
「JN-V315U-HSPC6」は、31.5インチ/4Kの広い作業領域と、VAならではの黒の締まった映像表現が魅力の多機能モデルです。
USB-Cに加えて、USBハブ、KVM、PBP/PIPまで備えているため、複数機器での同時運用を快適にする機能が充実しています。
今回は「JN-V315U-HSPC6」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
目次
スペック表
| スペック | |
|---|---|
| サイズ | 31.5インチ |
| 解像度 | 4K |
| Hz | 60Hz |
| パネル | VA(半光沢) |
| 応答速度 | OD:10ms(GtoG) |
| 色域 | sRGB98% |
| 輝度 | 300cd/㎡ |
| コントラスト比 | 3500:1 |
| HDR | 対応 |
| 対応端子 | HDMI 2.0 ×1 DisplayPort 1.2 ×1 USB Type-C ×1(4K/60Hz、最大65W給電) USB-A × 2 USB-B ×1 オーディオ出力 |
| スピーカー | 2Wx2 |
| スタンド | チルト機能 -5+15° 高さ調整 130mm スイーベル R30°/L30° ピボット R90° |
| 保証 | 2年 |
良い点
31.5インチ/4Kで作業領域が広い
31.5インチの大画面に4Kが組み合わせることで表示領域が非常に広いです。
と言うのも27インチ/4Kなどと違ってズーム設定にしなくても十分見やすい大きさが保たれるので、4Kによる広い表示領域を存分に発揮できます。
これによって複数のウィンドウを並べて表示させたり、動画編集などのタイムラインを一度に多く表示できるなど作業しやすい環境を作り出してくれます。
なので4Kのメリットと言えばゲームや映像の画質の綺麗さが目立ちますが、作業の快適性も上げてくれるメリットもあり、その4Kと大画面の相性はとても良いです。
VAならではの黒の表現力
VAパネルはコントラストが高く、黒が沈みやすいのが大きな特徴です。
暗いシーンでも黒がグレーっぽく浮きにくいため、映像に立体感が出やすく、映画やゲームの夜景・暗部描写がより引き締まって見えます。
特に陰影のあるコンテンツをよく見る人ほど、VAならではの黒の深さを実感しやすいと思います。
USB-C、USBハブ、KVM、PBP/PIPに対応
USB-Cに対応しているため、対応ノートPCならケーブル1本で映像入力と給電をまとめられ、デスク周りをスッキリさせやすいのが魅力です。
さらにUSBハブ機能を備えているので、キーボードやマウスなどの周辺機器をモニター側に接続しておけます。
そしてKVMにも対応しており、同じキーボード・マウスを切り替えて同時に使い分けられ、PBP/PIPで2つの入力を同時表示もできるので、
「2台のPCの画面を見比べながら平行作業したい」
といった使い方にも向いています。
フル可動調整対応のスタンド
スタンド調整が高さ、左右、ピボット、チルトの一通り対応しているので、
- 目線の高さにしっかり合わせる
- 左右の向きを変える事が多い
- 縦向きで使用する
と言う使い方がモニターアーム無しで行えます。
なのでスタンドをどかしてデスクスペースを広くしたいと言う訳で無ければ、モニターアームを用意しなくても使いやすいと思います。
スピーカー内蔵
本体にスピーカーを内蔵しているので、別でスピーカーやヘッドホンを用意しなくても音を出せます。
なので動画視聴やちょっとしたゲームなど、とりあえず鳴ればOKな場面には十分です。
ただしモニター内蔵のスピーカーは単体の物と比べて音質に劣るので、拘りたい方は別で外部スピーカーやヘッドホンを用意するのがおすすめです。
人によっては気になる点
60HzなのでPCゲームやPS5などでは物足りない可能性
リフレッシュレートは60Hzのため、PCゲームやPS5で120Hz以上の滑らかさを重視する人だと物足りなく感じる可能性があります。
特にFPSやアクション系など動きの速いジャンルでは、高Hzモニターに比べて映像のヌルヌル感や視認性に違いを実感しやすいです。
一方で、
「4Kの高精細さを活かした映像鑑賞や作業用途がメインで、激しい動きのゲームはしない」
というスタイルなら大きな不満は出にくいと思います。
応答速度が10msと遅い
応答速度は10msとPCモニターとしてはかなり遅い部類となっています。
動きの速いシーンでは残像感が出やすく、FPSや格闘ゲームなど瞬間の視認性が重要なジャンルだと、物足りなさを感じる可能性があります。
なのでリフレッシュレートが60Hzなのも合わさって、激しい動きのゲームプレイには相性が悪いので気を付けて下さい。
HDR対応としては輝度が低め
HDRに対応していますが輝度が300 cd/㎡と、HDRにしては低めになっていて、HDR400などの認証もありません。
一般的にHDRは輝度600cd/㎡以上で効果を実感しやすいと言われているので、「JN-V315U-HSPC6」のHDRは控えめと思っておいた方が良いです。
もし高いHDR体験を求めるのであれば、
- HDR600、HDR1000以上などの認証を取っているモデル
- 有機ELでDisplayHDR True Black 400を所得しているモデル
などを検討するのがおすすめ出来ます。
HDMIが一つのみ
HDMIポートは二つ搭載されているモデルが多いですが、「JN-V315U-HSPC6」にはHDMIが一つしかありません。
なのでゲーム機を二つ以上接続したいと言う方とは相性が悪いので気を付けて下さい。
こんな人におすすめ!
- コストを抑えつつUSB-C、USBハブ、KVM、PBP/PIPに対応した31.5インチ/4Kモニターが欲しい方
- 高Hzと速い応答速度が必要無い方
- HDMIが一つだけで十分な方
この様に「JN-V315U-HSPC6」は31.5インチに4K解像度を組み合わせ、作業のしやすさと映像の綺麗さ、そしてVAパネルによる黒の表現力に優れているモニターです。
更に機能面も豊富でUSB-C、USBハブ、KVM、PBP/PIPに対応に加えてフル可動スタンド、スピーカーまで内蔵されているので、別で周辺機器を用意しなくても快適に使いやすいです。
一方で60Hz、応答速度10msで激しい動きのゲームは不向き、HDMIが一つのみと言った割り切り部分もありますが、代わりに多機能さに対して値段がとても低価格です。
なのでコストを抑えてUSB-C、USBハブ、KVM、PBP/PIPに対応した大画面4Kモニターが欲しい方におすすめです。









