺りから長期に渡りプロゲーマーの使用者数が一位だったモデルです。
しかし2023年10月頃に「PRO X SUPERLIGHT 2」が発売されてからそちらと使用者数が分散されていって、現在では二位となっています。
そして「PRO X SUPERLIGHT 2」が発売されてから一年以上経過していますが未だにこちらの方が使用者数が多いです。
この理由としては、
- PRO X SUPERLIGHT 2と全く同じ形状
- PRO X SUPERLIGHT 2の方がセンサー性能が高いが、PRO X SUPERLIGHTも十分高性能で人間が体感できるほどの違いは無い
- PRO X SUPERLIGHT 2の方が3g軽いが体感できるほどの違いが無い
- PRO X SUPERLIGHT 2はクリックボタンがオプティカルスイッチに変更されていてクリック感が強く固めになっている
など新型ながらもあまり違いが無く、クリックボタンについては人の好みによって善し悪しが分かれます。
ちなみに「PRO X SUPERLIGHT 2」はポーリングレートが8000Hzに対応していますが、1000Hzと8000Hzに体感できるほどの大きな違いはありません。
またゲームタイトルによっては8000Hzにすると、
- 素早く動かした時にカクつく時がある
- ホイールの連続入力がされにくくなる
(例 : APEXでタップストレイフ、ジップのハイジャンプが失敗する事がある)
など不具合が起きる場合もあります。
他にもポーリングレートを高くするとバッテリー持続時間が大幅に短くなります。
その為、プロゲーマーの方でも2000Hz以上で使用している人よりも1000Hzで使用している方の方が圧倒的に多いです。
また「PRO X SUPERLIGHT 2」が発売されてからも「PRO X SUPERLIGHT」も変わらず販売されているので、新品で問題無く購入出来ます。
そしてこのマウスの特徴として挙げられるのは、
「長年大人気だった「G Pro Wireless」と全く同じ形状、サイズながらも重量が63gへ軽量化されている」
と言う点です。
加えてマウスソールの面積を拡大し、より滑りやすい素材へ変更されているので、
- 旧型よりも少ない力で動かしやすい
- 柔らかいマウスパッドでも滑りが変わりにくい
と軽快な操作がしやすくなっています。
ただし機能面では「G Pro Wireless」から省かれている点があり、
- サイドボタンが両側では無く、左側のみに変更
- 底面のボタンが削除
- RGBライトの削除
など省かれています。
機能面を気にせず、FPS特化のワイヤレスマウスを探している方に向いています。
ロジクール G PRO X SUPERLIGHT 2
性能 | |
---|---|
接続方式 | ワイヤレス |
バッテリー持続時間 | 最長95時間 |
センサー | 光学式 |
ボタン数 | 5個 |
解像度 | 44000DPI |
トラッキング速度 | 888 IPS |
レポートレート | 1000Hz 8000Hz |
大きさ(幅x奥行x高さ) | 63.5mm× 125mm× 40mm |
重量 | 60g |
二位の「PRO X SUPERLIGHT」の新型モデルで、新型とは言っても形状に変更は無いので、持ち心地自体は全く同じになっています。
また軽量化がされていますが、その重量は60gと旧型の63gと殆ど違いはありません。
その為、大きな違いとして挙げられるのは、
- センサー性能の強化と設定項目の追加
- クリックボタンが通常の機械式スイッチからLIGHTFORCE ハイブリッドスイッチへ変更
(しっかりしたクリック感のあるオプティカルスイッチ) - バッテリー持続時間の強化
となっています。
センサー性能についてはDPIとポーリングレートが強化されたのに加えて、
- LODの調整
- DPIのX軸とY軸それぞれの調整
が出来る様になっています。
そしてクリックボタンについてはオプティカルとメカニカルの良い所取りをした様なロジクール独自のハイブリッドスイッチで、
- 反応速度の速さ
- 耐久性の高さ
- メカニカルらしいしっかりしたクリック感
など違和感無く使いやすい高性能スイッチとなっています。
ただし押し心地が旧型よりもクリック感が強く固めに感じられるので、人によっては旧型の方が使いやすく感じるかもしれません。
Razer Deathadder V3 Pro
性能 | |
---|---|
接続方式 | ワイヤレス |
バッテリー持続時間 | 最大 90 時間 |
ボタン数 | 5個 |
DPI | 30000DPI |
トラッキング速度 | 750IPS |
レポートレート | 1000Hz 8,000Hz(ドングルが必要) |
大きさ(幅x奥行x高さ) | 68mm× 128mm× 44mm |
重量 | 63g ~ 64g |
2022年の夏ごろに発売されたマウスでDeathadderシリーズの最上位モデルです。
2023年頃は「Pro X Superlight」に続いて全体で二位に入る人気がありましたが、
- Razer Viper V3 Pro
- Pro X Superlight 2
が出た事でその分順位を落として4位となっています。
それでも5位である「ZOWIE EC2-CW」の二倍以上の人数差があるので、大人気マウスと言うのは変わっていません。
ここまで人気である理由として考えるのは、
- 昔から人気のあるDeathAdderシリーズである点
- DeathAdderの形状をベースに軽量化+ワイヤレスに対応
(ただし若干形状は違います。) - 最高クラスの性能を持つセンサー
- メカニカルスイッチと比べて違和感の少ない第3世代オプティカルマウススイッチ
- 耐久性の高いクリックボタン
などが挙げられます。
特にDeathAdderシリーズで軽量化とワイヤレス化がされたと言うのがこのモデル一番のメリットだと思います。
ただ旧型と比べて重量が大幅に軽量化されているので、旧モデルに慣れている人からすると軽すぎて逆に使いにくいかもしれません。
また値段が一般的に販売されているゲーミングマウスの中でトップクラスに高額で、他のRazer製マウスと比べてもかなり高額です。
その為、コストを気にせず最高クラスの性能を持った左右非対称マウスが欲しい人に向いています。
ZOWIE EC2-CW
性能 | |
---|---|
接続方式 | ワイヤレス |
バッテリー持続時間 | 70時間 |
センサー | 3370 |
ボタン数 | 7つ(底面ボタン2つ) |
解像度 | 3200DPI |
レポートレート | 1000Hz |
大きさ(幅x奥行x高さ) | 61mm× 123mm× 42mm |
重量 | 77g |
ZOWIE製マウスとしては圧倒的に使用者が多く全体で5位となっています。
形状は昔から人気のある旧型のECシリーズと全く同じで、それをワイヤレスに対応させたモデルとなっています。
また、
この様に3種類のサイズ展開がされていて、その中で中サイズであるこちらが一番人気です。
ちなみに他のサイズの使用者数は
- EC3-CW = 2人
- EC1-CW = 13人
となっていて全モデル合計で71人となっています。
重量はワイヤレス対応ながらも有線モデルだった旧型の90gより軽量で、ECシリーズとしては軽い操作感になっています。
また形状自体はフィット感の良いECシリーズそのままなので持ち心地が良く、旧型を使い慣れている方なら問題無く持ち替えやすいです。
それもあって旧型から乗り換えている方も多いようで、EC CWシリーズが発売されてから旧型の使用者が急激に減っています。
ただし最近の軽量ワイヤレスマウスは60g以下、50g以下など軽量な物が多いので、その様なマウスと比べると重いマウスとなっています。
ちなみに発売されたばかりの頃は2万円以上など、ゲーミングマウスとしてはトップクラスに高額でしたが、2024年頃から値下げされ始めて現在では当初の価格の半額以下にまで下がっています。
なので価格以上の使用感となっていてとてもコスパに優れたマウスになっています。
Razer Viper V2 PRO
性能 | |
---|---|
接続方式 | ワイヤレス |
バッテリー持続時間 | 最大80時間 |
ボタン数 | 6個 |
解像度 | 30,000 DPI |
トラッキング速度 | 750 IPS |
レポートレート | 1000 Hz |
大きさ(幅x奥行x高さ) | 66mm x 127mm x 38mm |
重量 | 58g |
LoD | 0.8mm~1.6mm |
一位で紹介した「Viper V3 Pro」の一つ前の旧型モデルで、新型が発売されていながらも全体で6位と高順位をキープし続けています。
この理由としては上でも書いたように、
「Viper V3 Proは今までのViperシリーズと形状が変更されている為」
と言うのが大きな理由だと思います。
なので今までのViperシリーズの
「全体的に高さが低めな形状」
と言うのが好きな人なら新型よりもこちらの方がおすすめ出来ます。
そして更に旧型である「Razer Viper Ultimate」との大きな違いは重量で、旧型の74gに対してこちらは58gと軽量です。
なので旧型も十分軽量でしたが、このマウスに慣れてしまうとそれすらも重く感じるようになると思います。
またボタン類がより使いやすく改良されていて、
- サイドボタンの出っ張りが多くなった
- クリックボタンの返りが速くなって連打がしやすくなった
- クリック感が強くなり機械式スイッチに近い押し心地になった
と言う様に変更されています。
ただ軽量化の為にサイドボタンは左側にしかありません。
ちなみに新型が発売されていながら「Viper V2 PRO」はまだ販売されているので、現在でも適切な価格で新品を購入出来る様になっています。
Logicool G Pro 2 LIGHTSPEED
性能 | |
---|---|
接続方式 | ワイヤレス |
バッテリー持続時間 | 最長60時間 |
センサー | 光学式 |
ボタン数 | 8個 |
解像度 | 25,600DPI |
トラッキング速度 | 400 IPS |
レポートレート | 1000Hz |
大きさ(幅x奥行x高さ) | 63.5mm× 125mm× 40mm |
重量 | 80g |
LoD | 0.8mm |
長年大人気だった「G Pro Wireless」をベースに、
- クリックボタンをLIGHTFORCEハイブリッドスイッチに変更
- センサー性能の強化
と言うアップグレードがされたモデルです。
ちなみに「G Pro Wireless」については現在製造がされていない様で、新品で販売しているショップが少なくなっていて、ロジクール公式ストアでも販売されていません。
そして「PRO X SUPERLIGHT」「PRO X SUPERLIGHT 2」と比べて重量が重めですが、
- 形状は全く同じ
- サイドボタンが両側に搭載
- サイドボタンの取り外しが可能
- 80gと軽すぎない軽量感
などこのマウスならではの良さがあります。
特に左利きの方にとっては数少ないFPS向けハイスペックマウスと言えます。
ただし現在のプロゲーマーの多くは60g以下など軽量なマウスを好んでいる方が多いので、
と比べると使用者数は少なくなっています。
Pulsar Xlite V4 Es
性能 | |
---|---|
接続方式 | ワイヤレス |
バッテリー持続時間 | 70 ~ 100 時間 |
ボタン数 | 5個 |
DPI | 32,000 DPI |
トラッキング速度 | 750IPS |
レポートレート | 1000Hz 8000Hz |
大きさ(幅x奥行x高さ) | 66mm× 122mm× 43mm |
重量 | 65g (± 1g) |
2024年12月に発売された新しめめなモデルながらも使用者が多く、全体で8位となっています。
PulsarのXliteシリーズ自体は軽量な左右非対称マウスとしてとても有名で、以前から人気の高いシリーズとなっています。
そしてこちらはXlite V4のeSシリーズのモデルで、通常モデルとの違いは、
- 裏側が穴あきでは無い
- 裏側にOLEDパネルが搭載されていて現在の設定状況が確認できる
- ソフトウェアを使わずに設定の変更が出来る
- 重量が10g近く重い
と言った様になっています。
なので通常モデルよりも重量がある代わりに剛性が強化され機能面に優れています。
ちなみに通常の「Xlite V4」は全体で6人しか使用者がいません。
Razer DeathAdder V3 HyperSpeed
性能 | |
---|---|
接続方式 | ワイヤレス |
バッテリー持続時間 | 1000 Hz で最大 100 時間 8000 Hz で最大 20 時間 |
ボタン数 | 6個 |
DPI | 26000DPI |
トラッキング速度 | 500IPS |
レポートレート | 1000Hz 8,000Hz(ドングルが必要) |
大きさ(幅x奥行x高さ) | 64.8mm× 122.2mm× 41.3mm |
重量 | 55 g |
上で紹介した「Razer Deathadder V3 Pro」を小型化したモデルです。
ただしサイズ以外にも違いがあり、
- センサー性能が少し低い
- 重量が8g近く軽い
と言った様になっています。
ただしセンサー性能が低いと言っても十分高性能で、実際の使用感において違いはありません。
またクリックボタンは同じく第三世代のオプティカルスイッチなので、サイズ以外の使用感については殆ど同じになっています。
その為、小さいサイズが良い方は「Razer Deathadder V3 Pro」よりもこちらの方がおすすめです。
Logicool G Pro X Superlight 2 Dex
性能 | |
---|---|
接続方式 | ワイヤレス |
バッテリー持続時間 | 95時間 |
ボタン数 | 5個 |
解像度 | 44000DPI |
トラッキング速度 | 888 IPS |
レポートレート | 1000Hz 8000Hz |
大きさ(幅x奥行x高さ) | 67.7mm× 125.8mm× 43.9mm |
重量 | 60g |
「PRO X SUPERLIGHT 2」の左右非対称バージョンと言った感じで、形状以外は殆ど同じとなっています。
そして同じく左右非対称マウスである
などとは大差を付けられていますが、全体で10位と人気はあるマウスとなっています。
ちなみに以前から人気のあるG703hとの形状の違いについては、
- 後ろの高さがこちらは低めで掌の支え感が弱い
- 幅が少し細め
となっていてG703hと全く同じ持ち心地と言う訳ではありません。
それでも60gと言う軽さが一番の魅力で、ロジクールの左右非対称マウスとしては断トツで軽いです。
なので、
- ロジクールが好き
- 超軽量の左右非対称マウスが欲しい
と言う方にはこれ以上無いマウスとなっています。