【レビュー】ロジクール G304 良かった点と悪かった点!【低価格なワイヤレスマウス】

評価:4.5

今回はロジクールの低価格なワイヤレスゲーミングマウス「G304」のレビューを書いて行きます。

先にこのマウスについての感想を一言でまとめると、

7,000円~1万円クラスのマウスに引けを取らない性能を持ったFPS向けワイヤレスマウス

と言う印象を持ちました。

なので一見、低価格な入門用マウスにも見えますが、実際は高価格帯モデルを差し置いてこちらをメインマウスとして運用できるほどのモデルになっています。

その為、コストを抑えて本格的なゲーミングマウスが欲しいと考えている方にとてもおすすめです。

この記事ではレビュー以外に、このマウスの特徴についても書いているので是非参考にして下さい。

外観とスペックについて!

外観

左サイドには2つのサイドボタンが付いています。

また、持ち手部分はグリップではありませんが、少しザラつきのある素材で滑りにくいです。

これによってグリップ素材のマウスと同じくらいしっかり持ちやすく感じました。

右サイドにはボタンは付いていません。

後ろから見るとわかりやすいですが、下にすぼまった卵型の形状になっています。

この独特な形によってマウスをに握った時の指の居心地が良く抜群のフィット感が感じられ、上でも書いたざらつきのある素材と相まってとても持ちやすく感じました。

マウス上部にはホイールの下に1つボタンが付いています。

ちなみに初期設定ではDPI変更ボタンが割り当てられていますが、このボタンの割り当ては自由に設定することも出来ます。

裏面には電源スイッチが付いています。

ちなみに電源ONにしたままでも使用していなければ殆ど電池を消耗しないので、消し忘れの心配はしなくても大丈夫です。

マウスソールは設置面積が少なめなので、柔らかいマウスパッドだと沈み込んで滑りにくくなります。

なので柔らかいマウスパッド使用者からすると止めやすい、もしくは滑りが悪いと感じるかもしれません。

マウス後方は電池蓋となっていてスライドさせて外します。

ちなみに電池については元から付属されているので、別で用意する必要はありません。

またここにはワイヤレス接続するために使うUSBデバイスを収納するスペースもあります。

ちなみに開封した時にこのUSBデバイスが見当たらずに欠陥品かと不安になりましたが、初めからここに収納されていました(笑)

なので実際に購入したら焦らずにこの蓋を開けて確認してみてください。




スペック表

性能
接続方式ワイヤレス
電池持続時間250時間(単三乾電池×1本)
センサー光学式
ボタン数6個
解像度12000DPI
トラッキング速度400IPS
レポートレート1000Hz
大きさ(幅x奥行x高さ)62mm x 116mm x 38mm
重量99g
LoD1mm

個人的にスペックについては、

4,000円台のマウスとは思えないほどのハイスペック

と言う様に感じられます。

この性能については7,000円~1万円のマウスと見比べても遜色ありません。

一番のポイントは電池式ながらもワイヤレスに対応している点で、ワイヤレスマウスと言えば1万円~2万円近いモデルが多いので、「G304」の価格設定は破格と言えます。

また電池込みでも実測99gと軽量でセンサー性能も十分、LoDにも付いても1mmとかなり短いです。

特にLoDについては同メーカーの同価格帯モデルでは、

と長めなモデルが多いので、ずば抜けて優れた数値と言えます。

なので上位モデルを使い慣れているコアゲーマーの方でも、性能面において不満を持つ事は無いと言える性能だと思われます。

MouseTesterの計測結果!

1,600DPI
3,200DPI
6,400DPI
10,000DPI
12,000DPI

この表はマウスを左右に10回ほど振った時にセンサーが読み取った動きを表しています。

ちなみに波形の動きとしては

  • 右方向に振った時は上方向
  • 左方向に振った時は下方向

となっています。

表の見方については青い点が波形のライン状に沿っているほど正確に読み取っていると思えば大丈夫です。

ちなみに波形の切り返し地点は最高速度を表しておりラインからはみ出るのが通常なので、極端にぶっ飛んだはみ出し方をしていない限りは正常な動作です。

 

G304」のセンサー性能はラインから大きくずれている所は無く、上位グレードのモデルと比べても遜色無い性能に感じます。

実際に使用していてもセンサー性能はとても良く感じられ、思い通りのエイム操作がしやすく感じられます。

またAmazonレビューを一通り読んでみてもセンサー性能に文句を言っている人は見かけませんでした。

なので低価格モデルと言えども、その性能は1万円前後のマウスと比べても、使用感において引けを取らないと思います。




「ロジクールGハブ」による設定について!

G304」は「ロジクールGハブ」によって細かい設定を行う事が出来ます。

更にこのソフトウェアでは、設定が行えるだけでなく便利な機能もあるので、その点についても解説していきます。

起動するソフトに合わせて自動的に設定が変更される!

ゲームやアプリケーション、デスクトップなど、用途毎に分けて設定を作る事が可能です。

それだけでなくこれらのタイトル毎に設定したプロファイルは、そのゲームやアプリを起動すると自動で切り替わります。

これによって起動するソフトに合わせて手動で設定を切り替える必要が無いのでとても楽です。

また個人的にこれの良い所としてはゲーム以外のアプリケーションにも適用出来る点です。

例えば「動画編集ソフト」や「DAW」「エクセル」など様々なソフトを登録する事で、そのソフトを使うたびに手動で設定を切り替えずに済みます。

 

ちなみにこのプロファイルは「G304」だけでなく、接続しているロジクールのゲーミングデバイス全てに適用されるものとなっています。

もしロジクールのゲーミングキーボードやゲーミングヘッドセットなどを使用しているのであれば、それらの設定もまとめてゲーム毎に自動で切り替えさせる事が可能です。

なので私自身、現在ロジクールのゲーミングキーボード「G913」を使用していて、それの設定も同時に変更されるので、尚更便利に感じています。

ボタンの割り当て

G304」は付いているボタン全ての割り当てを自由に変更する事が出来ます。

割り当てられる物は

  • キーボードのキー
  • 自由なマクロ
  • 「Overwolf」「Discord」「OBS」のショートカット
  • ミュージックプレーヤーの操作
  • 音量調整
  • DPI変更

など、基本的に何でも割り当てられます。

DPIの設定

DPIは最大5つの設定を保存しておいて、DPIボタンで切り替えて使う事も出来ます。

またそれだけで無く「G304」は「パワーモード」と言う項目があります。

ここでは「高(パフォーマンス)」「低(エンデュランス)」2種類のモードから切り替える事が可能で、「低(エンデュランス)」にすると性能を控えめにし電池持ちを9か月間まで伸ばせられます。

ただしレポートレートが125Hz固定になってしまうので、FPSをプレイする場合は「高(パフォーマンス)」で使用するのがおすすめです。




良かった点!

ワイヤレスと軽量な重量によって動かしやすい!

ゲーミングマウスにおいてワイヤレスと言うのは大きなメリットがあります。

と言うのも、ケーブルと言うのは意外と重量があるもので、通常のケーブルであれば10g以上重くなる事も珍しくありません。

加えてケーブルの摩擦によって動きの阻害もされるので、ケーブルの有無は動かしやすさに大きく影響します。

また、ワイヤレスモデルはバッテリーや電池を搭載している関係上、重量が重くなりがちですが、「G304」は電池を含めて99gと軽量です。

これによって軽量なワイヤレスマウスとなっていて、エイム操作がとてもしやすいマウスに感じました。

これは特にローセンシ設定の方ほど魅力が感じられると思います。

 

ちなみにワイヤレスと言えば遅延を心配する方がいるかもしれませんが、「G304」ではロジクール独自の高速無線技術「LIGHTSPEED」が使われており、これは有線よりも速い反応速度と言われています。

実際に使用していても遅延は一切感じず、Amazonレビューにも遅延があるという意見は殆ど無いので、遅延を避けたいと考えている方でも問題無く使えるはずです。

小型ながら大きな手でも持ちやすい形状!

大きさは他のマウスと比べて小型な部類に入りますが、手の大きめな自分でも持ち易く感じられました。

ちなみに自分の持ち方は、

  • 通常時は掴み持ち
  • スナイパーなどでエイムの微調整をする際は被せ持ち
  • 視点移動が追い付かない時、または微調整する時は摘み持ちでの指操作

と場面によって変わるのですが、個人的にどの持ち方でも持ちやすく感じました。

特に被せ持ち時では卵型の形状によって、抜群のフィット感が感じられます。

 

また掴み持ち、摘み持ちでも指の配置が窪んだ位置に来てしっくりするので、とても持ちやすいです。

しかし被せ持ちの場合だとマウスが小さめなことによって、どうしても手首や指がマウスパッドについた状態になってしまいます。

なので常に被せ持ちで肘支点エイムの方には合わないかもしれません。

サイドボタンの位置が高めで誤操作の心配が無い!

サイドボタンの位置についてはFPS向けマウスとしてはベストな位置で、高めに設置されています。

これによって普通に持っている状態では触れる事が無く、押そうと思って親指を移動させない限り操作する事がありません。

なのでサイドボタンの誤操作が心配と言う方でも問題無く使えると思います。

電池持ちが良い!

単三電池1本で250時間持ってくれるので、殆ど電池交換をせずに使い続ける事が出来ます。

なので仮に1日5時間使用したとしても2か月近く持ってくれるので、コアゲーマーの方でも使いやすいと思います。

人によっては気になる点!

電池によって後ろ寄りの重心になる!

マウスの重量自体は軽めですが、重心が電池が入っている事によって普通のマウスよりも後ろ寄りです。

なので、接地させた状態で動かす場合は特に違和感はありませんが、マウスを持ち上げた時は通常のマウスと異なる重量感が感じられます。

人によってはこの重心の違いが気になるかもしれません。

ただ個人的にはそこまで大きな支障は無いのでそこまで問題では無いです。

クリックボタンが固めで深め!

私自身、ロジクールのゲーミングマウスは殆ど全種類と言えるほど使用した事があるのですが、殆どのモデルに共通している点として、

クリックのボタンの押しやすさ

と言うのが挙げられます。

 

ロジクールのゲーミングマウスは「浅く軽いクリックボタン」と言うのが特徴的で、素早く思った通りに押しやすいです。

しかし「G304」の場合は他のモデルと比べて少しだけ重く、押し幅も深めになっているのでハンドガンやセミオート武器の連射が少しやりにくく感じました。

なので普段から軽いクリック感のマウスを使い慣れている方からすると、この点で使いにくさを感じるかもしれません。




まとめ!

  • ワイヤレス対応としてはとても低価格!
  • センサー性能が上位モデルと遜色無いレベルで高い!
  • 下にすぼまった形状でフィット感が良い!
  • 持ち手が少しザラザラしていて滑りにくい!
  • 電池が入っていながらも重量が軽い!
  • 電池が入っている事によって重心が後ろ気味!
  • クリックボタンが少し固めで深い!

この様に「G304」は低価格ながらも本格的なFPS向けゲーミングマウスとして十分な性能を持っています。

特にこの価格帯で

  • ワイヤレス対応
  • 高性能センサー
  • 100gを切る軽量さ

を持ち合わせているのはこのマウスしかないので、これらはこのモデル最大のメリットと言えます。

その為、コストを抑えながらも高性能なワイヤレスゲーミングマウスが欲しい方にとてもおすすめです。

コントローラーに付けるだけでエイムが良くなる!便利な2つのFPS向けアタッチメント!

こちらはコントローラーでFPSをプレイしている方にとてもおすすめなアタッチメントです。

スティックでのエイム操作はマウスと違って細かいエイム操作がどうしてもしにくくなります。

そこで「FPS Freek」を付ける事で右スティックの高さが高くなり、より細かい角度でエイム操作が可能です。

またグリップ部分が滑りにくく指の動きをダイレクトに伝えられるので、単純に操作性も向上します。

 

それでいて価格も特別高額ではないので、誰にでも購入しやすいのも良い点です。

ちなみにこれの類似品でもう少し価格が低価格な物もありますが、それらは低価格な分グリップ性能に劣ります。

また、物によってはスティック操作に力が入ると固定しきれずに取れてしまう場合があります。

その為、もし購入するのであればもっとも有名で人気のある「KontrolFreek製のフリーク」がおすすめです。

 

そしてKontrolFreek製のフリークは現在、

の4種類のモデルが存在します。

 

それぞれのモデルの違いについては以下の通りです。

頂部の形状
(指を置く部分)
高さ
Inferno 凹型 10.1 mm(両方)
Galaxy 凹型 11.8 mm(右)
7.6 mm(左)
Edge 凸型 10.4 mm(右)
5.9 mm(左)
Vortex 凸型(右)
凹型(左)
11.3mm(右)
5.6mm(左)
CQC 凹型 6.11mm(両方)

この様な違いがあるので、好みの高さと形状を考えて選ぶのがおすすめ出来ます。

ちなみに左右で長さと形状が違うモデルもありますが、これは逆に付ける事も可能です。

 

そしてもう一つおすすめ出来るのが「GAIMX CURBX」と呼ばれるエイムリングです。

これをスティックの付け根にはめ込むと、倒した時に抵抗が生まれて更に精密なエイムが可能になります。

そしてこちらは6種類の硬さが存在するので初めて購入する方は各種1つずつセットで販売されている「GAIMX CURBXサンプルセット」がおすすめです。

一つ注意点として、こちらをはめ込むと構造上スティックを最大まで倒せなくなります。

なので高感度設定ではない方であれば少し感度を上げるだけで解決できますが、最大感度でプレイしている方は今までの感度が使用出来ません。

その為感度をとても高くしている方は気を付けて下さい。

 

ここまで紹介してきた2つのアタッチメントを付ける事でエイム操作が格段にやりやすくなる筈です。

またこの様なアタッチメントを使っている方がTwitterなどでマウス疑惑を掛けられている事を良く見かけます。

使いこなせればそれだけ正確なマウスに負けないくらいエイムを手に入れる筈なので、エイム力に困っている方は是非試してみて下さい。

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