
DELL Alienwareの「AW3926QW」は、38.9インチの曲面OLEDパネルに5K/165Hzを組み合わせ、更に解像度を下げて330Hzを利用するデュアルモードにも対応しています。
更に機能面でもUSB-C給電やKVM、PIP・PBPも備えているため、ゲーミングPCとノートPCを1台のモニターで使い分けたい人にも向いています。
そして「4層構造のタンデムOLED」と「RGBストライプ」を組み合わせ、高輝度・色表現力・鮮明さに優れた有機ELが採用されているのも特徴的です。
今回は「AW3926QW」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
ちなみに2026年7月時点でのAmazonの画像が34インチ表記になっていますが、「AW3926QW」は名前の通り39インチクラスのモニターとなっています。
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | 38.9インチ |
| 形状 | 曲面 1500R |
| パネル | RGBストライプ方式Tandem OLED |
| 解像度・Hz | 5K / 165Hz WFHD / 330Hz |
| 応答速度 | 0.03ms(GtG) |
| 色域 | DCI-P3 99%(CIE 1976) / 平均ΔE<2 |
| 輝度 | 標準300cd/m² HDRピーク1300cd/m²(APL 3%) |
| コントラスト比 | 1,750,000:1 |
| HDR | VESA DisplayHDR True Black 500 |
| 対応端子 | HDMI 2.1 FRL×2(うち1基eARC・ARC対応) DisplayPort 2.1 UHBR20×1 USB-Cアップストリーム×1(DisplayPort 2.1 Alt Mode・PD最大90W) USB-Bアップストリーム×1 USB-Aダウンストリーム×2 USB-Cダウンストリーム×1(最大15W) 3.5mmヘッドホン端子×1 |
| スピーカー | 非搭載 |
| スタンド調整 | 高さ調整 110mm チルト -5°〜+21° スイベル 左20°〜右20° 傾き補正 左5°〜右5° |
| VRR | AMD FreeSync Premium Pro NVIDIA G-SYNC Compatible VESA AdaptiveSync Display HDMI VRR |
| 保証(日本国内) | 3年間の先出し交換サービス プレミアムパネル交換サービス OLED焼き付き3年間保証 |
メリット
39インチの5Kウルトラワイドでゲームと作業の両方に使いやすい
「AW3926QW」は39インチ、5K2K(5120×2160)で、一般的なウルトラワイドの解像度であるUWQHD(3440×1440)を上回る解像度となっています。
これによって39インチの大画面ながらも画素密度が143ppiと、32インチ/4K並みに保たれており、綺麗な画質と広い表示領域が発揮できます。
ちなみに39インチでUWQHDだと96ppiで、これは24インチ/フルHD並みです。
この画素密度の高さによって映像やゲームの画面が綺麗に見えるのは勿論、テキストの輪郭がくっきりして読みやすくなり、一度に多くの情報を画面内に表示出来る様になります。
なのでゲームでは、特にレース系ゲームでの没入感が増し、作業では複数のウィンドウや編集ソフトのタイムラインを並べやすく、作業効率の向上に繋がります。
RGBストライプ タンデムOLEDによる高輝度・色表現力・鮮明さを発揮
「AW3926QW」には「4層構造のタンデムOLED」と「RGBストライプ」という2つの技術を組み合わせたOLEDパネルが採用されています。
まず、「タンデムOLED」と言うのはOLEDの発光ユニットを複数層に重ねた構造と言うもので、「AW3926QW」のパネルは、青色の発光層を2層、赤色と緑色の発光層をそれぞれ1層配置した、合計4層の発光構造になっています。
これによって複数の発光層で明るさを分担できるので、1つの発光層に負荷を集中させる方式と比べて、高い輝度を確保しながら発光材料への負担を抑えやすくなるので、
- ピーク輝度が高くなり、HDRの明るい部分を表現しやすい
- 発光効率を良くなり消費電力を抑えられる
- OLEDパネルの寿命を延ばしやすい
- 赤・緑・青の発光を個別に調整しやすく、色純度を高めやすい
と言ったメリットがあります。
そしてRGBストライプは、1つの画素を構成する赤・緑・青のサブピクセルを、横一列に規則正しく並べる方式です。
と言うのも、従来のWOLEDモニターでは、赤・緑・青に白色サブピクセルを加えた「RGBW配列」が多く使われていました。
この白色サブピクセルは画面の明るさを高めやすい一方、PCのOSが想定する一般的なRGB配列とは異なるため、小さな文字の輪郭に赤や緑の色が付いて見える「カラーフリンジ」が発生する場合があります。
対して「AW3926QW」では、白色サブピクセルを使わないRGBストライプを採用する事で、文字や細い線の輪郭を自然に表示しやすく、特に文書作成やWeb閲覧などの文字の適した作りになっています。
なので。
「RGBストライプで白色サブピクセルによる「明るさの底上げ」が使えなくなる欠点を4層構造のタンデムOLEDの明るさの強化でカバーしている」
と言った関係になっているので、ピーク輝度の高さと輪郭の自然な表示力を両立したような設計になっています。
165Hzと330Hzを切り替えてゲームに合わせた使い方ができる
「AW3926QW」はデュアルモードとサイズエミュレート機能に対応しており、
- 5K2K/165Hz
- WFHD/330Hz
- 25インチ/1520×855/330Hz(16:9)
- 27インチ/1680×945/330Hz(16:9)
- 32インチ/4K/165Hz(16:9)
この5種類のモードに切り替える事が出来ます。
なので、
- 画質重視で楽しみたい時や高解像度による作業の快適さを重視したい場合は5K2K@165Hzモード
- 25インチの小さめな画面サイズとフレームレートを最優先にしたいFPS系ゲームでは25インチ(1520×855/330Hz)
- ウルトラワイド非対応なゲームやゲーム機でプレイする場合は16:9モード
と言った様に幅広い用途で快適に使いやすくなっています。
曲率1500Rによる視認性の良さ
39インチと言うサイズ感は大画面なので、視界に画面が収まりきらず視線移動が多くなりがちと言った事が起きやすいです。
そこで「AW3926QW」は1500Rの曲率でカーブしているので、
- 画面中央と画面端までの視距離を一定に近づけてくれる
- 視界を包み込む様な見え方で画面全体が見やすく、視線移動の距離が少なくなる
- 画面全体が見やすくなる事でゲームなどの映像の没入感が増す
と言った様にカバーしてくれるので、大画面による魅力を引き出してくれます。
ちなみにこの曲率は数字が小さいほどカーブが急になるもので、1500Rはやや強めなカーブと言った数値です。
そして人間の視野は緩やかな弧を描いていますが、この1500Rのカーブは人間の視野に自然にフィットする数値と言われています。
USB-C給電やKVMにより複数PC環境をまとめやすい
映像入力はDisplayPort 2.1 UHBR20、HDMI 2.1 FRLを2基、DisplayPort Alt Mode対応のUSB-Cを備えています。
そしてUSB-Cは最大90W給電に対応しているため、対応ノートPCなら映像出力、USBハブ接続、充電をケーブル1本にまとめられます。
またKVM機能を使えば、デスクトップPCとノートPCなど2台のPCでキーボードやマウスを共有可能で、最大3画面表示のPIP・PBPにも対応しているので、複数の入力映像を同時に確認したい場面にも便利です。
そしてHDMIのうち1基はeARC・ARCにも対応しているため、対応サウンドバーやAV機器へ音声を出力できます。
この様に、ゲーム専用モニターとしてだけでなく、仕事用PCを同じデスクにまとめたい人にも使いやすいです。
スタンド調整がピボット以外に対応
ウルトラワイドモニターなので縦向きにするピボットには対応していませんが、高さ、左右、チルト、そして傾き補正(方向的にはピボットと同じ)に対応しています。
これによって、
- 目線の高さにしっかり合わせる
- 左右の向きを変える事が多い
- 少し斜めに傾いている環境でも水平に調整できる
と言う使い方がモニターアーム無しで行えます。
なのでスタンドをどかしてデスクスペースを広くしたいと言う訳で無ければ、モニターアームを用意しなくても使いやすいと思います。
デメリット・注意点
25インチモード時の解像度が1520×855とフルHDよりも低い
FPSをプレイする場合に役立つ25インチモードですが、このモードにすると解像度がフルHD以下になってしまいます。
ちなみに25インチ/1520×855の画素密度は70ppiとなっていて、フルHDの画素密度と比べると、
- 25インチ/フルHDは88ppi
- 27インチ/フルHDは82ppi
と言った様に27インチ/フルHDよりも更に粗い画質になります。
なのでゲーム内の設定を落として低解像度でのプレイに慣れていない方からすると画質の悪さが気になるかもしれません。
スピーカー非搭載
本機には内蔵スピーカーが搭載されていないため、ヘッドホン、外部スピーカー、eARC・ARC対応サウンドバーなどが必要です。
とは言え、モニター内蔵スピーカーは、構造上どうしても音質が犠牲になりがちなので、
- FPSで足音などの方向を正確に聴き取りたい
- 高音質を楽しみたい
と言う場合はどちらにしてもヘッドセットやイヤホン、外部スピーカーなどを用意する必要があります。
そしてスピーカーが無いことでコストを抑えられている部分もあるので、内蔵スピーカーが不要な方にとっては逆にメリットに感じられると思います。
ゲーム機は21:9に非対応なので横に引き延ばしか両端が黒帯になる
ゲーム機のアスペクト比は16:9なので、21:9のモニターで表示する場合は、
- 横への引き延ばしでフルスクリーン表示
- 左右に黒帯で16:9で表示
と言う事になります。
なのでPCよりもゲーム機メインでの使用を考えている人はウルトラワイドモニターはあまりお勧めできません。
おすすめしやすい人、おすすめしにくい人
おすすめしやすい人
- 作業時、画質重視のゲームプレイでは5K/165Hz、FPSでは330Hzという使い分けをしたい人
- 5K2K+RGBストライプ タンデムOLEDによる高画質が欲しい方
- 39インチのウルトラワイド画面で、ゲームと動画編集や複数ウィンドウ作業を1台にまとめたい人
- ゲーミングPCとUSB-C対応ノートPCを併用し、KVMやPIP・PBPを活用したい人
- ハイスペックPCを持っている方
おすすめしにくい人
- このモニターのスペックを活かせる高性能PCを持っていない方
- 25インチモード時の1520×855と言う解像度が低すぎると感じる方
まとめ
この様に「AW3926QW」は、39インチの5K/165Hz、WFHD/330Hzのデュアルモードに「RGBストライプ タンデムOLED」を組み合わせた多機能なウルトラワイドモニターです。
特殊な設計の有機ELと143ppiの画素密度による見やすさ、USB-C給電、KVM、PIP・PBPにより、ゲームだけでなく制作や複数PC作業にも活用できます。
一方で25インチモード時、27インチモード時の解像度がフルHDよりも更に低い数値になっている点には気を付けて下さい。
高性能なPC環境を用意でき、ゲームと作業を1台に集約したい人であれば、価格に見合う機能を生かしやすいモデルです。








