【レビュー記事】2019年新型「A50 WIRELESS + BASE STATION」「A40 TR+MixAmp Pro TR」との比較や特徴について!【ASTRO】

評価:4

今回は発売前ながらもASTROの「A50 WIRELESS + BASE STATION」をロジクール様から提供して頂いたのでレビューを書いていきます。

こちらはハイエンド機種で有名なASTRO製品の中でも、最上位に位置しているワイヤレスモデルで、ASTROの高品質なサウンドをワイヤレスで体験する事が出来ます。

その分、価格については「A40 TR + MixAmp Pro TR(2019年新型)」より更に高額ですが、実際に使ってみて音質と取り回しの良さがとても優れていると感じました。

なのでコストを気にせず、高性能なワイヤレスモデルを探している方にピッタリだと思います。

 

ちなみに私自身は海外で発売されていた旧型モデルは所持していないのでそちらとの比較は出来ません。

ただしこれの有線タイプである「A40 TR + MixAmp Pro TR(2019年新型)」を今回一緒に提供して頂いたので、そちらとの比較を混ぜながら書いていきます。

購入検討中の方は是非参考にして下さい。

開封と内容物!

箱(前面)

 

箱(背面)

 

ヘッドセット本体

 

ヘッドセット以外の内容物

 

ヘッドセットとアンプ以外で同梱されている物としては、

  • 光ケーブル
  • マイクロUSBケーブル
  • 説明書と注意書き
  • 保証書

となっています。




ヘッドセットとベーステーションについて!

A50ではベースステーションがアンプと無線機の役割をしているので、これをPS4やPCに接続して使用します。

この項目ではヘッドセットとベースステーションについて書いていきます。

殆どの操作系統はヘッドセットに搭載!

操作ボタンについてはヘッドセットの右側に搭載されています。

上画像がその右側の画像で左から、

  • 電源スイッチ
  • サラウンド機能のON/OFF
  • EQプリセットの切り替え

となっており、電源スイッチが一番上に来る形になります。

そして一番下にはボリューム調整のダイヤルが付いています。

ボリューム調整

 

そして右側のサイド部分では、ボイチャ音声とゲーム音の音量バランスを調整する事が可能です。

この様にサイド部分には「VOICE」「GAME」と印字されており、音を大きくしたい方を押す事で音量を上げる事が可能です。

 

そしてヘッドセットの左側にはマイクが付いているだけでその他ボタン類は付いていません。

このマイクは倒すとONになる仕組みになっており、上画像の様に立てた状態では音を拾わない様になっています。

ちなみにA50ではマイクの取り外しをする事は出来ません。

ベースステーションについて!

ベースステーションの後ろには端子差込口とPS4/PCのモード切替が付いています。

一通り左側から書き並べると、

  • PS4/PCモード切替スイッチ
  • USB端子(スマホなどの充電に使えます。)
  • 光デジタル端子入力
  • 光デジタル端子出力
  • AUX入力
  • micro USB入力

となっています。

そして前面はディスプレイとなっていて、現在のヘッドセットの状態が表示されます。

ちなみに表示されている内容については左から、

  • バッテリー残量
  • PS4/PCモードどちらになっているのか。
  • サラウンド機能のON/OFF
  • 何番目のイコライザー設定になっているのか。

となっています。

またA50をベースステーションの上に置く事で充電をする事が可能です。

置き場所とヘッドセットの接続部はマグネット式になっているので、厳密に合わせなくてもしっかり置きやすくなっています。

お互いの接続部




カスタマイズ性について!

イコライザーの調整

A50 WIRELESS + BASE STATION」では3つのイコライザー設定を機材側に保存する事が可能で、ヘッドセットのイコライザーボタンを押す事で設定を切り替える事が可能です。

そしてこの画面ではそれらのセッティングを変更する事が出来ます。

ちなみにデフォルトの状態でも以下の5つイコライザー設定が用意されています。

  • ASTRO
  • PRO
  • MEDIA
  • STUDIO
  • A50 MOD KIT

個人的に感じた印象として、もしこれらのデフォルト設定だけで済ませるなら、FPSでは「ASTRO」「PRO」のどちらかをゲーム毎で聴きやすい方を使うのが良いと感じました。

またこれらのイコライザー設定は自分好みに細かく調整することも出来ます。

この様に5つの帯域とその幅を選択して調節出来ます。

また元々設定されていた状態から少しでも動かすと、バーがオレンジ色に表示されるので、元に戻すのも簡単です。

イコライザー設定の不具合について

私自身が実際に使用している7月時点だと、まだ発売前と言う事もあり少しバグがありました。

具体的に説明するとイコライザー設定で1番上に設定されているプリセット以外が選択出来なくなっています。

赤枠で囲っている2番目と3番目を調節する為にクリックすると以下の警告が表示されます。

このEQを編集するには、ヘッドセット上のこの位置を選択する必要があります

と書かれているので、恐らくヘッドセット側のイコライザーボタンを押してプリセット2や3の状態にするという意味だと思われます。

しかし実際にヘッドセット側の操作で選択してもソフトウェア上ではプリセット1から選択が外れる事が無く、2や3をクリックしても同じ警告文が表示されます。

なので現状ではプリセット2と3を変更する場合は左側のPC上に保存されているプリセットをドラッグして上書き保存しなければなりません。

もし実際に発売されてからも同じような不具合があるようであれば、この方法で対処してみて下さい。

マイクの設定

マイク設定の項目では

  • ノイズゲート
  • マイクイコライザー
  • マイクレベル
  • サイドトーン

と言う様に「MixAmp Pro TR」以上に細かい設定が出来ます。

サイドトーンとは?
自分が話した音声を返してくれる機能の事。
これを使う事で自分の声が聴き取りやすくなり話しやすくなる。
ノイズゲートとは?
マイクが取り入れた不要なノイズをカットして、声のみを取り入れる様にする機能の事。

 

マイクイコライザーについては

  • ブライト(高音域強調)
  • エアリー(高音域強調&低音域控えめ)
  • ウォーム(低音域強調)

の3つが用意されているので、自分の声質に合った設定を選ぶと良いです。

個人的には「エアリー」が一番声が通って聴きやすく感じました。

ちなみにノイズゲートはデフォルトである「ホーム」のままだと強く掛かりすぎるので、「ストリーミング」か「」にしておくのがおすすめです。

ストリームポートの設定

この項目ではストリームポート端子で送り出す音の音量バランスを変更する事が出来ます。

なのでベースステーションを通してゲーム音やマイクなどを録音する方にはとても役立つと思います。

その他の設定

最後に「MixAmp Pro TR」には無いこの項目ではちょっとした設定が行えます。

一番上の「デフォルトバランス」はボイチャとゲーム音の調整の事なのでヘッドセット側でも調整できる項目です。

2番目の「警告音量」と言うのはヘッドセット側のボタンを押した時などに鳴る「ピピッ」と言う効果音の音量です。

3番目の「ベースステーションの輝度」は、ベースステーションの全面ディスプレイに表示される文字の明るさだと思います。

しかしこの点についても発売前である現時点では不具合が起きていて、調節してみても明るさが一切変わりません。

なのでこれからの修正に期待します。




付け心地について!

ワイヤレスによって取り回しが良い!

ワイヤレスは取り回しがとても良く、ケーブルを気にせず使えるのでとても便利です。

例えば少し席を外す時はヘッドセットを付けたまま離れる事が出来たり、ケーブルの絡まりや断線の心配もありません。

これらの点はワイヤレスでしか感じられないメリットなのでとても良かったです。

大きなイヤーパッドで耳が直接当たらない!

イヤーパッドのサイズが大きめになっており、耳を覆い被さる形で装着出来ます。

これのお陰で直接触れる部分が無く、耳が痛くなることがありません。

またイヤーパッド自体も柔らかいので、耳周りの負担も少ないです。

側圧が少し強め!

側圧については少し強めに感じます。

付け始めはイヤーパッドが柔らかいのであまり気になりませんが、数十分以上付け続けていると少し負担に感じてきます。

なので側圧が強めなヘッドセットが苦手な方には向いていないかもしれません。

ちなみにこちらの有線モデルである「A40 TR + MixAmp Pro TR」は全くと言って良いほど側圧がありません。

なのでこの側圧の強さが個人的に2モデルの大きな違いに感じました。

開放型で蒸れにくい!

A50は開放型のヘッドセットとなっており、イヤーパッドが布製になっています。

これによって通気性に優れ、最近の熱くなってきた時期でも快適に使いやすいです。

サイズ調整の幅が狭い!

これについては個人的に問題無かったですが、人によっては問題になる可能性があると思うので書いておきます。

私自身はそこまで頭が大きい方では無く、大抵のヘッドセットでは3割~5割くらいのサイズ調整で丁度良く感じます。

しかしA50では上画像の様に最大まで伸ばして、若干余裕があって丁度良いと感じるサイズ感でした。

ちなみにこれは「A40TR」以上に小さいサイズで、そちらの方では目盛りが1~2位で丁度良いと感じます。

A40TRの場合

 

その為、今までヘッドセットのサイズで悩んだことがある方はこの点に気を付けて下さい。




音質について!

「BEAST MODE2.0」から低音控えめ高音強調をすると聴き取りやすい!

BEAST MODE2.0」と言うのは「A40 TR + MixAmp Pro TR」で良く使われているイコライザー設定の1つで、

CODシリーズ向けに特化して作られたイコライザープリセット

となっています。

なのでFPSでの音の聴き取りしやすく、COD以外のシリーズでも使いやすいです。

しかし「A50 WIRELESS + BASE STATION」は「A40 TR + MixAmp Pro TR」と少し違った聴こえ方なので、そのままの設定で使うと低音が出すぎてこもった印象を受けました。

なので「BEAST MODE2.0」から少し低音を下げて高音を強調させると、こもった感じが消えて聴き取りやすく感じます。

ちなみにその設定は以下の画像の通りです。

FPS向けのイコライザー設定を探している方は是非試してみて下さい。

また聴こえ方は人によって変わってくるので、一度設定した後に微調整して自分好みの設定を探すのがおすすめです。

バーチャルサラウンドはくっきりした定位を自然な表現にする!

サラウンド機能を使わない状態だとくっきりとした定位で、点から音が出ている様な感覚で聴こえます。

これによって正確な位置が掴みやすいですが、人によってはっきりしすぎて不自然さを感じるかもしれません。

 

そこでサラウンド機能をONにすると、そのくっきりした定位を残響感で包んで、現実世界に近い自然な感覚にしてくれます。

加えてその残響感の響きによって距離感も掴みやすくなるので、FPSに使うのにも効果的です。

その為、他の製品でサラウンド機能が聴き取りづらく感じた方でも「A50 WIRELESS + BASE STATION」のサラウンドは聴きやすく感じると思います。

 

しかしサラウンドを使わない方がはっきりした定位になるので、人によっては使わない方が良いと感じるかもしれません。

この辺は人の好みによって変わると思うので、実際に聞き比べて使うかどうか決めるのがおすすめです。

「A40 TR + MixAmp Pro TR」と比べると若干音質が劣る!

これは「A40 TR + MixAmp Pro TR」の音質が良すぎるというだけで、A50の音質が悪い訳ではありません。

「A40 TR + MixAmp Pro TR」の組み合わせでは音の広がりと分離感がズバ抜けていて、細かい音の聴き取りと聴き分けがしやすくなっています。

そちらと比較してしまうと「A50 WIRELESS + BASE STATION」はそこまでのクリアさは感じられません。

 

なのでワイヤレスによる利便性よりも音質を重視する方は「A40 TR + MixAmp Pro TR」の方がおすすめです。

とは言っても「A50」自体も十分高音質でクリアなヘッドセットなので、聴き取りにくいわけではありません。

実際に「A40 TR + MixAmp Pro TR」と比較しなければ音質が悪いと言う印象は持たないと思うので、高性能なワイヤレスモデルを探している方におすすめ出来ます。

その他良かった点!

オート電源OFF機能が便利!

A50は電源を付けっぱなしで放置押していても音が出ていなけば勝手に電源がOFFになってくれます。

これのおかげで電源を切り忘れてもバッテリー切れになる事が無いので良かったです。

また原理はわかりませんが、少し触れたり持ち上げたりするだけで電源が入ってくれるので、復帰させるのも手軽です。

同時に3つの機材から音を流せる!

ベースステーションではMixAmp Pro TRと同じように、

  • USBケーブルからの音
  • 光デジタルケーブルからの音
  • AUX端子からの音

これら3種類の音を同時に流す事が出来ます。

なので使いようによってはPS4からのゲーム音、PCからのチャット音声、スマホから音楽を流すと言った使い方も可能です。

注意点!

PS4 Slimで使う場合は「HDMIオーディオ分配器」が必要!

PS4 PROでは無く普通のPS4Slimには光デジタル端子が付いていません。

しかし「A50 WIRELESS + BASE STATION」をPS4で使用する場合は光デジタルで接続する必要があるので、このままでは使えないです。

そこで、PS4Slimで使う場合は光デジタル端子を使えるようにする「HDMIオーディオ分配器」が必要になります。

おすすめの「HDMIオーディオ分配器」としては「保証期間の長さ」「動作の安定性」「価格の安さ」の点から以下のモデルがおすすめです。

A50以外のヘッドセットを使う事は出来ない!

アンプと無線機の役割をするベースステーションはA50専用機となっているので、他のヘッドセットを使う事は出来ません。

なので自分の好きなヘッドセットでASTROサウンドを使いたいという方はMixAmp Pro TRの方がおすすめ出来ます。




まとめ!

  • ASTRO製の中で最上位クラスのワイヤレスモデル!
  • ワイヤレスで取り回しが良い!
  • イヤーパッドが快適!
  • 側圧が少し強め!
  • サイズ調整の幅が小さめ!
  • サラウンド機能が高性能で聴き取りやすい!
  • 音質の良さとクリアさにおいては「A40 TR + MixAmp Pro TR」の方が良い!
  • オート電源OFFで切り忘れても安心!
  • 同時に複数の機材から音が流せる!

 

この様に「A50 WIRELESS + BASE STATION」は高性能アンプとして有名なMixAmp Pro TRの操作感をそのままにワイヤレスに対応させたモデルとなっています。

その為、ワイヤレスの利便性を取りながらASTROによる高音質を使いたいという方にとてもおすすめです。

しかし聴き比べてみると、上でも書いたように音質については「MixAmp Pro TR」の方が優れています。

なので利便性よりも音質に拘るという方はMixAmp Pro TRを選ぶ方がおすすめです。

 

それでは読んで頂きありがとうございました!

コントローラーに付けるだけでエイムが良くなる!便利な2つのFPS向けアタッチメント!

こちらはコントローラーでFPSをプレイしている方にとてもおすすめなアタッチメントです。

スティックでのエイム操作はマウスと違って細かいエイム操作がどうしてもしにくくなります。

そこで「FPS Freek」を付ける事で右スティックの高さが高くなり、より細かい角度でエイム操作が可能です。

またグリップ部分が滑りにくく指の動きをダイレクトに伝えられるので、単純に操作性も向上します。

 

それでいて価格も特別高額ではないので、誰にでも購入しやすいのも良い点です。

ちなみにこれの類似品でもう少し価格が低価格な物もありますが、それらは低価格な分グリップ性能に劣ります。

また、物によってはスティック操作に力が入ると固定しきれずに取れてしまう場合があります。

その為、もし購入するのであればもっとも有名で人気のある「KontrolFreek製のフリーク」がおすすめです。

 

そしてKontrolFreek製のフリークは現在、

の4種類のモデルが存在します。

 

それぞれのモデルの違いについては以下の通りです。

頂部の形状
(指を置く部分)
高さ
Inferno 凹型 10.1 mm(両方)
Galaxy 凹型 11.8 mm(右)
7.6 mm(左)
Edge 凸型 10.4 mm(右)
5.9 mm(左)
Vortex 凸型(右)
凹型(左)
11.3mm(右)
5.6mm(左)
CQC 凹型 6.11mm(両方)

この様な違いがあるので、好みの高さと形状を考えて選ぶのがおすすめ出来ます。

ちなみに左右で長さと形状が違うモデルもありますが、これは逆に付ける事も可能です。

 

そしてもう一つおすすめ出来るのが「GAIMX CURBX」と呼ばれるエイムリングです。

これをスティックの付け根にはめ込むと、倒した時に抵抗が生まれて更に精密なエイムが可能になります。

そしてこちらは6種類の硬さが存在するので初めて購入する方は各種1つずつセットで販売されている「GAIMX CURBXサンプルセット」がおすすめです。

一つ注意点として、こちらをはめ込むと構造上スティックを最大まで倒せなくなります。

なので高感度設定ではない方であれば少し感度を上げるだけで解決できますが、最大感度でプレイしている方は今までの感度が使用出来ません。

その為感度をとても高くしている方は気を付けて下さい。

 

ここまで紹介してきた2つのアタッチメントを付ける事でエイム操作が格段にやりやすくなる筈です。

またこの様なアタッチメントを使っている方がTwitterなどでマウス疑惑を掛けられている事を良く見かけます。

使いこなせればそれだけ正確なマウスに負けないくらいエイムを手に入れる筈なので、エイム力に困っている方は是非試してみて下さい。

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