
有機ELならではの圧倒的な黒の沈みと発色に、4K/240Hzというハイエンドなスペックを組み合わせたのが「ROG Strix OLED XG27UCDMG」です。
最新世代のQD-OLEDパネルを採用し、前世代よりも画質面と寿命が強化され、更にAI機能搭載で自動で見やすい設定に調整してくれます。
更にUSB-C、USBハブ、KVM、フル可動スタンドにも対応し利便性にも優れています。
今回は「XG27UCDMG」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
目次
スペック表
| スペック | |
|---|---|
| サイズ | 26.5インチ |
| 形状 | 平面 |
| パネル | QD-OLED(第4世代) |
| 解像度&Hz | 4K/240Hz |
| 応答速度 | 0.03ms(GTG) |
| 色域 | DCI-P3 99% sRGB 145% |
| 輝度 | SDR:最大 約250 cd/㎡ HDRピーク輝度:最大 1000 cd/㎡ |
| コントラスト比 | 1,500,000:1 |
| HDR | VESA DisplayHDR True Black 400 |
| 対応端子 | DisplayPort 1.4(DSC)×1 HDMI 2.1 ×2 USB-C ×1(DP Alt Mode、最大90W給電) USB 3.2 Gen1 Type-A ×3(USBハブ) 3.5mm ヘッドホン出力 |
| スピーカー | 非搭載 |
| スタンド調整 | 高さ:0〜120mm チルト:-5°〜+20° スイベル:-45°〜+45° ピボット:-90°〜+90° |
| VRR | AMD FreeSync Premium Pro NVIDIA G-SYNC Compatible VESA AdaptiveSync |
| 保証 | 3年保証 |
良い点
第四世代の量子ドット有機EL
色の再現性に優れる量子ドットと言う作りの有機ELパネルが使われているので、色域カバー率が
- DCI-P3 99%
- sRGB 145%
と言った様にかなり広くなっています。
その為、鮮やかな発色に真っ黒の表現力も兼ね備えているので、ゲームなどを綺麗な画質で楽しみたい方や、動画編集などの色の調整を追い込みたい方にも向いています。
また「XG27UCDMG」では第四世代の新しい量子ドット有機ELが採用されており、これによって第三世代に比べて、
- 全体的な明るさとピーク輝度が向上
- 発光効率が上がって、発熱・劣化リスクを抑えやすい
- 色のピークも強くなり、色のノリが良い
と画質と寿命が強化されています。
有機EL/4K/240Hz/0.03msによる高画質と高速性能の両立
「XG27UCDMG」は、
- 有機ELパネル
- 4K
- 240Hz
- 0.03ms(GTG)
と、全体的にトップクラスな組み合わせを実現しているモデルです。
ドットの輪郭がハッキリ分かる4Kの高精細さと、有機ELならではの引き締まった黒で、映像作品やゲームの画質を綺麗に表示してくれます。
さらに240Hzの高リフレッシュレートと0.03msの超高速応答速度により、FPSなど動きの速いゲームでも残像感を極力抑えた滑らかな描写が可能です。
画質重視とスピード重視をどちらも妥協したくない人にとって、まさに両方を一台で満たせるスペックとなっています。
ROG GAMING AI TECHNOLOGYで画面に合わせた自動調整
AI機能が搭載されており、表示している内容に合わせて明るさやコントラスト、色合いなどを自動で最適化してくれます。
例えば、
- クロスヘアの色を背景に合わせて随時見やすい色に変更してくれる
- 暗い部分を自動で明るくして見やすくする
- 画面に映るコンテンツに合わせて自動で見やすい設定に調整してくれる
と言うものが用意されています。
なのでその時の使用用途に合わせて毎回設定を変えなくても、見やすい画質に調整してくれるので、設定が苦手な人でも手軽に快適な環境を整えられます。
ASUS OLED CARE PRO+3年保証で安心感が高い
有機ELの欠点として焼き付きの心配がありますが、「XG27UCDMG」は焼き付き対策機能である「ASUS OLED CARE PRO」が搭載されています。
この機能は、
- 近接センサーが内蔵されていて、モニターから離れると自動で黒画面に変わり、戻るとすぐに復帰する
- モニターを長時間使用した後に実行される「ピクセルクリーニング」
- ピクセル位置を僅かに移動させる機能
- 2分間操作が無いと画面を暗くするスクリーンセーバー
- 画面に映る物に合わせて輝度を調整する様々な機能
と言った様に様々用意されています。
また3年間の保証もあるので安心して使いやすいです。
24.5インチモードに対応
表示領域を狭くして疑似的に小さいサイズのモニターとして使用できる24.5インチに対応しています。
これはFPSをプレイする場合にメリットを体感しやすいものとなっていて、FPSでは、
- スキルや武器の状況
- マップ
- キルログ
など画面端に映る情報を確認しながら画面中央にも集中する必要があります。
そこで画面が小さくなる事で視線移動が減らせるので、逃しの防止や目の疲労の軽減に繋がります。
USB-CとUSBハブ機能、KVMに対応
USB-C端子からの映像入力に対応しており、ノートPCをケーブル1本で接続して画面出力とデータ通信、そして90W給電も行えます。
さらにUSBハブ機能が備わっているため、マウスやキーボードなどをモニター側にまとめて接続可能でKVMにも対応しています。
これによってモニターに繋いだマウスやキーボードなどを二つのPCで兼用が出来るので、PC周りの配線をすっきりさせやすくなります。
フル可動スタンド
スタンド調整が一通りに対応しているので、
- 目線の高さにしっかり合わせたい
- 左右の向きの変える事が多い
- 縦向きで使いたい
と言う場合でもモニターアームを用意せずに行えます。
なのでスタンドを無くしてデスクスペースを広くしたいと言う訳で無ければ、アームを用意しなくても使いやすいと思います。
人によっては気になる点
スピーカーなし
スピーカーが搭載されていないので、音を出すには別で外部スピーカーやヘッドホンを用意する必要があります。
とは言ってもモニターのスピーカーは基本的に音質が悪く、内蔵されていても別で用意する方が多いので、そこまで大きな欠点には感じないと思います。
デュアルモードには非対応
最近の4K/高Hzモニターは、
- 4K/240Hz
- FHD/480Hz
などと言った様に、二つのモードから切り替えられるデュアルモードに対応しているモデルが多くなっています。
しかし「XG27UCDMG」は純粋な4K/240HzモニターとなっているのでFHDに切り替える事は出来ません。
なのでFPS系のゲームをする方でFHD/480Hzと言ったスペックが欲しい方には物足りなさを感じるかもしれません。
こんな人におすすめ!
- 最新世代のQD-OLEDモニターが欲しい方
- 4K/240Hzの高解像度、高Hzが欲しい方
- デュアルモードが必要に感じない方
この様に「XG27UCDMG」は、第四世代のQD-OLED/4K/240Hz/0.03msというハイエンド構成に、AI機能、USB-C・USBハブ・KVMまで詰め込んだゲーミングモニターです。
更にASUS OLED CARE PROによる焼き付き防止機能に加えて保証も3年間付いているので有機ELの欠点である焼き付きリスクがカバーされているのも良い点だと思います。
一方でデュアルモードに対応していないので、フルHD/高Hz運用もしたいと言う方には合いませんが、これによって価格が抑えられている部分もあります。
なのでデュアルモードが必要無く、シンプルに4K/240Hzモニターが欲しいと言う方におすすめできます。









