
PHILIPSの「EVNIA 27M2N3200L/11」は、PHILIPSのゲーミングブランド「EVNIA」のエントリーラインに位置する27インチゲーミングモニターです。
Fast IPSパネルを採用し、フルHD・180Hz・1ms(GtG)という競技向け且つ発色の良さを備えながら低価格帯に収まっています。
その代わりにスタンド機能やポート数は必要最低限に絞られているため、低コストでFPS系のゲームに向いたモニターを探している方に向いた製品です。
今回は「EVNIA 27M2N3200L/11」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
目次
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | 27インチ |
| 形状 | 平面 |
| パネル | Fast IPS |
| 解像度/Hz | フルHD / 180Hz |
| 応答速度 | 1ms(GtG) |
| 色域 | DCI-P3 95% |
| 輝度 | 300 cd/m² |
| コントラスト比 | 1000:1 |
| HDR | 対応 |
| 対応端子 | HDMI 2.0 × 1 DisplayPort 1.4 × 1 ヘッドフォン出力 × 1 |
| スピーカー | 非搭載 |
| スタンド調整 | チルト(-5°〜+20°) |
| VRR | AMD FreeSync NVIDIA G-SYNC Compatible |
| 保証(日本国内) | 5年保証 |
メリット
PC負荷の軽いフルHDで180Hzに対応
現代のゲーミングモニターは高解像度モデルが増えていますが、それでも競技性の高いゲームにおいて「フルHD」は今でも相性の良いスペックと言えます。
と言うのも4Kなどの高解像度は映像こそ綺麗ですが、その分PCへの負荷が増し、肝心のフレームレートが落ちてしまいます。
そこでフルHDならミドルクラスのゲーミングPCでも180fpsも出しやすく、このモニターの180Hzと言うスペックを活かしやすいです。
そしてこの高HzはFPS系のゲームをプレイする場合にメリットを体感しやすく、
- 視点移動が滑らかになってエイムがしやすくなる
- 遅延が少なくなる
- 素早く動くものの残像感が減って見やすくなる
など有利な環境でプレイが出来ます。
なので高解像度による画質の綺麗さよりも高Hz高fpsによる滑らかさを重視したいFPSプレイヤーと相性が良いです。
Fast IPSパネルで鮮やかな発色と高速性能
IPSパネルと言えば応答速度が速くないと言う欠点が挙げられがちですが、「」は応答速度が速められたFast IPSが採用されています。
これによって1ms (GTG)と言う応答速度を持っており、このGtG(Gray-to-Gray)は、色の切り替え速度を厳格に測定した数値です。
なので、「実用レベルで速い」と言うことの証明なのでFPS系など少しでも低遅延が求められるゲームと相性が良いです。
それに加えてIPSパネルによる発色の良さと広視野角も持ち合わせているので、競技性の高いゲームからそれ以外の用途まで幅広く使いやすいです。
低価格モデルながらも5年保証
「EVNIA 27M2N3200L/11」には「5年保証」が付帯しています。
本体部品・電源・バックライト・パネル・付属ケーブルをすべてカバーし、使用時間の上限制限もなく、往復送料無料のセンドバック対応という内容です。
同価格帯のゲーミングモニターでは1〜3年保証が一般的であることを考えると、5年保証は明確な差別化要素であり、長く使いたい方や故障リスクへの備えを重視する方にとって安心感のある保証内容といえます。
Shadow BoostやSmartCrosshairなど、ゲーミング向け機能に対応
「EVNIA 27M2N3200L/11」は低価格モデルながらもゲーミング向け機能、「Shadow Boost」と「SmartCrosshair(スマートクロスヘア)」などに対応しています。
「Shadow Boost」は暗部の視認性を高める機能で、FPSなどで暗い場所に隠れた敵を見やすくする効果があります。
そして「SmartCrosshair」は、背景の補色でクロスヘア(照準マーク)をオーバーレイ表示する機能で、照準が背景に溶け込みやすい場面でも色が変わって見やすく表示してくれます。
更にFPS・RTS・レーシングなどのジャンル別プリセットを切り替えられる「SmartImage」も用意されており、ゲームの種類に合わせて見やすい画質設定で使えるようになっています。
これらの様なゲーミング向け機能が低価格帯で対応しているのは珍しいので、この点は「EVNIA 27M2N3200L/11」の強みだと思います。
デメリット・注意点
スタンド調整はチルトのみ
「EVNIA 27M2N3200L/11」のスタンドは調整できるのがチルトのみとなっています。
なので「高さ調整」や左右の向きを変える「スイベル」、画面を縦にする「ピボット」機能は無いので、
- 目線の高さにしっかり合わせる
- 左右の向きを変える事が多い
- 縦向きで使用する
と言う使い方をしたい場合はモニターアームが必要に感じると思います。
スピーカー非搭載
「EVNIA 27M2N3200L/11」にはスピーカーが内蔵されていません。
とは言え、モニター内蔵スピーカーは、構造上どうしても音質が犠牲になりがちなので、
- FPSで足音などの方向を正確に聴き取りたい
- 高音質を楽しみたい
と言う場合はどちらにしてもヘッドセットやイヤホン、外部スピーカーなどを用意する必要があります。
そしてスピーカーが無いことでコストを抑えられている部分もあるので、内蔵スピーカーが不要な方にとっては逆にメリットに感じられると思います。
27インチ/フルHDで画素密度が低め
フルHDを27インチで表示すると約82ppiと粗めになり、文字などの輪郭がギザついて見えることがあります。
他にも映像や画像などの質感も甘く感じやすいので、フルHDで精細さを重視するなら24インチ以下のモデルを選ぶのがおすすめです。
もし27インチの大画面と精細さを両立したいのであれば、コストは高くなりますがWQHD/27インチモニターを選ぶと良いです。
HDR対応としては輝度は控えめ
「EVNIA 27M2N3200L/11」はHDRに対応していますが、本格的なHDR体験を求める場合、輝度300cd/㎡という数値は控えめと言えます。
勿論、一般的なSDRコンテンツを楽しむ分には十分すぎる明るさですが、太陽の眩しさなどの「突き抜けるような明るさ」を期待すると、少し物足りなさを感じるかもしれません。
ちなみに一般的には輝度600cd/㎡以上でHDR効果を実感しやすいと言われているので、もし高いHDR体験を求めるのであれば、
- HDR600、HDR1000以上などの認証を取っているモデル
- 有機ELでDisplayHDR True Black 400以上を所得しているモデル
などを検討するのがおすすめです。
HDMIとDPはそれぞれ一つずつのみ
映像ポートはHDMIとDPが一つずつしか付いていないので、ゲーム機を二台兼用するのには向いていません。
なのでPCとゲーム機での兼用を考えている方と相性が良いです。
おすすめしやすい人、おすすめしにくい人
おすすめしやすい人
- FPSなどの競技系ゲームを中心に遊んでおり、低コストでゲーミングモニターを探している方
- 27インチ/フルHDの画素密度の低さが問題無い方
- 内蔵スピーカーが不要な方
- スタンド調整がチルトのみで問題無い方
- 長期使用を前提に手厚い保証の付いた製品を低コストで探している方
おすすめしにくい人
- モニター内蔵スピーカーが欲しい方
- 長時間のテキスト作業・コーディングがメインの人
(27インチFHDはPPIが低く、細かい文字の読みやすさでは同サイズのWQHDモデルに劣る) - 180Hzと言う高リフレッシュレートが必要無い方
- スタンドの高さ・角度を細かく調整したく、モニターアームを使う予定がない方
- PC・ゲーム機など3台以上の機器を1台のモニターに切り替えて使いたい方
まとめ
この様に「EVNIA 27M2N3200L/11」は、27インチFast IPSパネルに180Hz・1ms(GtG)というFPS向きのスペックを、低価格で実現したゲーミングモニターです。
更に同価格帯では珍しい5年保証が付帯しており、コストと長期的な安心感を両立したい方にとって有力な選択肢です。
ただし27インチ/フルHDによる画素密度の低さやスタンドの調整機能やポート数など省かれている部分もあるので、合う人合わない人が分かれやすくもなっています。
なのでFPS向けモニターとして割り切って使う方や、多少の粗さは問題無い方であれば十分な満足感を得やすい製品といえます。
一方で、テキストを扱うPC作業が多い方などはWQHD以上など高解像度のモニターを選択肢として検討することをおすすめします。








