
「PG27AQWP-W」は、競技系FPSで勝ちに行くための高速性能と、WQHDと新技術により作られた有機ELならではの映像美を両立させたゲーミングモニターです。
WQHDモードでも540Hzととんでもなく高いリフレッシュレートを備えているのに加えて、更にHDモードにする事で720Hzモニターとして使う事も出来ます。
そしてタンデム有機EL×TrueBlack光沢コーティングを採用し、従来の有機ELよりも優れた作りとなっているので、普段使いで欲しい画質の良さから競技系FPSで欲しい高速性能まで、幅広い用途をカバーできます。
今回は「PG27AQWP-W」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
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目次
スペック表
| スペック | |
|---|---|
| サイズ | 26.5インチ |
| 形状 | 平面 |
| パネル | WOLED(有機EL、光沢) |
| 解像度&Hz | WQHD/540Hz HD/720Hz |
| 応答速度 | 0.02ms(GTG) |
| 色域 | DCI-P3 99.5% sRGB 135% |
| 輝度 | 1,500 cd/㎡ (HDRピーク) |
| コントラスト比 | 1,500,000:1 |
| HDR | VESA DisplayHDR 500 True Black |
| 対応端子 | DisplayPort 2.1×1 HDMI 2.1(FRL)×2 USB-A(USB 3.2 Gen1)×3 イヤホンジャック |
| スピーカー | 非搭載 |
| スタンド調整 | チルト(+20°〜-5°) スイーベル(±30°) ピボット(±90°) 高さ(0〜110mm) |
| VRR | FreeSync Premium Pro G-SYNC Compatible |
| 保証 | 3年 |
良い点
WQHDでも540Hzに対応
WQHDと高い解像度のモードでも540Hzと驚異的なリフレッシュレートを持っています。
この数値は多くのゲーミングモニターよりも高い数値となっているので、540fps出せるPCを使っているのであればとても滑らかな映像でゲームプレイが出来ます。
そしてこのHz数の高さは特に対戦FPS系のゲームでメリットを体感しやすく、
- 視点移動の動きが滑らかになってエイムがしやすくなる
- 素早く動く物、素早く視点を振った時の動きが滑らかになって視認性が良くなる
- 遅延が少なくなる
など有利な環境でプレイが出来ます。
それでいてWQHDと解像度が高いのでゲームや映像の画質が綺麗なのに加えて、作業時ではフルHDよりも多くの情報を表示出来るので、作業の快適性も上げてくれます。
またHDモード時は720Hzと更に高いリフレッシュレートに出来るので、とにかく滑らかさと低遅延を求める人に相性が良いです。
最新のタンデム有機EL技術により従来よりも優れた有機EL
最新のタンデム有機EL技術が使われたパネルを搭載しています。
この技術は、発光層を重ねることで同じ明るさでも各層の負担を抑えやすく、高輝度化と長寿命化を狙えるものとなっています。
その為、従来の有機ELと比べて
- 輝度が+15%
- 色の再現性が+25%
- パネルの寿命が+60%
と言う様に耐久性と性能が上がっています。
それもあって今までの有機ELでは「VESA DisplayHDR 400 True Black」が多かったのに対して、「PG27AQWP-W」では「VESA DisplayHDR 500 True Black」と更に高いHDR認証を持っています。
そして色域カバー率もDCI-P3 99.5%と非常に広いので、画質に優れたモニターとなっています。
反射を38%抑えられた光沢パネルによる発色の良さ
ASUS独自のTrueBlack光沢コーディングと言うものが使われていて、光沢でありながらも反射が抑えられている作りになっています。
これによって光沢ならではのクリアさと発色の良さを引き出しつつ、反射による映り込みの気になりにくさも両立されています。
USBハブが三つ搭載
USBハブとして使えるUSB-Aが三つと少し多めに搭載されているので、モニター側に周辺機器をまとめやすくなっています。
その為、PC周りの配線をすっきりさせやすいです。
フル可動調整に対応のスタンド
スタンド調整が高さ、左右、ピボット、チルトの一通り対応しているので、
- 目線の高さにしっかり合わせる
- 左右の向きを変える事が多い
- 縦向きで使用する
と言う使い方がモニターアーム無しで行えます。
なのでスタンドをどかしてデスクスペースを広くしたいと言う訳で無ければ、モニターアームを用意しなくても使いやすいと思います。
コンテンツに合わせて自動で見やすい画質設定にしてくれる「AIアシスタント」
「PG27AQWP-W」は、コンテンツに応じて画質設定を自動で最適化してくれる「AIアシスタント」を搭載しています。
中でもAI Visualは画面の内容を自動で判別し、ASUS DisplayWidget Center経由で見やすい設定へ自動調整してくれるため、ゲームや用途が変わってもその都度細かく設定を追い込む手間を減らせるのが魅力となっています。
その他にも、
- 背景の色に合わせてクロスヘアの色をリアルタイムで変更するダイナミッククロスヘア
- 暗い部分を自動で明るく表示するダイナミックシャドウブースト
と言うものもあります。
AIによる焼き付き防止機能+3年間の保証
有機ELと言えば焼き付きの心配がありますが、「PG27AQWP-W」は「ASUS OLED Care Pro」と言う焼き付き防止機能を搭載しており、
- モニターを長時間使用した後に画面再調整する「ピクセルクリーニング」
- ピクセル位置を定期的に肉眼では分かりにくい範囲で動かしてくれる「ピクセル移動」
等の定番な機能に加えて「Neo近接センサー」で離籍しているかどうかを判断して自動で黒画面にしてくれる、と言うものまで搭載されています。
それに加えて焼き付きも含めた三年間保証まで付いているので、焼き付きの心配をせずに長期間使い続け易くなっています。
人によっては気になる点
HD/720Hzモード時は画素密度が低く、画質が粗く見えやすい
HD/720Hzモードは滑らかさを最優先できる一方で、解像度がHD(1280×720)になるので26.5インチでは画素密度が55ppiと非常に低くなります。
ちなみに他の解像度と比べると、
- 26.5インチ/フルHD … 83ppi
- 26.5インチ/WQHD … 111ppi
となっているので、フルHDと比べても1.5倍近くの差があります。
なので、
- VALORANT
- CS2
など、はっきりした画質よりとにかく滑らかさが欲しいゲームタイトル専用のモードと考えておいた方が良いです。
USB-Cには非対応
USBハブには対応していますが、USB-Cには対応していません。
なのでノートPCをケーブル一本の接続で使うなどと言った事は出来ないので気を付けて下さい。
スピーカー非搭載
スピーカーが搭載されていないので、音を出すには別で外部スピーカーやヘッドホンを用意する必要があります。
とは言ってもモニターのスピーカーは基本的に音質が悪く、内蔵されていても別で用意する方が多いので、そこまで大きな欠点には感じないと思います。
こんな人におすすめ!
- WQHDの解像度と500Hz以上、700Hz以上の高速性能も一台で欲しい方
- VALORANTなど解像度の高さよりもリフレッシュレートを必要とするゲームをやり込みたい方
- 最新のタンデム有機EL技術+TrueBlack光沢コーディングによる画質の綺麗さが欲しい方
この様に「PG27AQWP-W」は「有機ELの映像美」と「eスポーツ級の超高速表示」を同時に突き詰めた、かなり尖ったハイエンドモデルです。
普段は高精細なWQHD、勝負どころでは解像度をHDに切り替えて最大720Hzまで引き上げられるデュアルモードにより、用途やタイトルに合わせて使い方を変えられるのが最大の魅力と言えます。
またWQHDモードでも540Hzと殆どの方にとっては十分過ぎるリフレッシュレートなので、HDモードにしなくても滑らかな映像を楽しめます。
更にタンデム有機ELや反射を約38%抑えたTrueBlack Glossyといった要素で画質を強化しつつ、OLED Care Proの焼き付き対策と3年保証、USBハブやフル可動スタンドなど、細かい部分まで使いやすい機能が揃っています。
その分、価格についてもとんでもなく高額となっていますが、最新の有機ELにWQHDを持ちつつ540Hz、720Hzまで発揮できると言うのはこのモニターにしか無い魅力だと思います。











