評価:5
今回はギターに取り付ければ瞬時にチューニングが変更出来る様になる「Pitch-Key」のレビューを書いて行きます。
先にこのアタッチメントについての感想を一言で書くと、
「多くのギタリストにとって大きなメリットを与えるアタッチメント」
と感じました。
と言うのも普段から変則チューニングをしている方であれば、
- レギュラーに戻す手間が無くなる
- チューニングに取られる時間が大幅に減る
と言ったメリットが生まれ、レギュラーチューニングしか使わない方にとっても、すぐに変則チューニングが出来る様になる事で、
- 変則チューニングに手を出しやすくなる
- 変則チューニングへの抵抗が軽減される
- 変則チューニングの曲をコピーしやすくなる
と、音楽性を広げるチャンスになると思います。
この記事では詳しい説明や取り付け方、良かった点や注意点についても書いていくので、是非参考にして下さい。
目次
開封と内容物
こちらがパッケージで弦のパッケージの様になっています。
説明書は英語バージョンだけでなく、日本語バージョンも一緒に入っていました。
この説明書には取り付け方法と製品の説明が書いてあります。
ただ個人的に絵が少しわかりにくく感じました。
この記事でも写真付きで取り付け方法を書いているので良ければ参考にして下さい。
こちらが本体になります。
ちなみに組み立てなどは特に必要なく、この状態のまま入っていました。
その他「PITCH-KEY」本体のチューニングを調整するために必要な六角レンチも入っています。
取り付け方法!
先に取り付けた状態を見せるとこの様になります。
ちなみにスムーズに進める為には取り付ける前に、取り付ける弦をダルダルに緩めておく必要があるので気を付けて下さい。
また、今回自分はレスポールに取り付けていますが、ストラトタイプなど他のギターにも取り付ける事は可能で「レフティギター」にも問題無く取り付けられます。
ただし、当たり前ですが「ヘッドレスギター」には取り付ける事は出来ず、「フロイドローズのギター」に取り付けても意味がありません。
逆にそれ以外のギターであれば問題無く取り付けられると思います。
まず矢印で指している部分へ、取り付けたい弦の隣の弦を入れます。
なので画像の様に6弦に取り付けたいのであれば5弦を入れる事になります。
ちなみに1弦に取り付けたいのであれば、6弦に取り付ける時とは逆向きにして2弦を挟み込みます。
次に丸で囲っている出っ張り部分を弦の下に入れます。
これについては弦を緩めていれば簡単に行えるはずです。
次に丸で囲っている部分を弦の外側へ移動させます。
これについても弦を緩めていれば簡単に行えます。
取り付けについてはこれで一先ず完了で、次にチューニングを合わせていきます。
まず上の回す部分を半時計回りいっぱいに回します。
すると矢印の棒状の部分が画像の位置に来るので、この状態でドロップチューニングにします。
次に上の回す部分を時計回りいっぱいに回していきます。
そうすると弦が引っ張られてチューニングが高くなっていきます。
ただし恐らくこの状態だと
- チューニングが高くなりすぎている
- チューニングが低すぎている
と言う状態になっていると思うので、本体の上側に六角レンチを差して調整していきます。
この矢印の部分に六角レンチを入れて回す事で「PITCH-KEY」で高くしている状態のチューニングを調整出来ます。
なのでこの状態でレギュラーチューニングに設定する事で取付は全て完了です。
使い方としては、
と言うだけなのでとても簡単です。
またここまで書いた取り付け方も一度やり方がわかれば数分も掛からずに出来るので、付け替えも気軽に出来ます。
良かった点!
回すだけでチューニングが変更できる!
一度取り付けてしまえばチューナーを使わずに「PITCH-KEY」を回すだけで設定したチューニングに出来るのでとても手軽です。
なのでギター1本だけで色々なチューニングの曲を弾いている方であればとても役立ちます。
私自身、ギターを1本しか持っていなかった時はチューニング変更が面倒で、ちょっとした時間での異なるチューニングの練習は避ける時がありました(笑)
なので同じような境遇の方にとってこれは画期的な機能に感じられると思います。
また練習時だけで無く、ライブ中のチューニング変更も素早く出来るようになるのでとても役立つ筈です。
その他、演奏中に素早く切り替えることも出来るので、使い方次第で表現の幅を広げられるかもしれません。
(アルペジオを弾く時だけチューニングを変更するなど。)
半音単位で上げ下げする事が可能!
「PITCH-KEY」は全音だけでなく半音単位で変更する事も可能で、逆にチューニングを高くする事も可能です。
なのでドロップチューニングだけでなく、様々なチューニングに対応できるようになっています。
ただし当たり前ですが、
- レギュラーよりも高くしすぎるとネックに負担が掛かる、もしくは弦が切れやすくなる
- レギュラーよりも下げ過ぎると弦がダルダルになって弾けなくなる
と言った問題が起きるので、やり過ぎは気を付けて下さい。
全ての弦に取り付ける事も可能!
「PITCH-KEY」と言えば、
「瞬時にドロップチューニングに出来る!」
と言う点に注目されがちですが、これは6弦だけで無く1弦~5弦にも取り付ける事が出来ます。
加えて弦の数だけ用意すれば全ての弦へ取りつける事も可能なので、ドロップチューニング以外にも
- 変則チューニング
- オープンチューニング
- 全弦下げチューニング
など色々対応できます。
なので複数の「PITCH-KEY」を用意すればプログレ系やDjent系など、変則チューニングの曲を良く弾く場合にとても役立ちます。
特に音程を変更する「DROP」「WHAMMY5」などと組み合わせればあらゆるチューニングに対応する事が可能です。
(ちなみに自分は現在「WHAMMY5」を併用しています。)
私自身、Djent系の音楽が好きで変則チューニングの曲を良くコピーしているので、近いうちにあと6個「PITCH-KEY」を購入して7弦ギターに取り付けようと思っています。
7弦にも使用可能!
「PITCH-KEY」を使用する推奨ゲージは「0.09(最小)~0.54(最大)」となっているので、通常の7弦の太さである0.59には本来対応していません。
しかし実際に自分が使用している7弦(こちらの弦を使用)に取り付けてみた所、問題無く使えました。
ちなみにチューニングについては「ドロップA」と「レギュラー」2つに切り替えられるように使っています。
なので、8弦ギターなどでは流石に許容範囲外で使えないと思いますが、0.59など少し太い程度であれば使えると思います。
エレキとアコギ両方で使用出来る!
「PITCH-KEY」はスチール弦であれば使用できるのでアコギで使う事も可能です。
ただし、説明書によるとスチール弦以外での使用は推奨されていないので、ナイロン弦を張っているギターでは上手く使えないかもしれません。
注意点!
推奨ゲージは0.09(最小)~0.54(最大)なので、ベースで使用するのは難しい!
上で推奨ゲージ以上の7弦ギターに付けられると書きましたが、流石にベースで使うのは難しいです。
ベースについては2弦の時点で0.65などかなり太くなっており、4弦まで行けば100を超えるので推奨ゲージを大幅に上回っています。
なのでベースでの使用を考えている方には向いていないので気を付けて下さい。
その他、8弦ギターについても0.74などが一般的なので難しいと思います。
まとめ!
- 一度取り付ければチューナーを使わずに2種類のチューニングへ切り替えられる!
- 慣れれば取り付けが簡単!
- ヘッドレスギターやフロイドローズギターなど、特殊なギターでなければ取り付け可能!
(レフティギター、スチール弦のアコギにも付けられる) - 全音で下げるだけで無く、半音単位で上げる事も下げる事も可能!
- 低音弦だけでなく1弦から5弦にも取り付けられる!
- 0.59の7弦ギターにも取り付けが出来た!
- ベースや8弦など、極端に太すぎる弦では使えない可能性が高い!
この様に「PITCH-KEY」はライブや練習などで、頻繁にチューニングを変更する事がある方におすすめなアタッチメントとなっています。
特にギターを一本しか持っていないという方にとっては、チューニングの時間が大幅に短縮されるので、普段の練習の効率を良くする事にも繋げられる筈です。
それ以外にも、
「変則チューニングにするのが面倒でコピーや練習を避けていた」
と言う方であればこれを導入すればその問題が無くなるので、音楽性や運指の幅が広げられるかもしれません。
価格についても特別高額という訳では無いので、レギュラーオンリーと言う方も是非この機会に様々なチューニングを試してみて下さい。
それでは読んで頂きありがとうございました