評価:4.5
今回はまだ発売前ですが、ロジクール様から「G-PKB-002(PRO X)」を提供して頂いたのでそのレビューを書いていきます。
(ちなみに発売日は11月14日となっています。)
このキーボードはプロゲーマー向けに設計されたコンパクトなテンキーレスモデルで、最大の特徴としてキースイッチを1キー毎で交換出来ます。
(デフォルトでは青軸に近い特性を持つ「クリッキー」が搭載されています。)
その為、キーボードの操作性を細かく調整したいという方にピッタリなモデルです。
ちなみに交換する為に必要な他の種類のスイッチである、
についてはそれぞれ別売りとなっていますが、今回それらも提供して頂けたので、それぞれのスイッチに交換して使用した感想も書いていきます。
(ちなみに交換用として「クリッキー」も別売り販売されています。)
購入検討中の方やFPS向けのゲーミングキーボードを探している方は是非参考にして下さい。
目次
外観と内容物!
キーボード以外の付属品は
- USBケーブル
- キーの取り外しを行う為の道具
- 説明書
- 保証書
- ステッカー
となっています。
また上でも書きましたが、交換用の他種スイッチ「GXリニア」「GXタクタイル」は別売りで、付属されていないので気を付けて下さい。
キー配置は日本語配列で、一般的なテンキーレスと同じです。
またRGBライトに対応しているので様々なライティング設定で光らせられます。
キーボード右上に付いているのは右から、
- ライティングのON/OFF
- ゲームモードのON/OFF
を切り替えるボタンです。
その隣にはキーボードの状態が表示されるライトが付いています。
左上にはロジクールのロゴが表示されていて、こちらにもRGBライトが搭載されています。
「F9~F12」と「PRTSCキー」「SCRLKキー」「PAUSEキー」ではFnキーと一緒に押す事で、音量の調整やミュート、音楽の再生/停止などが行えます。
キーキャップを外してみると、デフォルトの状態ではクリッキー(青軸)が搭載されているのがわかります。
キーボードの裏面には傾斜させて置くことを可能にする折り畳みスタンドが付いています。
これは2段階の高さに設定する事が可能です。
設定と使い方について!
スイッチの交換方法!
スイッチの交換は付属されている工具を使う事で簡単に行えます。
まずキーキャップについては上の画像の様に奥まで差し込むと、キーキャップの底に引っかかるのでそのまま引っ張るだけで取り外せます。
そしてスイッチは縦向きで底の方を挟み込むと、スイッチの窪みに引っかかります。
窪みに引っかかったら少し挟むように力を入れて引っ張る事で取り外す事が出来ます。
スイッチについてはキーキャップよりも少し固めになっているので、慣れないと少し難しく感じるかもしれませんが、一度容量を掴めれば簡単に行えると思います。
そして逆に付ける際は工具が必要無く、ただ差し込むだけで大丈夫です。
ちなみに向きについては、スイッチから出ている突起物とキーボード側の差込口を合わせる様にしていきます。
ロジクールGハブの設定について!
「G-PKB-002」では「ロジクールGハブ」を使用する事でマクロやライティングの設定を行う事が出来ます。
またこのソフトウェアは設定を行うだけで無く便利な機能も搭載されているので、それについても紹介していきます。
ソフトに合わせて自動的に設定が変更される!
ゲームやアプリケーション、デスクトップなど用途毎に分けて設定を作る事が可能で、ここで作成した設定はそのゲームやアプリを起動すると自動で切り替わってくれます。
これによって起動するソフトに合わせて手動で設定を切り替える必要が無いのでとても楽です。
また個人的に良い所としてはゲーム以外のアプリケーションにも適用出来る点です。
なのでゲーム以外でも動画編集ソフトや作曲ソフトなど、様々なソフトを起動する度に手動で設定を切り替えずに済むのでとても便利に使えます。
更にこのプロファイルは「G-PKB-002」だけでなく、接続しているロジクールのゲーミングデバイス全てに適用されるものとなっています。
その為、もしロジクールのゲーミングマウスなどを使用しているのであれば、それらの設定もゲーム毎に作成して自動で切り替えさせる事が可能です。
私自身、現在このキーボードと一緒に「G502WL」と言うロジクールのマウスを使っているので、尚更この機能の便利さを感じています。
ライトの設定
ライトの設定についてはかなり細かく設定する事が可能で、元から用意されているプリセットだけでも20種類以上用意されています。
またそれだけで無く、自分だけのオリジナルの光り方を細かく作成することも出来ます。
これがその作成画面で、光が変化する波を選択してそれぞれ色を選択する事も出来ます。
ファンクションキーの割り当て!
ファンクションキーに好きなキーやショートカット、マクロなどを割り当てる事が出来ます。
ただしここで割り当ててしまうと、そのファンクションキー本来の動作が使えなくなってしまうので気を付けて下さい。
ゲームモードの設定
この画面ではゲームモードにした際に無効化するキーを指定する事が出来ます。
それぞれのスイッチの使用感!
クリッキー(青軸)
青軸に近い特性ということもあり、打つ度に「カチッ」とした音と強い打鍵感が感じられます。
これによって少し触れた程度では反応せず、しっかりと押さなければ反応しないので打ち間違いがしにくいスイッチに感じました。
また跳ね返りが強めなので叩く様に打ちやすく、瞬発的に押す際は他の2つのスイッチよりも使いやすく感じます。
逆を言えばカチッと奥まで押し込まなければ反応しないので、連続的に打つ、または押しっぱなしにする際は他の2つのスイッチの方が使いやすく感じます。
また音が大きめなので、静かなキーボードが好きな方や配信をする際にあまり音を入れたくない方からすると使いづらく感じるかもしれません。
リニア(赤軸)
赤軸に近い「リニア」は上の「クリッキー」と対象的で、カチッとした打鍵感と引っ掛かりが一切無く「ストン」と一気に押せます。
また1番奥まで押し込まなくても反応してくれるので、個人的に最も素早い操作がしやすいと感じました。
逆を言えば、押し込まなくても反応するので、人によっては意図しない押し間違いが発生しやすく感じるかもしれません。
また「クリッキー」と違って押した時の引っ掛かりが無いので、普段青軸などを使い慣れている方からすると違和感を感じる可能性もあります。
私自身は普段赤軸に近い特性を持つ「静電容量無接点方式のキーボード」を使用しているので、最も使いやすかったです。
個人的にFPSでの移動操作に割り当てられる「WASDキー」については「リニア」にするのが一番使いやすく感じました。
タクタイル(茶軸)
「タクタイル」は上で紹介してきた「リニア」と「クリッキー」の中間的な特性で、軽い打鍵感が感じられます。
しかし「クリッキー」の様な「カチッ」とした強い感覚は無く、少しだけ引っ掛かりがある「スコスコ」とした押し心地です。
個人的にリニアに少しだけ引っ掛かりを追加したスイッチと言う印象を感じました。
なので、
- 「リニア」は押した感覚が弱いのが違和感に感じて使いにくい
- 「クリッキー」は押し心地が固めで使いにくい
と感じる方に向いているスイッチだと思います。
気になった点!
別でテンキーを用意するとPC作業時で便利!
私自身、「MWの武器性能のまとめ記事」などを作る際に、EXCELを使用しているのですが、やはりテンキー無しでEXCELを使うのは不便です。
なので同じ理由でテンキーレスを避ける方は多いと思いますが、別でテンキーを用意すればこの点は解決できます。
むしろテンキーは別で用意する方が自由な位置に設置できるので、フルキーボードのテンキーより便利に感じます。
また用意するテンキーはケーブルが邪魔にならない様にワイヤレスの物がおすすめです。
しかしワイヤレステンキーは動作が不安定な物が多く、私自身いくつか外れを購入した経験があります。
そんな中、現在自分が使用しているテンキーがこちらです。
こちらはテンキーとマウスのセットで、反応しないなどの不具合は一切無く快適に使えています。(自分の場合、マウスは使用せずテンキーのみ使用しています。)
また電池式では無く充電式なので、下画像の様にとても薄くて軽いです。
これのお陰でスペースを取らず、移動も手軽に行えるので便利に使えています。
なのでテンキーレスモデルと一緒に、しっかり使えるワイヤレステンキーを探している方にとてもおすすめ出来ます。
パームレストも用意した方が使いやすい!
私自身、普段はパームレストを使用しているという事もあり、パームレスト無しだと使いにくく感じました。
また「G-PKB-002」は少し厚めな形状となっているので、尚更それが強く感じられます。
なので現在は別でパームレストを用意して使用しています。
パームレストがあると手首を浮かせること無く高めの位置に維持が出来、長時間の使用でも疲れにくくなるのでとてもおすすめです。
ちなみに個人的におすすめなのは、現在私自身が使用している「FILCO製のウッドパームレスト」です。
パームレストにはスポンジなど柔らかい物もありますが、やはり硬い素材で作られている物の方が安定感があります。
また木材の物は手触りがサラサラしていて快適に使いやすく、木材ならでは外見も良いです。
ちなみに「G-PKB-002」の場合はMサイズがぴったりとなっています。
(上の写真で一緒に写っている物がMサイズです。)
まとめ!
- キースイッチをキー毎で交換出来る!
- デフォルトではクリッキースイッチが搭載!
- 「GXリニア(赤軸)」「GXタクタイル(茶軸)」は別売り
- RGBとファンクションキーのマクロに対応!
- 別で「テンキー」を用意すると作業時でも便利に使いやすい!
- 「パームレスト」も用意した方が使いやすい!
この様に「G-PKB-002」はキーによって自分好みのスイッチに交換出来るFPS向けのテンキーレスモデルです。
なので例として挙げれば、
- 押した感覚が欲しいキーには「クリッキー」
- 押し間違いが頻発しやすい箇所には「クリッキー」
- 力の入りにくい小指で押す箇所や連続的に操作する部分には「リニア」または「タクタイル」
と言う様にごちゃまぜにして、自分だけのメカニカルキーボードにすることも出来ます。
その分、交換用のキースイッチも購入するとなるとコストが高くなってしまいますが、この様な付け替えが出来るキーボードは中々無いので、価格以上の価値があると思います。
なのでより自分だけが打ちやすいと感じられるメカニカルキーボードが欲しいという方にとてもおすすめです。
それでは読んで頂きありがとうございました!