
プロゲーマーは大会で優勝するために、プレイ以外にもあらゆる面で試行錯誤しています。
その為使用しているデバイスにもこだわっている方が多く、最高のパフォーマンスを発揮できるものが使用されています。
勿論スポンサー契約で使わされている場合もありますが、メーカー側もプロゲーマー向けに開発しているので低品質なものは存在しません。
なのでプロゲーマーが使用しているデバイスを研究するのは自分にとって最適な物を見つける近道となる筈です。
そこでこの記事では、世界的なプロゲーマーが使用しているキーボードをprosettings.netを参考にしてランキング形式で紹介していきます。
ちなみに今回は以下のタイトルのプロゲーマーのデータを参考にしています
- Apex Legends
- CS2
- オーバーウォッチ2
- フォートナイト
- PUBG
- レインボーシックスシージ
- VALORANT
それぞれのゲームタイトルに分けて紹介したり、その製品の特徴も細かく解説していくのでぜひ参考にして下さい。
目次
人気ランキング表!
人気モデルの解説!
Wooting 60HE+
スペック | |
---|---|
形状 | 60% |
配列 | 英語配列 |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~4mm |
押下圧 | 40g |
キーストローク | 4mm |
耐久性 | 1億回 |
バックライト | RGB |
マクロ機能 | 対応 |
マルチメディア機能 | 対応 |
USBパススルー機能 | 非対応 |
FPSゲーマーに大人気だった「Wooting 60HE」の新型モデルです。
ちなみにソフト面の性能に変更は無く、違いはハードウェアのみとなっていて、
- スタビライザーがカタツキを抑えたスクリューインスタビライザーに変更
- プレートが柔らかい打鍵感のポリカーボネートプレートに変更
- シリコンまたはポロンの中間フォーム
- シリコンプロテクションリング
- アルミケース用のEPDM消音フォーム
など打ち心地などに改良が加えられています。
今では対応しているキーボードも増えてきていますが、ラピッドトリガー機能に恐らく初めて対応したキーボードで、
- アクチュエーションポイントを0.1mm~4mmまで0.1mm単位で調整できる
- ラピッドトリガーを0.15mm~2.35mmまで0.05mm単位で調整出来る
とカスタマイズ性に優れています。
キーを離してから入力が解除されるまでの深さを調整出来る機能
これらの機能によって、
- 誤操作しやすいキーだけ鈍感な設定にする
- 誤操作の心配が無くなるべく速い操作を反映させたいキーだけ敏感な設定にする
など自分好みの設定にすることが可能です。
なので、スピード軸の半分以下の浅さで反応する性能ながらも、
「反応が良すぎて使いにくい」
と言うデメリットもカバーしています。
またラピッドトリガーによって、
- アクチュエーションポイントは0.1mmに設定する
(0.1mm押し込めば入力が出来る) - ラピッドトリガーも0.1mmに設定する
(底打ちまで押し込んでも0.1mmでも離せば入力が解除できる)
と言う様に、アクチュエーションポイントを浅く設定してもキー入力を素早く解除できる様になります。
仮にラピッドトリガーが無かった場合は、
「離す時も上から0.1mmのところまで離さないとキー入力が解除できない」
と言う様になってしまう為、素早い入力の解除や連打がしにくくなってしまいます。
そして特にVALORANTでは1位を取るほど人気のキーボードで、
「ストッピング操作のしやすいキーボード」
とよく言われています。
ちなみに三位である「Wooting 80HE」はこちらのサイズが違うバージョンと言ったモデルなので基本的な性能は同じになっています。
なので実質殆ど同じキーボードとなっているので、そちらの人数も合計すれば使用者数は460人と圧倒的に人気です。
Razer Huntsman V3 Pro TKL
以前までのRazer Huntsmanシリーズも人気ではありましたが、二位を取るほどの人気はありませんでした。
対して「Razer Huntsman V3 Pro TKL」は発売から人数を増やし続けて、現在では二位を取るほど人気があります。
この理由として考えられる一番の要因は、第2世代の「Razer アナログオプティカルスイッチ」が搭載された事によって、
- 0.1~4.0 mmのアクチュエーションポイントの調整
- ラピッドトリガーに対応
この二つの機能に対応したと言うのが挙げられます。
これによって上で紹介した「Wooting 60HE+」と同じ様に、FPSで求められる素早いキー操作がしやすくなり、普通のキーボードよりも圧倒的なアドバンテージが得られます。
加えて押下圧が40gと軽い部類なので、殆ど力を入れずに触れるような力加減でキー操作が可能です。
その他にもメディアキーやダイヤルが付いている事により、キーボード側の操作が手軽で、テンキーレスでファンクションキーの操作がしやすいと言う利点もあります。
この様にFPSでの性能面と普段使いでの便利さも兼ね備えたキーボードとなっているので、プロゲーマーだけで無く一般的にも大人気なモデルです。
Logicool G PRO X メカニカルキーボード
Logicool G PRO X | |
---|---|
形状 | テンキーレス |
配列 | 日本語配列 |
アクチュエーションポイント | 2.0mm |
押下圧 | 50g |
キーストローク | クリッキー(青) = 3.7mm タクタイル(茶) = 3.7mm リニア(赤) = 4.0mm |
耐久性 | 約7000万回 |
サイズ(高さ×幅×奥行) | 34mm×361mm×153mm |
バックライト | RGB |
マクロ機能 | ファンクションキーへの割り当てに対応 |
マルチメディア機能 | 対応 |
USBパススルー機能 | なし |
以前は2位と大差を付けて一位を取っている事が多かったですが、現在はオプティカルスイッチのキーボードが人気と言う事もあり、4位にまで順位が落ちています。
ただしそれでもメカニカルスイッチのキーボードの中では最も使用者が多いです。
元々は全てのキーにクリッキースイッチ(青軸)が搭載されていて1つのキー毎で、
- リニアスイッチ(赤軸)
- タクタイルスイッチ(茶軸)
へ変更する事が可能でした。
しかし現在新品で販売されているモデルはスイッチの交換は不可能で、
- リニアスイッチモデル(赤軸)
- クリッキースイッチモデル(青軸)
の2種類が販売されていて、タクタイルモデルはありません。
スイッチの仕様は、CHERRY製スイッチと比べると
- 赤軸については押下圧が少し重め
- クリッキーはキーストローク幅が浅め
- 耐久性が高め
と言う特徴を持っています。
特に押下圧は全て50gと重めで、重めな代わりにキーを離してからの返りが速いと言う特徴があります。
SteelSeries Apex Pro TKL
スペック | |
---|---|
形状 | テンキーレス |
配列 | 日本語配列 英語配列 |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~4.0mm |
押下圧 | 45g |
キーストローク | 4.0mm |
耐久性 | 1億回 |
バックライト | RGB |
マクロ機能 | 対応 |
マルチメディア機能 | 対応 |
以前は全体で2位、3位となっている事が多かったですが、
の人気が上がった事によって5位となっています。
最初に発売されたばかりの時は、
- アクチュエーションポイントを0.4mmから底打ちの3.6mmまで10段階で調整可能
- ラピッドトリガーには非対応
と言う性能でしたが2023年のアプデによって、
- アクチュエーションポイントを0.1mmから底打ちの3.6mmまで0.1mm単位で調整可能
- ラピッドトリガーに対応
と強化されました。
加えて現在では、
と新型が販売されています。
ちなみにそれぞれの違いは以下の通りです。
Gen1 | Gen2 | Gen3 | |
---|---|---|---|
AP | 0.1mm 3.6mm | 0.2mm 3.8mm | 0.1mm 4.0mm |
押下圧 | 45g | 45g | 45g |
ケーブル | 固定 | 固定 | 着脱式 |
耐久性 | 1億回 | 1億回 | 1億回 |
そして現在は第一世代モデルは新品で販売されている事が少なく、第二世代、第三世代のどちらかを購入するのが良いです。
そして第二世代の方が少し低価格なのでコストを抑えたい場合は第二世代の方がおすすめです。
その他の機能面については右上にディスプレイとホイールが付いており、ソフトウェアを使わずに設定の変更が手軽にしやすいです。
またFnキーとファンクションキーの組み合わせでメディアの操作も可能になっています。
ちなみに今回の使用者のそれぞれの人数は、
- 第一世代モデル = 58人
- 第二世代モデル = 30人
- 第三世代モデル = 14人
となっています。
ロジクール G715
スペック | |
---|---|
形状 | テンキーレス |
配列 | 日本語配列 |
アクチュエーションポイント | 2.0mm |
押下圧 | 50g |
キーストローク | タクタイル(茶) = 3.7mm リニア(赤) = 4.0mm |
耐久性 | 約7000万回 |
バックライト | RGB |
マクロ機能 | ファンクションキーへの割り当てに対応 |
マルチメディア機能 | 対応 |
USBパススルー機能 | なし |
見た目が特徴的なキーボードで
- 真っ白なカラー
- 雲の様なデザインのリストレスト
とさわやかで可愛いデザインとなっています。
また見た目だけで無くスペックも高性能で、
- 有線と変わらない遅延の少なさを持つワイヤレス接続「LIGHTSPEED 」に対応
- Bluetoothにも対応
- スイッチは「PRO Xシリーズ」と同じGXスイッチが搭載
となっています。
またスイッチ違いのモデルとして
- リニアスイッチモデル(赤軸)
- タクタイルスイッチモデル(茶軸)
この2種類がラインナップされています。
Logicool G PRO X TKL RAPID
2024年10月に発売された割と新しめなモデルで、ロジクール製としては初の
- 0.1~4.0mmのアクチュエーションポイントの調整
- ラピッドトリガー
これらの機能に対応したモデルです。
そしてスイッチはプロゲーマーと共同開発した磁気式アナログスイッチが使われていて、押下圧が35gと他社製スイッチと比べて圧倒的な軽さになっています。
これによって触れるような力加減でもキー操作が出来るので、少しでも速い操作が有利に繋がるFPSにピッタリとなっています。
また押下圧の軽いスイッチは
「慣れないと誤操作がしやすい」
と言う欠点がありがちですが、こちらはアクチュエーションポイントの調整に対応しているので誤操作のしない程度に調整して使う事も可能です。
またその他の機能面でもマルチメディアキーと音量調整のホイールが付いているので手軽に操作が出来る様になっています。
この様にトップクラスのスペックと機能面を持ったキーボードですが、現状は特別使用者が多い訳ではありません。
ただしこれについては、まだ発売されてから半年ちょっとと言うのが要因と考えられるので、この先使用者が増える可能性が高いです。
特にロジクールの製品は他メーカーと比べて人気が高い事が多いので、これから一位を取る可能性も高いと思われます。
Logicool G915 X LIGHTSPEED TKL
スペック | |
---|---|
形状 | テンキーレス |
配列 | 日本語配列 |
アクチュエーションポイント | 1.3mm |
押下圧 | リニア 43g タクタイル 45g |
キーストローク | 3.2mm |
バックライト | RGB |
マルチメディア機能 | 対応 |
厚さが約23mmと普通のキーボードの半分以下となっていて、押し幅もとても浅く素早い入力がしやすいです。
その為、直感的な操作が求められるFPS向けなモデルとなっています。
その他の特徴として、
- ロジクール独自の遅延の無いLIGHTSPEEDワイヤレス接続に対応(Bluetoothにも対応)
- 充電持ちが最大36〜800時間 (RGBライトの光らせ方で変化)
と利便性にも優れています。
ちなみにこちらは2種類のスイッチ違いモデルが存在しており、
という違いがあります。
また「ホワイトモデル」も存在しますが、そちらはタクタイルモデルしかありません。