【2018年】おすすめのPC用ATX電源ユニット12選！W(ワット)数の選び方と注意点について！【人気モデル】

2018年6月26日

今回はおすすめの電源ユニットについて書いていきます。

電源ユニットと言えばついW数に注目しがちですが、実際には他にも注目すべき項目が多数存在します。

また初心者の場合はW数の選び方がわからない方が多いかもしれません。

ここでは電源を選ぶ際にチェックすべき項目や、W数の選び方等についても書いていくので良ければ参考にして下さい。

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1 電源ユニットの役割について！
- 1.1 交流電流を直流電流に変換する！
2 電源ユニットの選び方！
3 おすすめの電源！

電源ユニットの役割について！

交流電流を直流電流に変換する！

PCの電源を付ける為にはコンセントに繋ぐ必要がありますが、コンセントからは交流電流が出ています。

しかしPCを稼働させるために必要なのは直流電流です。

この状態ではPCパーツを稼働させることは出来ない為、電源ユニットによって直流電流に変換しています。

またパーツによって必要な電圧が違うので、それぞれのパーツごとに最適な電圧3~12Vに調整する役割もあります。

なので一見直接的な性能に関係しない様に見えますが、電源ユニットは全てのパーツを稼働させているとても重要なパーツです。

電源ユニットの選び方！

80PLUS認証(変換効率)について！

上でも書いた様に、電源はコンセントからの電流をPCパーツでも使える電流に変換しています。

しかし交流から直流へ変換する場合ロスしてしまう部分があり、100%変換する事は出来ません。

その変換効率の良さを表すのが「80PLUS認証」です。

この80PLUS認証は、

「交流から直流への変換効率が80％以上」

と言うものを表しており、この80%以上の中でも以下のようなグレードが存在します。

	出力20％	出力50％	出力100％
80PLUS スタンダード	80％以上	80％以上	80％以上
80PLUS ブロンズ	82％以上	85％以上	82％以上
80PLUS シルバー	85％以上	88％以上	85％以上
80PLUS ゴールド	87％以上	90％以上	87％以上
80PLUS プラチナ	90％以上	92％以上	89％以上
80PLUS チタン	92％以上	94％以上	90％以上

この様になっているので、変換効率はなるべく高い物を選ぶのがおすすめです。

変換効率の例！

例えば、500Wのブロンズ電源で250W出力するとします。

250Wは50%の出力となるので変換効率は85％です。

そして250W出力するために必要な変換する電力は以下の通りになります。

250W / 85% = 294.1W

なので本来250Wで済む筈の所を実際は50W近く多く消費する必要があります。

しかし、もしこの電源が最高グレード「チタン」だった場合は以下の通りです。

250W / 94% = 266W

この様に同じ500Wの電源でも変換効率が高ければ実際に使用する電力と近い電力で済みます。

なのでW数の大きさだけでなく変換効率もチェックしていきましょう。

W(ワット)数の選び方！

これはPCに搭載しているパーツそれぞれの消費電力から判断していきましょう。

電源ユニットのW数は大きすぎても小さすぎても非効率で、無駄に電気を使う事になります。

また特に小さすぎる場合は電源が落ちたりPCの故障に繋がるので要注意です。

一般的に電源ユニットのW数はPC全体の消費電力の「50~70%」が良いとされています。

ちなみにパーツ毎の消費電力の大体の目安は以下の通りです。

	消費電力
CPU	TDP×1.5
マザーボード	50W
メモリ	5W
SSD	15W
HDD	25W
光学ドライブ	25W
グラフィックボード	種類によって異なる

インテル製のCPUのTDPについてはインテルの公式サイトで確認できます。

[blogcard url="https://ark.intel.com/ja#@PanelLabel122139"]

またグラフィックボードの消費電力の目安は以下の通りです。

	TDP
GTX1050	75W
GTX1050Ti	75W
GTX1060	120W
GTX1070	150W
GTX1070Ti	180W
GTX1080	180W
GTX1080Ti	250W

ちなみにTDPとは消費電力ではなく発熱量を表す値です。

しかしTDPと実際の消費電力は近い値になりやすいので大体の目安として見る事が出来ます。

実際の消費電力はTDPよりも大きい場合が多いので気を付けて下さい。

W数選びの例！

ここで例として以下の組み合わせのPCに取り付ける電源を考えてみます。

	内容	消費電力
CPU	Core i9 7900X	140W×1.5＝210W
マザーボード	あり	50W
メモリ	16GB×2	5W×２＝10W
SSD	500GB	15W
HDD	1TB	25W
光学ドライブ	1つ	25W
グラフィックボード	GTX1080Ti	250W
合計	合計	585W

この構成の場合、合計の消費電力は585Wなので、これの約2倍のW数を持つ電源を選ぶのが最適となります。

なのでこの場合は1,000W~1,200W程度の電源が良いです。

奥行に気を付ける！

電源には大きく分けてATX電源、SFX電源(micro-ATX向け)などの規格が存在します。

この規格によって幅と高さは一定に決められているので気にする必要はありません。

(ちなみにATX電源の幅は「150mm」、高さは「86mm」です。)

しかし奥行に関してはモデルによって違いがあります。

奥行だけは使っているPCケースに収まるかどうか必ずチェックするようにしましょう。

また電源ユニットからはケーブル飛び出るのでそのケーブル分のスペースも空けておく必要があります。

その為、最低でも3cm程度余裕がある製品を選ぶのがおすすめです。

ちなみに大きさによる違いは以下の通りです。

メリット

デメリット

大きい場合

・大型のファンが搭載されて冷却効率に優れる

・大きいW数の電源が多い。

・PCケース内の空間を圧迫する

小さい場合

・PCケース内に空間が空いてメンテナンス性に優れる

小さいほどW数の高い物が少ない

この点も踏まえてこれから高性能PCに使うPCケースも選ぼうとしている方はなるべく大きなものを選ぶのがおすすめです。

ちなみにこの記事で紹介していくおすすめな電源ユニットは、それぞれ奥行の大きさも記載していくので是非参考にして下さい。

105℃コンデンサかどうかをチェック！

コンデンサには「85℃コンデンサ」と「105℃コンデンサ」の2種類が存在します。

そして105℃コンデンサは「85℃コンデンサ」の約4倍の寿命を持ち、特に日本製の物が高品質です。

なので交換せず長く使いたいのであれば「105℃コンデンサ」の電源を選ぶのがおすすめ出来ます。

電源ケーブルについて！

ケーブルの種類

ケーブルにはそれぞれのPCパーツに繋ぐ物が数種類存在します。

・ATX 20＋4P

マザーボードに繋げるケーブルです。

PC向けの電源ユニットであれば必ず一つ付いています。

ちなみにマザーボードは

「20ピンのモデル」

「24ピンのモデル」

の2種類存在し、最近のモデルは24ピンです。

「ATX 20＋4P」は、20ピンと24ピンどちらにも対応可能な端子となっています。

・ATX 4＋4P

CPUに電力を供給する為にマザーボードへ繋げるケーブルです。

こちらもPC向けの電源ユニットであれば必ず付いています。

普通のマザーボードであれば4ピンですが、高性能な物だと8ピンの場合があります。

「ATX 4＋4P」は4ピンと8ピンどちらにも対応可能です。

・PCI-E 6＋2P

グラフィックボードに繋ぐケーブルです。

グラフィックボードの場合、GTX1050などのミドルクラスであれば電源ケーブルで直接つなぐ必要はありません。

しかしGTX1060以上のグレードの物だと6ピン、又は8ピンで繋ぐ必要があります。

「PCI-E 6＋2P」では6ピンと8ピン両方に対応可能です。

・SATA

SATA接続(新規格)のSSD、HDD、光学ドライブに繋ぎます。

最近の製品であれば殆どがSATA接続なので、こちらを主に使います。

数についてはモデルによってばらつきがあるので、複数使用する方は気を付けて下さい。

・HDD

IDE接続(旧規格)のHDD、光学ドライブに繋ぎます。

しかし最近の製品にIDE接続の物は少ないです。

またSATA接続の方が転送速度が早く高性能なので無理にIDE接続の製品を使う必要はありません。

古いパーツをPCに取り付けている方はチェックしておきましょう。

・FDD

フロッピーディスクドライブに繋げるケーブルです。

フロッピーを使用しないのであれば気にする必要はありません。

モジュラー式が便利！

モジュラー式に対応していればケーブルの着脱が可能です。

これによって必要なケーブルのみ取り付けて使用出来るので配線周りをすっきりさせられます。

PCケース内のメンテナンスをしやすくしたいという方はモジュラー式がおすすめです。

ただしモジュラー式に対応しているものは価格が比較的高額となっています。

ちなみにモジュラー式にも

・フルモジュラー式…全てのケーブルを着脱出来る。

・セミモジュラー式…ATX電源ケーブル(コンセントに繋ぐ)のみ着脱不可

の二種類があり、フルモジュラー式の方が高額です。

なので自分の理想な構造とコストを考えて選んでいきましょう。

保証期間を確認する！

保証期間は1年~3年間など短い物から10年間を超える長期間なモデルが存在します。

そしてこの保証期間が長い場合、メーカー側が寿命に自信のある製品と言う事になります。

その為、出来る限り長く使い続けたい方は保証期間の長い製品を選ぶのがおすすめです。

ただし、保証期間が長い製品は価格が高い傾向があります。

冷却ファンについて！

大きさをチェック！

ファンの大きさが大きいと少ない回転で強い冷却効果が得られるので静音性にも優れます。

一般的に大きさは120mmの物が多いので、これを基準にファンの大きさは判断すると良いです。

流体軸受けファンについて！

流体軸受けはファンの軸にオイルが付いており、これによって摩擦が少なく静音性が高いです。

また摩擦が少なくなることで少ないエネルギーでファンが回る様になるので電力消費も少なく冷却性にも優れます。

なので流体軸受けファンは、

・冷却性

・静音性

・耐久性

・省エネ

これらに優れる高性能なファンという事になります。

ただし流体軸受けファンの電源は価格が比較的高いです。

おすすめの電源！

それではおすすめなモデルを紹介していきます。

W数別に紹介していくので自分が欲しいW数に合わせて参考にして下さい。

ちなみに並び方は低価格な物から順に紹介しています。

500Wでおすすめなモデル！

玄人志向 STANDARDシリーズ KRPW-L5-500W/80+

玄人志向 STANDARDシリーズ 80 PLUS 500W ATX電源 KRPW-L5-500W/80+

W数の種類	400W、500W、600W
80PLUS認証	スタンダード
奥行	140mm
コンデンサ	105℃コンデンサー(日本製)
電源ケーブル	ATX 20+4P、ATX 4+4P、PCIe 6+2P、PCIe 6ピン、SATA×4、HDD×2、FDD
モジュラー式	未対応
冷却ファン	120mmファン
保証期間	1年

今回紹介している中で最も低価格なモデルです。

しかし低価格ながらも105℃コンデンサーが搭載されています。

なるべくコストを抑えたい方や、低価格ながらも良質なコンデンサーが搭載されているモデルが良い方におすすめです。

玄人志向 STANDARDシリーズ 500W

posted with カエレバ

玄人志向 2015-07-17

W数の種類	550W、650W、750W、850W、1000W
80PLUS認証	ゴールド
奥行	160mm
コンデンサ	105℃コンデンサー(日本製)
電源ケーブル	24/20ピン、ATX 4+4P×2、PCIe 6+2P×6、SATA×12、HDD×4、FDD
モジュラー式	フルモジュラー
冷却ファン	140mmファン
保証期間	10年

W数の種類	550W、650W、750W、850W、1000W
80PLUS認証	ゴールド
奥行	180mm
コンデンサ	105℃コンデンサー(日本製)
電源ケーブル	24/20ピン、ATX 4+4P×2、PCIe 6+2P×8、SATA×11、HDD×12、FDD (スリーブケーブル)
モジュラー式	フルモジュラー
冷却ファン	135mmファン
保証期間	10年

80PLUS認証	チタン
奥行	200mm
コンデンサ	105℃コンデンサー(日本製)
電源ケーブル	24/20ピン、ATX 4+4P×2、PCIe 6+2P×4、PCIe 8P×4、SATA×16、HDD×8、FDD
モジュラー式	フルモジュラー
冷却ファン	140mmファン
保証期間	10年

	頂部の形状（指を置く部分）	高さ
Inferno	凹型	10.1 mm（両方）
Galaxy	凹型	11.8 mm（右） 7.6 mm（左）
Edge	凸型	10.4 mm（右） 5.9 mm（左）
Vortex	凸型（右）凹型（左）	11.3mm（右） 5.6mm（左）
CQC	凹型	6.11mm（両方）

電源ユニットの役割について！

交流電流を直流電流に変換する！

電源ユニットの選び方！

80PLUS認証(変換効率)について！

変換効率の例！

W(ワット)数の選び方！

W数選びの例！

奥行に気を付ける！

105℃コンデンサかどうかをチェック！

電源ケーブルについて！

ケーブルの種類

・ATX 20＋4P

・ATX 4＋4P

・PCI-E 6＋2P

・SATA

・HDD

・FDD

モジュラー式が便利！

保証期間を確認する！

冷却ファンについて！

大きさをチェック！

流体軸受けファンについて！

おすすめの電源！

500Wでおすすめなモデル！

玄人志向 STANDARDシリーズ KRPW-L5-500W/80+

玄人志向 NEXTシリーズ KRPW-N500W/85+

Corsair CX550M

Cyonic AU-550X

Corsair RM550 x

玄人志向 Platinum KRPW-PT500W/92+ REV2.0

ENERMAX PLATIMAX D.F 500W EPF500AWT

600Wでおすすめなモデル！

玄人志向 STANDARDシリーズ KRPW-L5-600W/80+

玄人志向 NEXTシリーズ KRPW-N600W/85+

玄人志向 STANDARDシリーズ Silver KRPW-AK650W/88+

玄人志向 Platinum KRPW-PT600W/92+ REV2.0

NE650 GOLD

Thermaltake TOUGHPOWER GRAND RGB -650W

Corsair RM650 x

ENERMAX PLATIMAX D.F 600W EPF600AWT

オウルテック Seasonic PRIME Ultraシリーズ

700Wでおすすめなモデル！

玄人志向 STANDARDシリーズ Silver KRPW-AK750W/88+

NE750 GOLD

玄人志向 Platinum KRPW-PT700W/92+ REV2.0

Thermaltake TOUGHPOWER GRAND RGB -750W

Corsair HX750i 80PLUS PLATINUM 750W

オウルテック Seasonic PRIME Ultraシリーズ 750W

800Wのおすすめなモデル！

玄人志向 800W Platinum KRPW-PT800W/92+ REV2.0

Thermaltake TOUGHPOWER GRAND RGB -850W

Corsair HX850i 80PLUS PLATINUM 850W

オウルテック Seasonic PRIME Ultraシリーズ 850W

1000Wのおすすめなモデル！

Corsair RM1000

Corsair HX1000i 80PLUS PLATINUM 1000W

1200Wのおすすめなモデル！

Corsair HX1200i 80PLUS PLATINUM 1200W PC 電源ユニット PS569 CP-9020070-JP

Thermaltake TOUGHPOWER DPS G DIGTAL 1250W iRGB PLUS FAN -TITANIUM- 電源ユニット PS773 PS-TPI-1250DPCTJP-T

1500W以上のおすすめなモデル！

Corsair AX1600i 1600W PC電源ユニット[80PLUS TITANIUM] PS786 CP-9020087-JP