
MSI「MAG 27CQ6PF」は、27インチ/WQHD/180Hz/VAパネル/1500Rカーブと、ゲーミングモニターらしいスペックを凝縮したモデルです。
高コントラストなVAパネルで暗所表現に強く、WQHDと180Hzの組み合わせで、画質と滑らかさの両立を狙ったバランス型と言えます。
今回は「MAG 27CQ6PF」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
目次
スペック表
| スペック | |
|---|---|
| サイズ | 27インチ |
| 形状 | 曲面(1500R) |
| パネル | Rapid VA |
| 解像度 | WQHD |
| Hz | 180Hz(DP) 144Hz (HDMI) |
| 応答速度 | 0.5ms(GtG, 最小) |
| 色域 | sRGBカバー率:95% DCI-P3カバー率:80% |
| 輝度 | 300cd/㎡ |
| コントラスト比 | 5000:1 |
| HDR | 対応 |
| 対応端子 | HDMI 2.0b ×2 DisplayPort 1.4 ×1 ヘッドホン出力 ×1 |
| スピーカー | なし |
| スタンド調整 | 高さ 130mm チルト -5° ~ 20° スイベル -30° ~ 30° |
| VRR | FreeSync |
| 保証 | 3年間 |
良い点
27インチ/WQHD/180Hzのバランスの良さ
27インチという十分なサイズにWQHD解像度を組み合わせているため、画素密度がしっかり確保されており、輪郭のくっきりしたシャープな映像を表示できます。
そのおかげでゲームのグラフィックが綺麗に見えるのはもちろん、文字もにじみにくく読みやすい表示になります。
またWQHD/180Hzは、解像度もリフレッシュレートも盛り過ぎないバランスなので、超ハイエンドなPCでなくてもモニターの性能を活かしやすいのもポイントです。
さらに27インチクラスであれば、解像度をフルHDまで落としても極端に粗さが目立ちにくいため、対人系FPSではあえてフルHD設定にしてプレイするのも有効です。
その場合、そこまで高性能ではないPCでも180fpsをキープしやすくなります。
Rapid VAパネルで優れた応答速度と高コントラスト比
「MAG 27CQ6PF」はただのVAパネルでは無く、応答速度に優れたRapid VAパネルが採用されています。
その為、VAの強みである深い黒と高コントラストを持ちつつ、応答速度0.5msと液晶パネルとしてはトップクラスの速さで、FPS系のゲームでも使いやすいモニターです。
そして画質面では暗部がしっかり沈むため映像の立体感が出やすく、夜景やホラーゲームに多い暗いシーン、宇宙空間など黒の情報量がものを言うシーンで高い没入感を発揮してくれます。
曲率1500Rのカーブ形状
曲率1500Rのカーブパネルを採用しているので、画面の端まで視線を大きく動かさなくても全体を把握しやすいです。
これによって、
- PC作業時の全体の視認性が高まって作業しやすくなる
- ゲームや映像などの没入感が上がってより楽しくなる
- 視線移動の距離が減って目の疲れが抑えやすい
などのメリットがあります。
そして1500Rはきつすぎず、ゆるすぎずといった中間的なカーブなので、初めて曲面モニターを試す人でも違和感を覚えにくいバランスです。
スタンドがピボット以外対応で調整しやすい
スタンド調整が高さ、左右、チルトに対応しているので、
- 目線の高さにしっかり合わせたい
- 左右の向きを変える事が多い
と言う使い方がモニターアームが無くてもしやすいです。
なのでスタンドを無くしてデスクスペースを広くしたい、縦向きにして使いたいと言った事が無ければ、アームは必要に感じないと思います。
人によっては気になる点
USB機能なし
USBハブやUSB Type-C端子などのUSB関連機能は搭載されていません。
ノートPCをケーブル1本でつないだり、キーボードやマウスをモニター側にまとめて接続するといった使い方はできないため、周辺機器はPC本体へ直接つなぐ必要があります。
ただしこれらの機能が無い代わりに価格が抑えられている部分もあるので、人によっては逆にメリットに感じられると思います。
スピーカー無し
スピーカーは内蔵されていないため、音を出したい場合は外部スピーカーやヘッドホンを別途用意する必要があります。
ただ、内蔵スピーカーはそもそも音質面で期待できないことが多く、搭載されていても外部スピーカーを使う人がほとんどなので、大きなマイナス要素と感じる場面は少ないかもしれません。
HDR対応としては輝度が低め
HDRに対応していますが輝度が300 cd/㎡と、HDRにしては低めになっていて、HDR400などの認証もありません。
一般的にHDRは輝度600cd/㎡以上で効果を実感しやすいと言われているので、「MAG 27CQ6PF」のHDRは控えめと思っておいた方が良いです。
それでも「MAG 27CQ6PF」はVAパネルでコントラスト比が高く、黒の表現力に優れているので、同クラスのIPSパネルよりHDR効果が体感しやすくなっています。
もしより高いHDR体験を求めるのであれば、
- HDR600、HDR1000以上などの認証を取っているモデル
- 有機ELでDisplayHDR True Black 400を所得しているモデル
などを検討するのがおすすめです。
色域はDCI-P3 80%程度
色域カバー率が
- DCI-P3 80%
- sRGBカバー率 95%
と、ゲーミングや一般的な使い方としては十分な色域ですが、いわゆる広色域モニターほどの鮮やかさは期待できません。
なので、写真現像や映像制作などで「できるだけ広い色域がほしい」という人には物足りなく感じる可能性があります。
こんな人におすすめ!
- 27インチ/WQHD/180Hzの曲面モニターが欲しい方
- VAパネルで速い応答速度が欲しい方
- スタンド調整のしやすさが欲しい方
この様に「MAG 27CQ6PF」は27インチ/WQHD/180Hzというバランスの良いスペックに加えて、VAパネルならではの高コントラストや1500Rカーブによる没入感など、ゲーム用として欲しい要素をしっかり押さえたゲーミングモニターです。
更にVAパネルながらも応答速度が0.5msと超高速なので180Hzと合わさってFPS系ゲームと相性が良いです。
一方でUSB機能やスピーカー非搭載、色域もDCI-P3 80%と低めなど割り切りはありますが、その分価格を抑えつつ、ゲーミング向けな性能を重視したスペックになっています。
なので黒の表現力の高さと曲面、高速な応答速度が持つWQHD/180Hzモニターが欲しい方におすすめです。









