
MAXZENの「MGM34IC02」は34インチの湾曲VAパネルにUWQHD/180Hzを載せた低価格なゲーミングモニターです。
1500Rカーブと4000:1のコントラストで暗部の立体感を出しつつ、HDMI×2+DP×2の豊富な対応端子にPIP/PBP機能も搭載。
スピーカーやUSB機能などは付いていませんが、その分とても低価格になっていて、コストを抑えつつ没入感と滑らかさに注力したモニターと言えます。
今回はそんな「MGM34IC02」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
スペック表
スペック | |
---|---|
サイズ | 34インチ |
形状 | 曲面(1500R) |
アスペクト比 | 21:9 |
パネル | VA |
解像度 | 3440×1440 |
Hz | 180Hz |
応答速度 | 1ms(MPRT) |
色域 | sRGB 99% DCI-P3 89% |
輝度 | 標準300cd/㎡(最小250cd/㎡) |
コントラスト比 | 4000:1 |
対応端子 | HDMI 2.0 ×2 DisplayPort 1.4 ×2 ヘッドホン端子 ×1 |
スピーカー | なし |
スタンド調整 | チルト:-5°〜15° |
VRR | Adaptive-sync |
良い点
曲面の34インチでUWQHDの解像度
34インチとUWQHDの高解像度が合わさって、横に多くの情報を一度に表示できます。
なのでウィンドウを横に分割して表示したり、動画編集ソフトなどのタイムラインを長く表示出来るので作業がしやすいです。
180Hzと応答速度1msによる高速性能
180Hzの映像の滑らかさと応答速度1msの高速性能があるのでFPS系ゲームでも使いやすくなっています。
そしてUWQHDのPCへの負荷は、
- WQHDの約1.3倍の負荷
- 4Kの約0.6倍の負荷
と言った様に4Kほど負荷が掛からないので、そこそこのスペックでもフレームレートを安定させやすいです。
VAならではの高コントラスト比
VAパネルは黒の表現力に優れているのが特徴的で、コントラスト比が4000:1と高めです。
これによって暗部が沈み、夜景や洞窟など暗いシーンの立体感が出やすいです。
曲率1500Rの曲面モニター
1500Rと少し強めなカーブの形状なので、横に広いサイズながらも画面全体の視認性が良くなっています。
その為、PC作業時の画面全体の見やすさに加えて、映画やゲームでは没入感を増してくれます。
HDMI×2 / DP×2の豊富なポート+PIP/PBPに対応
HDMIとDPが二つずつ搭載されているので複数の機器の兼用モニターとして使いやすいです。
またPIP/PBPに対応しているので、接続している2つの機器の映像を同時に映す事も出来ます。
なのでゲーム機の映像を映しつつPCで表示している攻略サイトの画面も同時に映す、と言う様な使い方も出来ます。
34インチ/180Hz/UWQHDモニターとしては最安値クラス(2025年9月時点)
2025年9月時点だと34インチ180Hz/UWQHDと言うスペックを持ったモニターとしては最安値クラスとなっています。
その分「人によっては気になる点」で書いている様な欠点もありますが、モニターとしてのスペック自体は高いのでコスパに優れたモニターと言えます。
人によっては気になる点
スタンドはチルトのみ
高さ調整、スイベルには非対応なので、細かい調整をしたい場合はモニターアームを用意する必要があります。
スピーカー非搭載
スピーカーが搭載されていないので音を出すには外部スピーカーなどが必要になります。
USB-C、USBハブ機能は無し
低価格モデルと言う事もあり、USB-C、USBハブ機能などは付いていません。
その為、その様な機能が欲しい場合はもっと上の価格帯のモデルを検討する必要があります。
曲面モニターは好みが分かれる
曲面モニターは視界を包み込む様な没入感を与えてくれますが、画像編集やデザインなど平面基準の作業では違和感を感じる人もいます。
なので真っすぐな線を取り扱う事が多い方は気を付けて下さい。
対戦系FPSをやり込むには不向き(フルスクリーンでプレイする場合)
「MGM34IC02」は180Hz、応答速度1msとFPSにぴったりな性能を持っていますが、フルスクリーンでプレイする場合は対戦系FPSには向いていません。
何故ならFPSでは、
- キルログ
- マップ
- 自分の体力、スキルの状況
などを確認する為に画面端まで視線を動かす機会が多いためです。
一応「MGM34IC02」は形状が曲面で平面より視認性が良いですが、それでも24インチなどのモニターと比べれば視線を動かす距離が多いです。
なので見逃しの原因や眼が疲れやすくなる原因に繋がるので、ウルトラワイドモニターでのフルスクリーン表示はFPSには向いていません。
ただしFPSをやる時だけウィンドウモードでプレイする場合は、ゲーム画面を小さく出来るので問題ありません。
なのでウルトラワイドモニターでFPS系のゲームをやり込みたい場合は、ウィンドウモードでプレイするのがおすすめです。
ゲーム機はウルトラワイド非対応で横に引き延ばしか両端が黒帯になる
ゲーム機はウルトラワイドのアスペクト比に非対応なので、ゲーム機を接続して使う場合は、
- 横への引き延ばしでフルスクリーン表示
- 左右に黒帯で16:9で表示
と言う事になります。
その為、ゲーム機メインでの使用を考えている場合はウルトラワイドモニターは相性が悪いです。
こんな人におすすめ!
- なるべくコストを抑えて34インチ/UWQHD/180Hzモニターが欲しい方
- 細かいスタンド調整、内蔵スピーカーUSB機能が無くても問題無い方
この様に「MGM34IC02」は低価格ながらも34インチ/UWQHD/180Hzに対応しているモニターとなっています。
更に曲率1500Rの曲面で没入感も高く、HDMI×2 / DP×2やPIP/PBPも搭載されていてコストを抑えつつウルトラワイドモニターによる快適環境を整えたい人にピッタリです。
一方でスタンドはチルトのみ、スピーカー/USB-C/USBハブなしなど、高価格帯モデルと比べてと割り切りが必要な部分もあります。
その為、コストを抑えたい且つ、これらの欠点が特別気にならない方におすすめです。