今回は、
「FPSで使うのにおすすめのルーター」
と言う事に重視して書いていきます。
ルーターはオンラインゲームでの回線速度やスマホ等のWi-Fiの速度などに影響するので、しっかりした物を選ぶのが良いです。
特に、スマホやゲーム機、PCなど同時に複数の機材を接続するほど、ルーターの処理速度によって速さが変わってきます。
その為、安物からしっかりしたルーターに変える事で、
- 回線速度が数百Mbps速くなる
- スマホなどWi-Fi接続の安定性が増す
- 家の中全体にWi-Fiの電波が届きやすくなる
など、劇的に変わる事もあるので、速度に困っている方は是非検討してみて下さい。
この記事ではおすすめなモデル以外に選び方などについても書いていきます。
・売れ筋はこちら!
ルーターについて!
ルーターの役割について!
ルーターはネット回線を分配する役割を持っています。
家のネット回線にルーターを繋ぐことで、
- ルーター本体に複数の機材をLANケーブルで繋いで有線接続する
- 無線LANを飛ばしてWi-Fi接続を可能にする
- 有線LAN接続口が多く、同時に多くの機材を有線LANで接続できる
と言ったことが可能になります。
その為、電源タップと同じような役割なので、性能の良いルーターを使えば回線自体が強くなるという訳ではありません。
なので高性能なルーターに変える事で、
- 複数の機材を繋いでも全ての機材の速度を安定させやすくなる
- Wi-Fiの電波が強化されて家全体で安定したWi-Fi接続がしやすくなる
と言う効果が望めますが、家の回線自体が弱ければあまり効果は無いので気を付けて下さい。
回線速度が速いおすすめなインターネット回線に関しては独自の回線を持つ、
「NURO光」
「auひかり」
のどちらかを選ぶのが無難でおすすめです。
ゲーミング向けな高性能ルーターの違い!
ゲーミングルーターと銘打って販売されているモデルは、他のルーターと比べて高額な物が多いので、何が違うのか気になる方も多いと思います。
この一番の違いとしては、搭載されているCPU性能が高いというのが挙げられます。
これのお陰でデータの処理速度が速くなり、ネット回線を潤滑に分配する事が出来るので、
- 高速な回線速度を発揮してくれる
- 同時に多くの機材を接続しても回線が弱くなりにくい
等のメリットがあります。
またLANポートについても一般的なモデルは最大1 Gbpsの速度までの物が多いですが、高性能な物だと2.5 Gbps まで対応してる場合もあります。
しかし性能が良い物ほど価格が高額で、高スペックな物だと2~5万円などかなりの値段になってきます。
それでもそのようなルーターに変更すれば、
- 家でスマホやタブレットを快適な速度で使える
- FPSでのラグ防止や速度差による負けを防ぐ
など日常において得られる恩恵が大きいです。
またルーターと言えば5年以上使い続ける事も珍しくないので、しっかりした物を購入した方が長期的な費用対効果と満足感は大きいと思います。
ルーターの選び方!
いざルーターを選ぼうと思いスペックを見てみると、
- 5GHz
- 2.4GHz
- 300Mbs
- 1.8GHzクアッドコア
などと書いてあり、何も知らない方からすると一体何を表しているのかよくわからないかと思います。
なので、ルーターのスペック表によく書かれている項目やチェックすべき点について説明していきます。
周波数(GHz)について!
ルーターには主に「5GHz」と「2.4GHz(2.5Ghzと記載されている場合もある)」の2つの規格が使われています。
これは無線接続で使う場合に使用する部分なので、有線接続で使う場合は関係がありません。
この2つにはそれぞれ次のような長所短所が存在します。
長所 | 短所 | |
5GHz |
|
|
2.4GHz |
|
|
この様な性質を持っている為、
- 2階建ての一軒家などで、家全体に電波を飛ばしたいのなら2.4GHz
- 設置場所が近くで速い回線速度が欲しいのならば5GHz
と言う様に使うのがおすすめです。
しかし最近のルーターであれば5Ghzで2階建ての一軒家で使用しても問題なく使えることが多く、2.4GHzと5GHz両方対応している物も多いです。
(家の作りによっては出来ないこともあります)
また両方対応していれば、自動的に繋がりやすい周波数で接続されます。
なので最近の両方対応しているモデルを選ぶのであればあまり気にしなくて大丈夫です。
通信速度(Mbps)について!
これは回線速度を表しているもので、1秒間の内に何メガビット送れるのかを表しています。
例えば、1Mbpsであれば1秒間に1メガビット、1Gbpsであれば1秒間に1ギガビット送れるということになります。
その為、数値が高ければ高い程、回線速度が速いと言うことになり、値段も高くなります。
無線規格について
規格による違い
無線ルータには以下のような規格が存在します。
規格 | 周波数 | 通信速度 |
---|---|---|
IEEE802.11ax (Wi-Fi6) | 2.4GHz 5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ac | 5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11n | 2.4GHz 5GHz | 600Mbps |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
なので出来る事なら通信速度の速い「IEEE802.11ax」や「IEEE802.11ac」などで接続するのがベストと言えます。
しかしここで注意点としてその規格で接続するには「ルーター」と「接続する端末」の両方が同じ規格に対応していなければなりません。
例えば、
- 古いスマホを新しいルーターに接続
- 最新のスマホで古いルーターに接続
と言う様にしてしまうと通信速度の遅い規格で接続する事になってしまいます。
しかし最近のルーターは複数の規格に対応しているので、端末が未対応で使えないと言うことはありません。
上位の規格で接続しようと思っている方は、端末のスペックを確認するように気をつけて下さい。
ちなみに現在はPCもスマホもWi-Fi 6に対応しているのが当たり前レベルなので、ここ2年くらいに発売したモデルであれば心配しなくても大丈夫です。
逆を言うと古い端末を使用している場合は「IEEE802.11ax」対応のルーターを選んでもメリットが感じにくいです。
しかしルーターは長期間使い続ける事になりやすい機材なので、先の事を見越して敢えて対応モデルを選ぶと言うのも良いと思います。
また以前は「IEEE802.11ax」に対応しているルーターは高額でしたが、現在では1万円以下の物もあるので、購入までのハードルも低くなっています。
Wi-Fi 6Eについて
Wi-Fi 6EはWi-Fi 6を強化したような規格で発表自体は2020年にされていました。
そして2022年9月に日本でも使える様に法律が変更されて、対応してるルーターや端末が発売され始めています。
Wi-Fi 6EとWi-Fi 6の大きな違いは周波数帯で、Wi-Fi 6では
- 2.4GHz
- 5GHz
の2つでしたが、Wi-Fi 6Eでは更に6GHzまで使える様になります。
これによって得られるメリットを挙げると、
- 回線の混雑がしにくくなる
(近所の端末と干渉しにくくなる) - 同時に多くの機材を無線接続しても速度が安定しやすくなる
などが挙げられます。
注意点として、最大通信速度自体は変わっていないので、Wi-Fi 6Eにすれば更に早くなると言う訳ではありません。
またWi-Fi 6Eを使うには、
- Wi-Fi 6Eに対応したルーター
- Wi-Fi 6Eに対応した端末
のセットで使う必要があります。
なので両方が対応してないと結局Wi-Fi 6で使う事になってしまいます。
CPUについて!
PCやゲーム機に有線接続した際の通信速度を重視したいのであれば、この点は必ずチェックしておきましょう。
と言うのも上で解説してきた、
- 周波数
- 通信速度
- 無線規格
これらは全て無線接続時の回線速度と強さに関わる物で、有線接続時には全く関係がありません。
しかしCPUの性能については有線接続時にも大きく関係してきます。
またCPU性能が高ければ無線接続時の性能も高いので、どちらにしても重要と言えます。
「CPU」はルーターにとって脳の様な物で、この性能が高ければ素早い処理速度を発揮してくれます。
この処理速度が速い事によって、
- 回線の安定性の強化
- 回線のレイテンシー(遅延)の低減
- 同時に多数の機材を接続した時の安定性
など、ルーターにとって重要な性能に関係するので、高速な回線速度が有利となるFPSにおいて最も重要な項目と言えます。
なので「ゲーミングルーター」と名付けられて販売されている物は上でも書いた通り、CPU性能の高いモデルが多いです。
ちなみに高性能な例を挙げると、
- 1.5GHzトリプルコア(1.5Ghzの性能を持つコアが3つ搭載)
(例 : 「TP-Link Archer AX10/A」「BUFFALO WSR-5400AX6S/NMB」) - 1.5GHzクアッドコア(1.5Ghzの性能を持つコアが4つ搭載)
(例 : 「TP-Link Archer AX20」「TP-Link Archer AX90/A 」) - 2.2GHzクアッドコア(2.2Ghzの性能を持つコアが4つ搭載)
(例 : 「バッファロー WXR-6000AX12P/N」)
等が挙げられます
USBの有無について!
ルーターの中にはUSBポートを搭載しているモデルが見られるかと思います。
「何故ルーターにUSBが?」
と疑問に思う方もいるかもしれませんが、人によってはとても便利に感じられるかもしれません。
このUSBポートへ「プリンター」や「外付けHDD」を接続する事で、そのルーターに接続しているスマホやPCで共有して使う事が出来ます。
なので複数の端末でプリンターやデータのやり取りをしたいのであればUSB付きのルーターを選ぶのがおすすめです。
この記事では紹介しているモデル毎に搭載しているUSBポートの数を記載しているので参考にして下さい。
おすすめの低価格なルーター!
ここから紹介していくのは低価格帯モデル、またはゲーミングに特化されていない一般向けモデルなので、特別高性能な物ではありません。
なので出来るだけコストを抑えて最低限の環境を揃えたいという方に向いています。
ゲーム機やPCでの回線の高速化を求める方はこの下にある、
- おすすめなゲーミング向けルーター!
の項目を参考にして下さい。
BUFFALO WSR-1166DHPL2/N
対応Hz | 5Ghz 2.4Ghz |
対応規格 | IEEE802.11ac/n/a/g/b |
有線LANポート数 | WAN ポート × 1 LAN ポート × 3 |
無線回線速度 | 866Mbps(11ac) 300Mbps(11n) 54Mbps(11g) 11Mbps(11b) |
有線回線速度 | 1000Mbps |
BUFFALO製の低価格ルーターで、
- 11acに対応
- 有線回線速度が1,000Mbps
- IPv6に対応 + 自動切り替えに対応
- 複数端末と効率良く同時通信が行える「MU-MIMO」に対応
- デバイスへ電波を狙い撃ちして安定性を強化する「ビームフォーミング」に対応
など、快適に使いやすいスペックに加えて定番な機能を一通り備えているルーターとしては最安値クラスのモデルです。
(これより低価格になってくると11acに未対応だったり、有線回線速度が100Mbpsまでと言うのが多いです。)
この低価格と高機能な特徴を持っていることによって人気がとても高く、「Amazonルーター人気ランキング」では上位に入っています。
とにかくコストを抑えて快適に使いやすいルーターを探している方におすすめです。
おすすめのゲーミング向けルーター!
ここから紹介していくのはゲーミング向けな高性能なCPUを搭載したモデルとなります。
ゲーム機やPCでの回線速度を重視したい方は是非参考にして下さい。
TP-Link Archer AX10/A
CPU | 1.5 GHzトリプルコアCPU搭載 |
対応Hz | 5Ghz 2.4Ghz |
対応規格 | IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b |
有線LANポート数 | WAN ポート × 1 LAN ポート × 4 |
無線回線速度 | 1201 Mbps(5GHz) 300 Mbps(2.4GHz) |
有線回線速度 | 1,000Mbps |
その他機能 | ビームフォーミング エアタイムフェアネス スマートコネクト VPN機能 |
こちらは2023年3月時点では5,000円以下と低価格ながら、
- 1.5 GHz トリプルコアCPU搭載
- Wi-Fi6に対応
ととても高性能となっています。
これによって低価格ながらも一般向けモデルより高い処理能力を発揮するので、回線の平均速度の向上が期待出来ます。
その他にも
- デバイスへ狙い撃ちして安定性を強化する「ビームフォーミング」
- 2.4GHzと5GHzを自動で切り替える「スマートコネクト」
など、Wi-Fi接続を最適化する機能も搭載されています。
この価格帯でここまでのCPU性能とWi-Fi6に対応しているモデルは無いので、低コストで高性能なルーターを探している方におすすめです。
TP-Link Archer AX73/A
スペック | |
---|---|
CPU | 1.5 GHzトリプルコアCPU |
対応Hz | 5Ghz 2.4Ghz |
対応規格 | IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b |
USBポート | USB 3.0 |
有線LANポート数 | WAN ポート × 1 LAN ポート × 4 |
無線回線速度 | 4804 Mbps(5GHz) 574 Mbps(2.4GHz) |
有線回線速度 | 1,000Mbps |
その他機能 | ビームフォーミング 4×4 MU-MIMO デュアルバンド OFDMA リンクアグリケーション機能 エアタイムフェアネス DFS 6ストリーム セキュリティ機能 VPN機能 |
こちらはTP-Link製の無線接続速度に優れたモデルになります。
大きな特徴として、約1.3万円と言う価格ながら、
「4804 Mbps (5 GHz) + 574 Mbps (2.4 GHz)」
と高速な無線速度を発揮します。
この速度は、2万円以上のモデルに引けを取らない速度となっているので、ハイエンドモデル並みの性能です。
また「OneMesh」に対応しているので、TP-Linkの「OneMesh対応製品」と組み合わせる事で、メッシュ環境を作ることも出来ます。
コストを抑えて無線接続速度の速いモデルを探している方におすすめです。
BUFFALO WSR-5400AX6S/NMB
WSR-5400AX6/NMB | |
---|---|
CPU | 1.5 GHzトリプルコアCPU |
対応Hz | 5Ghz 2.4Ghz |
対応規格 | IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b |
有線LANポート数 | WAN ポート × 1 LAN ポート × 4 |
無線回線速度 | 4803 Mbps(5GHz) 574 Mbps(2.4GHz) |
有線回線速度 | 1,000Mbps |
その他機能 | 4×4ビームフォーミング バンドステアリングLite MU-MIMO WPA3(セキュリティ機能) 無線引っ越し機能 ペアレンタルコントロール機能 i-フィルター |
BUFFALO製のミドルクラスモデルで、約1.5万円と言う価格ながらも無線回線速度が「最大4803 Mbps」ととても速いです。
この速さを持っているのは2万円後半~3万円以上の物ばかりなので、この価格でこの無線性能と言うのはこのモデル1番の強みと言えます。
それ以外にもCPUは「1.5 GHzトリプルコア」となっており、機能面でも定番な物は一通り揃っているので申し分ありません。
2万円以下でハイエンドクラス並みの電波を飛ばすルーターを探している方にお勧めです。
TP-Link Archer AX80/A
スペック | |
---|---|
CPU | 1.6GHzクアッドコア |
対応Hz | 5Ghz 2.4Ghz |
対応規格 | IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b |
有線LANポート数 | 2.5 Gbps WAN/LAN ポート × 1 1 Gbps WAN/LAN ポート × 1 1 Gbps LAN ポート × 3 |
USBポート | USB 3.0 ポート × 1 |
無線回線速度 | 4804Mbps(5Ghz) 1148 Mbps (2.4 GHz) |
価格が2万円以下ながらもCPUが1.6GHzクアッドコアと高性能になっています。
更に無線回線速度も最大4804Mbpsとハイエンドモデル並みの速さです。
またLANポートの一つが2.5 Gbpsに対応しているので、高速な光回線を契約していればその速度を生かしやすいです。
他にも「OneMesh」対応なので、「OneMesh対応製品」と組み合わせる事で、メッシュ環境を作る事も出来ます。
コストを抑えつつCPU性能の高いモデルを探している人にお勧めです。
バッファロー WXR-6000AX12P/N
スペック | |
---|---|
CPU | 2.2GHzクアッドコア |
対応Hz | 5Ghz 2.4Ghz |
対応規格 | IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b |
有線LANポート数 | 4つ |
USBポート | USB 3.2 x1 |
無線回線速度 | 4803Mbps(5Ghz) 1147Mbps(2.4Ghz) |
有線回線速度 | 最大10Gbps×1 最大1Gbps×3 |
こちらは最高クラスの性能を持っている「Wi-Fi6対応ルーター」です。
「4803Mbps+1147Mbps」の合計「5950Mbps」と高速な無線接続速度を持っており、「10GbEポート」が搭載されているので、有線では最大10Gbps(10,000Mbps)に対応しています。
CPUについては多くのハイスペックルーターが「1.8Ghzクアッドコア」なのに対して、こちらは「2.2Ghzクアッドコア」と一段上の性能です。
また「8×8 ビームフォーミング」と呼ばれる強力な「ビームフォーミング機能」によって「Wi-Fi6」に対応していない端末でも強力な通信を提供してくれます。
その分、高額となっているのでコストを気にせず最高スペックの「Wi-Fi6」対応ルーターを探している方におすすめです。
BUFFALO WXR-11000XE12/N
スペック | |
---|---|
CPU | 2.6GHzクアッドコア |
対応Hz | 6Ghz 5Ghz 2.4Ghz |
対応規格 | IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b |
有線LANポート数 | 4つ |
USBポート | USB 3.2 x1 |
無線回線速度 | 4803+4803+1147Mbps |
有線回線速度 | 最大10Gbps×1 最大1Gbps×3 |
こちらは上で紹介した「WXR-6000AX12P/N」の上位モデルでWi-Fi6Eに対応しています。
その為、
- 4803Mbps(6GHz)
- 4803Mbps(5GHz)
- 1147Mbps(2.4GHz)
のトライバンドとなっていて、より多くの機材を接続しても速度が安定しやすくなっています。
またCPU性能についても2.6GHzクアッドコアへ更にパワーアップしています。
Wi-Fi6E対応の超高性能モデルが欲しい方にお勧めです。