
LGの「34G600A-BAJP」は34インチ/UWQHDの広い表示領域に、1800Rの曲面、そしてFPS系のゲームでも使いやすい160Hzと言う高リフレッシュレートを備えたウルトラワイドモニターです。
そしてパネルはVAパネルが採用されていて黒の表現力に優れ、比較的低価格ながらもスピーカー内蔵に、スタンド調整機能にも優れています。
今回は「34G600A-BAJP」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
スペック表
| スペック | |
|---|---|
| サイズ | 34インチ |
| 形状 | 曲面(1800R) |
| パネル | VA(ノングレア) |
| 解像度&Hz | UWQHD / 160Hz |
| 応答速度 | 5ms(GTG、Faster設定時) |
| 色域 | sRGB 99% |
| 輝度 | 300cd/㎡ |
| コントラスト比 | 4,000:1 |
| HDR | 対応 |
| 対応端子 | DisplayPort 1.4×1 HDMI×2 ヘッドホン出力×1 |
| スピーカー | 5W+5W(MaxxAudio対応) |
| スタンド調整 | 高さ調整110mm チルト 前-5°〜後15° スイベル 左右30° |
| VRR | FreeSync Premium Adaptive-Sync |
| 保証 | 3年保証(液晶パネル・バックライト含む) 無輝点保証3年 |
良い点
34インチでUWQHD/160Hz
34インチ/UWQHDによって横方向の作業エリアが広く、ウィンドウを並べても余裕があり、動画編集などのタイムラインも全体が見やすくなります。
さらにリフレッシュレートは160Hzに対応しているため、スクロールやゲームの動きも滑らかに表示可能です。
またUWQHDのPCへの負荷は、
- WQHDの約1.3倍
- 4Kの約0.6倍
と言った様に、WQHDと4Kの中間的なので、そこそこのミドルクラスのPCスペックでもフレームレートが安定させやすいです。
VAならではの高コントラスト比で黒の表現力に優れる
「34G600A-BAJP」には、コントラスト表現に長けたVAパネルが採用されており、IPSパネルなどのコントラスト比 1,000:1程度と比較して、こちらは4,000:1と高めな数値を持っています。
この差がもたらす恩恵は、一言で言えば「黒がグレーに浮かない」ことです。
なので暗いシーンなどの黒が多い場面でも白っぽくボヤけず、しっかりと「深い黒」が表現しやすく、光の当たっている部分との明暗差がはっきりして、映像に立体感が生まれます。
特にホラー系のような暗闇を探索するゲームなどと相性が良く、黒の表現力が恐怖感や臨場感を引き立ててくれます。
曲率1800Rによる視認性の良さ
ウルトラワイドモニターは非常に横幅が広いため、平面だと
- 画面の端が遠くに感じる
- 画面端を見る時の視線移動の距離が多く感じる
と言う事が起きがちです。
そこで「34G600A-BAJP」は1800Rの曲率でカーブしているので、
- 画面中央と画面端までの視距離を一定に近づけてくれる
- 視界を包み込む様な見え方で、画面全体が見やすく、視線移動の距離が少なくなる
- 画面全体が見やすくなる事でゲームなどの映像の没入感が増す
と言った様に、この問題を物理的にカバーしてくれるので、ウルトラワイドの横に広い表示領域の魅力を引き出してくれます。
ちなみにこの曲率は数字が小さいほどカーブが急になるもので、1800Rはそこまで強いカーブでは無く、自然に見やすいカーブ感と言った感じです。
5W+5Wスピーカー搭載
モニター内蔵のスピーカーと言えば出力が弱く音が軽く聞こえがちですが、「34G600A-BAJP」は5W+5Wの少し出力が高めなステレオスピーカーを内蔵しています。
なので外部スピーカーなどを用意しなくてもそこそこの音を出してくれます。
とは言え、音質に拘るのであれば外部スピーカーやヘッドホンの方が良い音を出してくれるので、音質を求めるならどちらにしても別で用意するのがおすすめです。
スタンド調整がピボット以外に対応
ウルトラワイドモニターなので縦向きにするピボットには対応していませんが、高さ、左右、チルトには対応しています。
これによって、
- 目線の高さにしっかり合わせる
- 左右の向きを変える事が多い
と言う使い方がモニターアーム無しで行えます。
なのでスタンドをどかしてデスクスペースを広くしたいと言う訳で無ければ、モニターアームを用意しなくても使いやすいと思います。
3年保証(パネル/バックライト含む)+「無輝点保証」3年と言う手厚い保証
スペックが良くても、
「もしドット抜けがあったら…」
「すぐに故障したら…」
という不安は、高価な買い物には付き物です。
しかし「34G600A-BAJP」は、その不安を払拭する手厚いサポート体制が整っています。
一般的なモニターでは、本体は3年でも「パネルやバックライトは1年だけ」というケースが少なくありません。
しかし、本機はパネルとバックライトを含めて3年間の保証が提供されます。
モニターの心臓部であるパネルに万が一のトラブル(線が入る、映らなくなる等)が発生しても、長期間サポートを受けられるのは大きなメリットです。
更に手厚さを感じられるのが3年間の「無輝点保証」が付帯している点です。
と言うのもメーカーによってはそもそも「無輝点保証は無し」「無輝点保証は一か月のみ」と言うケースも多く見られ、長くても1年間と言うものが多いです。
それらに対してメーカーが公式に「3年間守ります」と宣言しているのは、競合他社と比較してもかなり強力なアドバンテージと言えます。
と言った様に他メーカーと比べてかなり安心感のある保証が用意されています。
そしてこれほど手厚い保証を付けられるのは、LGが品質管理に絶対の自信を持っている裏返しでもあります。
「長く、安心して使い倒したい」
というユーザーにとって、この保証内容はスペック表の数値以上に価値のあるポイントだと思います。
人によっては気になる点
USB関連の機能が非搭載
USBハブやUSB Type-C端子などのUSB関連機能は搭載されていません。
ノートPCをケーブル1本でつないだり、キーボードやマウスをモニター側にまとめて接続するといった使い方はできないため、周辺機器はPC本体へ直接つなぐ必要があります。
ただしこれらの機能が無い代わりに価格が抑えられている部分もあるので、人によっては逆にメリットに感じられると思います。
対戦系FPSをガチでやり込みたい場合は不向き(フルスクリーンでプレイする場合)
「34G600A-BAJP」は160Hzに対応しているので、数値だけ見ればFPS向きなスペックです。
ただしウルトラワイドでフルスクリーン運用する場合、対戦系FPSとの相性は悪いです。
理由は、FPSでは画面の端にある
- キルログ
- ミニマップ
- 体力
- スキルの状況
などを頻繁に確認するため、視線移動が増えるからです。
R1500の曲面で平面よりは追いやすいですが、それでも24インチ等と比べればどうしても目を大きく動かす場面が多くなります。
これによって情報の見落としや眼精疲労のしやすさに繋がりやすくなります。
ただし、FPSをプレイする時だけウィンドウモードに切り替えて表示サイズを小さくすれば、この問題は解決出来ます。
またウィンドウモードにする事で解像度も低く出来るのでUWQHDよりも更にフレームレートを安定させやすいです。
その為FPSをやり込みたいなら、
- PC作業時やFPS以外のゲームではフルスクリーン
- 競技性の高いFPSではウィンドウモード
と言う様に使い分けるのがおすすめです。
HDR対応としては輝度は控えめ
「34G600A-BAJP」はHDRに対応していますが、本格的なHDR体験を求める場合、輝度300cd/㎡という数値は控えめと言えます。
勿論、一般的なSDRコンテンツを楽しむ分には十分すぎる明るさですが、太陽の眩しさなどの「突き抜けるような明るさ」を期待すると、少し物足りなさを感じるかもしれません。
ちなみに一般的には輝度600cd/㎡以上でHDR効果を実感しやすいと言われているので、もし高いHDR体験を求めるのであれば、
- HDR600、HDR1000以上などの認証を取っているモデル
- 有機ELでDisplayHDR True Black 400以上を所得しているモデル
などを検討するのがおすすめです。
ゲーム機は21:9に非対応なので横に引き延ばしか両端が黒帯になる
ゲーム機のアスペクト比は16:9なので、21:9のモニターで表示する場合は、
- 横への引き延ばしでフルスクリーン表示
- 左右に黒帯で16:9で表示
と言う事になります。
なのでPCよりもゲーム機メインでの使用を考えている人はウルトラワイドモニターはあまりお勧めできません。
曲面モニターは好みが分かれる
曲面は画面全体を見渡しやすく没入感も高まりやすい一方で、人によっては使いにくく感じる場合があります。
たとえばCADやイラスト作成など、直線を基準に作業したい場合は湾曲に違和感を感じて作業しにくくなるかもしれません。
また正面から見る前提の設計なので、斜めの位置からの視聴や複数人で画面を共有する使い方では使いにくい可能性が高いです。
なので曲面はウルトラワイドの良さを活かす形状ではありますが、購入前に曲面が自分の用途に合うかは意識しておくと安心です。
まとめ
この様に「34G600A-BAJP」は34インチ/UWQHD/160HzでPC作業からゲームまで幅広く使いやすいモニターとなっています。
そしてVAパネルと言う事もあって、曲面形状、スピーカー内蔵、スタンド調整機能対応など優れた部分が多いながらも比較的低価格なのも良い点です。
一方で価格が抑えられている代わりに、USB関連の機能には対応していないので、必要な方はもう少し上の価格帯を検討するのがおすすめです。
なのでコストを抑えつつ、34インチ/UWQHD/160Hz/曲面/スピーカー/スタンド調整が欲しい方や、LGならではの安心感が欲しい方におすすめです。









