
TITAN ARMYの「P275MV-A」は27インチ×Mini LED 1152ゾーン+DisplayHDR 1000相当の強力なHDR表現に、4K/144HzとFHD/288Hzのデュアルモードを搭載した、てんこ盛りスペックなモニターです。
IPS(量子ドット)で広色域にも対応し、ゲームはもちろん写真・映像の作業まで幅広くこなします。
インターフェースはHDMI 2.1×2/DP×2でコンソール併用も安心です。
今回は「P275MV-A」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
目次
スペック表
スペック | |
---|---|
サイズ | 27インチ |
パネル | IPS(量子ドット×Mini LEDバックライト) |
ミニLED分割数 | 1152ゾーン |
解像度&Hz | 4K/144Hz FHD/288Hz |
応答速度 | 通常時 14ms(GTG) OD時 4ms(GTG) MPRT 1ms |
HDR | HDR1000 |
色域 | DCI-P3 99% Adobe RGB 99% sRGB 99% NTSC 95% |
輝度 | SDR時450nits HDR時1000nits |
コントラスト比 | 1500:1 |
対応端子 | 2x HDMI 2.1 2x DP 1.4 1x Audio Out |
スピーカー | 非対応 |
スタンド調整 | チルト -5°~+20° ピボット 90° 高さ 120mm スイベル ±25° |
VRR | Adaptive-Sync |
保証 | 1年間 |
良い点
一つのモニターで4K/144HzとFHD/288Hzを使い分けられる
4K/144HzとフルHD/288Hzのデュアルモードに対応しているため、
- 作業や映像美を優先したい時は4K/144Hz
- 対戦系FPSでフレームレートを最重視する場面ではフルHD/288Hz
と用途に合わせて最適な解像度とリフレッシュレートに切り替えられます。
なので実質1台で2台分の使い分けができるので、使うモニターは一つだけで幅広いシーンをカバーしたい人にうってつけです。
1152ゾーンMini LED×DisplayHDR 1000
細かな1152分割のローカルディミングにより、暗部はしっかり締めつつ、最大1000nit級のピーク輝度でハイライトが力強く立ち上がります。
夜景のネオンや爆発のフレアなど、
「光るところはしっかり光る、沈むところはしっかり沈む」
と言ったコントラスト表現が得意で、映画やゲームの立体感・没入感を引き上げてくれます。
IPS(量子ドット)で広色域
IPSの自然で見やすい発色に、量子ドット(QD)を重ねた構成になっている事によって、
- DCI-P3 99%
- Adobe RGB 99%
- sRGB 99%
- NTSC 95%
と言った様にかなりの広色域となっています。
その為、ゲームや映画での色の表現力は勿論、写真、映像編集など色精度を重視する作業にも使いやすいです。
HDMI 2.1に対応
HDMIポートは二つともHDMI2.1なのでPS5でも4K/120Hz、VRRを使う事ができます。
その為、PS5とPC兼用モニターとしても使いやすいです。
豊富な映像ポート
DPとHDMIが二つずつ付いているので最大四つの機器で兼用が出来ます。
スタンド調整が一通り対応
スタンド調整がチルト、ピボット、高さ、スイベルの一通りに対応しているのでモニターアームを用意しなくてもベストな位置に調整しやすいです。
なのでスタンド分のデスクスペースを広げたいなどの希望が無ければ、そのままでも問題無く使えます。
人によっては気になる点
25インチモードでは最大リフレッシュレートが低下する
「P275MV-A」は映像が映る範囲を狭くして疑似的に25インチモニターとして使える25インチモードが搭載されています。
この機能は画面が狭くなることによって、特にFPS系のゲームでメリットがあり、
「キルログ、マップなど画面端を見る機会が多いので視線移動の距離を減らせる」
と言った効果などがあります。
これによって見逃しや目の疲れが抑えられるので、FPSプレイヤーには嬉しい機能です。
ただしこの機能を使うと最大Hzが低くなってしまうので、高いリフレッシュレートを重視しがちなFPSプレイヤーにとってかなりの欠点に感じられると思います。
応答速度が最速4ms(GTG)
MPRTでの応答速度は1msですが、GTGでの応答速度は最速4msとなっています。
ちなみにMPRTとGtGの違いを簡単に説明すると、
- MPRT…真っ黒→真っ白→真っ黒までの変化する速度
- GtG…真っ白、真っ黒以外の中間色から別の中間色へ変わるまでの速さ
と言う様になっています。
そして実際の映像では「真っ黒→真っ白→真っ黒」と言う変化よりも「中間色から別の中間色」への変化の機会の方が多いため、GTGの方を重視する方が多いです。
その為、「P275MV-A」は1ms(MPRT)、4ms(GTG)で遅い訳ではありませんが、1ms(GTG)以下を重視する方にとっては選びにくいかもしれません。
USB機能は無し
「P275MV-A」はスペックに対して比較的低価格な価格設定と言う事もあり、USBハブやUSB-Cには非対応です。
ただしその分、価格が抑えられていると考えれば、これらの機能が不要な方からするとメリットに感じられると思います。
スピーカー無し
スピーカーが搭載されていないので、音を出すには外部スピーカーやヘッドホンが必要です。
保証期間が1年間
このクラスのモニターだと保証期間は3年間の物が多く、長いと5年保証の製品も珍しくありませんが、「P275MV-A」は一年間しかありません。
その為、長期間使い続けやすい安心感を求める人からすると選びにくいかもしれません。
こんな人におすすめ!
- コストを抑えてHDR 1000、デュアルモード、IPS(量子ドット)のモニターが欲しい方
- 特別速い応答速度を必要としない方
- USB機能が必要無い方
この様に「P275MV-A」は、Mini LED 1152ゾーン×HDR 1000の強力なHDR表現と、4K/144Hz⇄FHD/288Hzのデュアルモードを一台に凝縮した二刀流の27インチモニターです。
IPS(量子ドット)による広色域やフル可動スタンド、充実した映像ポートもありPS5などとの兼用としてもピッタリです。
一方でスペックに対して低価格と言う事もあり、USB機能無し、スピーカーは非搭載、25インチモード時のHz数の制限、保証期間が1年間など欠点もあります。
その分、Mini LED 1152ゾーン、HDR 1000、IPS(量子ドット)、デュアルモードと言ったスペックを持っているとは思えない低価格設定になっているので、コストを抑えて高性能モニターが欲しい方にピッタリです。