
フルHD/100Hz対応で価格を抑えつつもワンランク上の使い心地を狙えるのが、KOORUIの「E2212F」です。
21.5インチとコンパクトなサイズ感にVAパネルによる黒の表現力、100Hzによる滑らかさも備えています。
それでいて低価格なのでサイズの小ささも相まってサブモニターとしても導入しやすくなっています。
今回は「E2212F」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
目次
スペック表
| スペック | |
|---|---|
| サイズ | 21.5インチ |
| 形状 | 平面 |
| パネル | VAパネル(非光沢) |
| 解像度&Hz | フルHD/100Hz |
| 応答速度 | 10ms(通常時) 5ms(OD時) |
| 色域 | sRGB 99% NTSC 72% |
| 輝度 | 250 cd/㎡ |
| コントラスト比 | 3000:1 |
| 対応端子 | HDMI 1.4 ×1 VGA ×1 オーディオアウト |
| スピーカー | 非搭載 |
| スタンド調整 | チルトのみ(-5°〜15°) |
| 保証 | モニター画面は1年間 その他付属品は3年間 |
良い点
VAならではの高コントラスト比
VAパネルは黒の表現力に優れているのが特徴で、コントラスト比が3000:1と高めです。
なのでIPSパネルなどのコントラスト比1000:1と比べると、暗部の黒浮きが起きにくく映像にメリハリが出ます。
これによって夜景、宇宙、ダンジョンなどの暗いシーンや、映画/ドラマでの黒の締まりを重視する人に向いています。
100Hz対応で60Hzよりも動きが滑らか
リフレッシュレートが100Hzと少し高めなので、60Hzのモニターと比べるとスクロールやマウスカーソルの動きが滑らかに感じられます。
これによって日常の作業時の操作感が向上し、ゲームでもフルHD/100fpsを出せるPC環境であればスムーズな映像でプレイを楽しめます。
ただし、FPSなど競技性の高いタイトルを本気でプレイしたい場合には100Hzでは物足りない可能性が高いので、その場合は144Hz以上のゲーミングモニターを選ぶ方がおすすめです。
21.5インチのフルHDで画素密度が維持されている
21.5インチ/フルHDの画素密度は約102ppiとなっており、
- 27インチ/フルHDの約81ppi
- 24インチ/フルHDの約92ppi
などと比べてドットの粗さが目立ちにくいです。
また、このサイズならスケーリング設定100%のままでも文字が十分読みやすく、表示倍率を上げて情報量が減ってしまう心配もありません。
21.5インチと小さめなサイズ感
PCモニターとしてはサイズが小さめなので場所を24インチ以上のモニターと比べて場所を取らずに設置出来るので、二台目のサブモニターとしても導入しやすいです。
またモニターサイズが小さい事によって少ない視線の動きで画面全体が見れるので、人によっては作業に集中しやすく感じるかもしれません。
人によっては気になる点
スピーカー非搭載
スピーカーが搭載されていないので、音を出すには別で外部スピーカーやヘッドホンを用意する必要があります。
とは言っても、モニターのスピーカーは基本的に音質が悪く、内蔵されていても別で用意する方が多いので、そこまで大きな欠点には感じないと思います。
ディスプレイポート非対応でHDMIとVGAの一つずつのみ
「E2212F」にはディスプレイポートが搭載されておらず、映像ポートはHDMIとVGAの二つしかありません。
なのでDPを使いたい方やHDMIの機器を二つ接続したいと言う方には相性が悪いです。
スタンド調整がチルトのみ
スタンド調整はチルトにしか対応していないので、
- 目線の高さにしっかり合わせる
- 左右の向きを変える事が多い
- 縦向きで使用する
と言う使い方をしたい場合はモニターアームが必要に感じると思います。
サイズが小さめでメインモニターとしては物足りなさを感じる可能性がある
上でサイズが小さいことがメリットであると書いていますが、人によってはこのサイズの小ささが欠点に感じる可能性があります。
特にメインモニターとして「E2212F」一台だけで使う場合は、二つのウィンドウを一度に並べて作業する事が、映る物のサイズが小さく厳しいです。
なので単体のウィンドウだけで作業する事が多ければ問題に感じない可能性が高いですが、複数のウィンドウの同時表示をしようと思っている方は気を付けて下さい。
こんな人におすすめ!
- 21.5インチのコンパクトなサイズ感が魅力に感じる方
- VAパネルが好きな方
- 60Hzより快適な環境にしたい方
- なるべくコストを抑えたい方
この様に「E2212F」は21.5インチにフルHD/100Hz、VAパネルの高コントラストを備えてコスパ重視のスタンダードモニターです。
その為、サイズの小ささと価格の安さ、それでいてそこそこのスペックも備えているのでサブモニターとして選びやすいモデルとなっています。
一方で価格が抑えられている分、スピーカー非搭載、ディスプレイポート非対応、スタンド調整がチルトのみと言った割り切りがあります。
また21.5インチのサイズ感は、これ一枚だけで運用しようとする場合は物足りなさを感じるかもしれません。
その為なるべくコストを抑えたい方、21.5インチのサイズの小ささがメリットに感じられる方におすすめなモデルです。









