
KTCの「H27P3」27インチ×5Kの高精細表示にWQHD/120Hzとのデュアルモード対応で、iMacクラスの解像感を再現しつつ、用途に応じて滑らかな120Hzへ切り替えられるのが特徴です。
また、広色域にΔE<2の色精度、USB-C対応、IPSながらコントラスト2000:1やHDR400対応など、制作から日常使いまで幅広くカバーします。
今回は「H27P3」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
目次
スペック表
スペック | |
---|---|
Hz | 5K(5120×2880)/ 60Hz WQHD(2560×1440)/ 120Hz |
パネル | IPS(ノングレア) |
HDR | HDR 400 |
応答速度 | 7ms |
色域 | sRGB 100% Adobe RGB 99% DCI-P3 99% |
スピーカー | なし |
対応端子 | HDMI 2.0×1 DisplayPort 1.4×1 USB Type-C(映像+給電 最大65W)×1 USB-A×2 3.5mm ヘッドホン出力 |
輝度 | 500cd/㎡ |
コントラスト比 | 2000:1 |
スタンド | チルト 前傾5°/後傾15° |
VRR | FreeSync G-SYNC Compatible |
良い点
5K/60Hz、WQHD/120Hz二つのモードを切り替えられる
「作業重視なら5K/60Hzで文字やUIが極めてなめらか、動きの滑らかさを求める場面ではWQHD/120Hzへ」
と言った感じでその時の用途に合わせて使い分けられます。
その為、このモニター一台だけで5KモニターとWQHD/120Hzモニター二台分の働きをしてくれるので値段が高めながらもコスパに優れたモデルとなっています。
27型インチ5KでRetina級のシャープさ
27インチに5Kを収めた約218ppiの高密度表示により、テキストのエッジや細いUI線までくっきりです。
見た目は2560×1440相当で扱いやすいサイズ感のまま、実描画は5K解像度でレンダリングされるため、拡大してもにじみが少なく長時間の作業でも目が疲れにくいのが魅力です。
なのでiMac 5Kクラスの緻密さを外部ディスプレイで再現出来るので、iMacと同時使用するモニターとして相性が良いです。
写真現像やコーディング、文書作成など文字の美しさを重視する用途に最適なモニターとなっています。
広色域×ΔE<2でクリエイティブ用途に向く
sRGB 100%/Adobe RGB 99%/DCI-P3 99%という広い色域に加え、ΔE<2の高色精度となっています。
その為、デザイン、画像や動画のカラー調整など色基準を揃えたい作業でも、狙った色を安定して再現しやすく、10bit(8bit+FRC)表示にも対応しているため、グラデーションの階調も滑らかです。
IPSパネルながらコントラスト比が2000:1と高め
一般的なIPSは1000:1前後が目安ですが、「H27P3」は公称2000:1と一段高いコントラストをうたいます。
これにより通常のIPSよりも黒の沈み込みが良く、夜景や暗部の階調表現が引き締まって見えます。
USB-C 1本で映像+給電(最大65W)
ノートPCをUSB-Cケーブル1本でつなぐだけで、映像出力+充電までまとめて扱えるのが便利です。
なので帰宅時はノートPCをケーブル一本で指すだけ、出かけるときは抜くだけと言った感じで、手軽に使用環境を切り替えられます。
またモニター周りのケーブルを減らせるのですっきりさせたい方にもおすすめです。
HDR400認証に輝度500cd/㎡
HDR 400に準拠し輝度500cd/㎡となっているので、HDR対応コンテンツでハイライトのメリハリや金属・光源のツヤをある程度感じられます。
大抵HDR400のモニターは輝度400cd/㎡の物が多いので「H27P3」はHDR400としては高いHDR効果を発揮しやすいです。
人によっては気になる点
スタンド調整がチルトのみ
スタンドの可動はチルト(前約5°/後約15°)のみで、高さ調整・スイーベル・ピボットには非対応です。
左右については接地向きで調整出来ますが、高さについては細かい調整がしにくいので、人によってはモニターアームが欲しくなると思います。
同価格帯のデュアルモード対応モニターと比べて解像度が高い代わりにHzが低め
同価格帯のデュアルモード対応モニターの場合は、
「4K160Hz、フルHD320Hz」
と言うモデルが多く、「H27P3」は解像度が高い代わりにHz数が低めです。
なのでHzを重視したい場合は、別のモデルを選ぶのがおすすめ出来ます。
こんな人におすすめ!
- iMacと一緒に使うモニターを探してる方
- 写真・映像の色再現を重視したい方
- 5K/60Hz、WQHD/120Hzを使い分けたい方
- ノートPCをUSB-C 1本で運用したい方
この様に「H27P3」は、高精細な27型5Kで文字の美しさと作業効率を確保しつつ、必要に応じてWQHD/120Hzへ切り替えられる、解像度重視×実用的な滑らかさのバランスを取りたい人にピッタリなモデルです。
広色域×ΔE<2やUSB-C 65W、IPSとしては高めのコントラスト、公称HDR400など日常~クリエイティブまで幅広く対応。
一方でHzは低め、スピーカー非搭載、スタンドはチルトのみといった割り切りもあるので、解像度よりリフレッシュレート重視したいと言う方には合わないと思います。
その為、iMacクラスの緻密さを外部ディスプレイで再現したい人、WQHD/120Hzの滑らかさも欲しい人、ノートPCを手軽に大画面モニターで使いたいと言う方におすすめです。