今回は「KovaaK's」「Aimlabs」などのエイム練習ソフトでハイスコアを目指している競技エイマーにおすすめなモニターを紹介していきます。
目次
競技エイマー向けのモニターの選び方
高Hzモニターとエイム練習ソフトの相性は良い
「KovaaK's」や「Aimlabs」などのエイム練習ソフトは物凄く軽いゲームなので、そこまで高性能では無いPCでも500fps以上出しやすいです。
ちなみ自分が今使用しているPCが何fps出せるかについては、ゲーム内の設定でフレームレートを高く設定すれば調べられます。
と言うのもゲーム内のフレームレート設定はモニターのHz数以上の数値にする事が出来るので、144Hzモニターなどを使っている方でもそれ以上のfps数を出すことが出来ます。
そして480Hzモニターで480fps出した時の映像はとても滑らかなので、
- 的の動きが滑らかになって目で追いやすくなる
- Hzが高い事で遅延が少なくなる
- マウスを動かした時の視点移動も滑らかになり、思い通りの箇所で止めやすくなる
- 素早くフリックした時の映像も滑らかになり、狙い通りのフリックがしやすくなる
- 映像が滑らかになる事で目への負担が軽減される
- 映像が滑らかになる事でエイム操作が楽しくなる
などエイム練習ソフトにおいて多くのメリットが得られます。
そしてこの差はハイスコアを少しでも上げたい競技エイマーにとっては間違いなく大きなメリットに感じられる筈です。
そして普通のFPS系のゲームだと、どうしてもエイム練習ソフトよりも重いので360fps以上などで安定させるのはとても難しいです。
またゲームタイトルによっては、300fps以上に対応していない事もあるので、どんなにPCスペックが良くても高Hzモニターが生かしにくい事もあります。
対してエイム練習ソフトは480fpsなどが簡単に出せるので、高Hzモニターととても相性が良いです。
モニターのサイズは理想の視野角(FOV)を考えて選ぶのがおすすめ
競技エイムのコミュニティである「VOLTAIC」「Revosect(rA)」などでランクを所得する為には、決められた視野角以上の数値に設定する必要があります。
この決められた数値以下の視野角でスコアを取っても無効になってしまいランクの審査が通りません。
ちなみにこの規定の視野角はコミュニティによっても多少数値が異なりますが、OW設定だと103、APEX設定だと88前後が多いです。
そしてモニターのサイズを大きくする事によって物理的に画面内の的のサイズが大きくなるので、実質視野角を下げている様な感じになります。
なので、
- 24インチ前後でのOW 103設定だと的が小さく感じる
- 的が小さいシナリオでは視野角をさらに上げたい
と感じる方は大きめのモニターを選ぶのがおすすめです。
また最近の高性能な27インチ、32インチモニターは、
- 24.5インチモード
- 27インチモード
など画面が映る範囲を狭くして疑似的にモニターサイズを小さくする機能も付いています。
これであれば小さめなモニターとしても使えるのでシナリオ毎で、より理想の視野角設定にする事が出来ます。
ゲームと普段使いの快適さを両立したいならWQHDや4Kがおすすめ
数年前では4KやWQHDに240Hz以上等の高Hzモデルは殆ど無く、240Hz以上のモニターならフルHDが当たり前でしたが、現在は4KやWQHDにも高Hzモニターが多数あります。
むしろ2024年以降に発売された360Hz以上のモニターだとフルHDモニターは少なく、殆どがWQHDかデュアルモードに対応した4Kモニターとなっています。
4KモードとフルHD/高Hzモードのどちらかに切り替えられる機能
例 : 4K/160HzモードとフルHD/320Hzに切り替えられるなど
そして4KやWQHDはフルHDよりも圧倒的に高画質で、
- 文字の輪郭がはっきりして見やすくなる
- 映像鑑賞で高画質を発揮してくれる
- 大画面モニターでも画素の密度が維持されて画質が落ちない
- 大画面モニターならウィンドウを分けて表示しても視認性が良く作業効率が上がる
など、FPS系ゲーム以外でも大きなメリットが得られます。
また4KやWQHDはフルHDよりもPCへの負荷が掛かるのでfps数が出しにくくなりますが、ゲーム内の設定で解像度をフルHDに落とせばfps数も同じように高い数値に維持できます。
なので普段使いの快適さも両立したいなら4KやWQHDを選ぶのがおすすめです。
480Hz以上でおすすめのモニター
LGエレクトロニクス LG UltraGear 32GS95UV-B
スペック | |
---|---|
Hz | 4K@240Hz FHD@480Hz |
パネル | 有機EL |
HDR | DisplayHDR True Black 400 |
応答速度 | 0.03ms(GTG) |
色域 | DCI-P3 98.5% |
スピーカー | 7W+7W |
対応端子 | HDMI x2 DisplayPort x1(Ver.1.4) USBアップストリーム x1(USB 3.0) USBダウンストリーム x2(USB 3.0) ヘッドホン(ステレオミニジャック) x1(4極 : ヘッドホン出力+マイク入力) |
スタンド | チルト角度 前:-8゚~後:15゚ スイベル角度 左30゚/右30゚ 高さ調整 110mm ピボット 右90゚ |
輝度 | 275cd/㎡(APL 1.5%時 1300cd/㎡) |
コントラスト比 | 1,500,000:1 |
表面 | アンチグレア |
VRR | NVIDIA G-Sync Compatible AMD FreeSync VESA Adaptive-Sync |
デュアルモードに対応したモデルで4K/240Hz、フルHD480Hzの二つへ切り替える事が出来ます。
なので4Kのままでも十分高リフレッシュレートで使えるだけで無く、フルHDなら物凄くヌルヌルした映像を映すことが出来ます。
それ以外でも、
- 黒の表現力と発色、応答速度に優れる有機EL
- 応答速度0.03ms
- DisplayHDR True Black 400に対応
- 7W+7Wのスピーカー搭載
- USBハブ機能搭載
- チルト、スイベル、高さ、ピボットの一通りが調整できるスタンド
- フルHD表示時は24インチ/27インチサイズに切り換えが可能
など全体的にハイスペックで便利になっています。
その分、価格も高額なのでトップクラスの性能を持った4KまたはフルHDの高Hzモデルを探してる人におすすめです。
INZONE M10S SDM-27Q10S
スペック | |
---|---|
解像度 | WQHD |
Hz | 480Hz |
パネル | 有機EL |
HDR | HDR True Black 400 |
応答速度 | 0.03ms |
色域 | 98.5%(DCI-P3カバー率) |
スピーカー | なし |
対応端子 | DisplayPort x1 (Ver2.1 UHBR10) HDMI x2 (Ver. 2.1) USB Type-B x1 (Upstream) USB Type-A x2(Downstream) ヘッドホン出力 x1 (3.5mm Jack) USB Type-A x1 (SW Update) |
スタンド | チルト : -5°- +25° 高さ調整 : 120 mm スイベル:±180° |
輝度 | 1,300cd/m2 |
コントラスト比 | 1,500,000: 1 |
表面 | ノングレア |
VRR | Adaptive-Sync(VESA DP) NVIDIA(R) G-Sync(R) Compatible Variable Refresh Rate (HDMI 2.1) |
WQHDと高解像度ながら480Hzに対応している最高峰のモニターです。
有機ELパネルが使われており、
- 液晶よりも画質に優れる
- 完全な黒を表現できる
- 応答速度が0.03msと高速
と画質面と応答速度にも優れた作りになっています。
その他の機能面でも、
- HDR True Black 400に対応
- USBハブ機能に対応
- 調整の自由度が高いスタンド
- 用途に合わせた画質設定のプリセット
(SDR時: FPS Pro+, FPS Pro, MOBA/RTS, シネマ, ゲーム, 標準, sRGB HDR時: DisplayHDR, シネマ, ゲーム, RPG) - ゲーミングアシスト機能
(ブラックイコライザー、24.5インチモード、クロスヘア, タイマー, フレームレートカウンター) - PS5との連携機能
- PC側でモニターの設定を変更できる「INZONE Hub」
など豊富に用意されています。
特にPS5との連携機能はソニー製ならではの機能で、他社製モニターには無い物なので、PS5ユーザーにとっては大きなメリットに感じられると思います。
また27インチモニターですが「24.5インチモード」に対応しているので、疑似的に表示範囲を24.5インチに小さく出来ます。
これによってFPSにおいては、
- 視線を動かす範囲が減って目が疲れにくくなる
- 画面端のマップを見るまでの視線移動が少なくなる
- 映像が小さい事で少ない視線移動で画面全体が見やすくなる
などメリットが得られるので、480Hzと応答速度0.03msも合わさりかなりゲーミング特化な性能を持っています。
加えて有機ELで画質にも優れているので、ゲーム以外の用途でも使いやすいです。
ゲームからPC作業まで、幅広い用途で快適に使える最強モニタ―を探してる人におすすめ出来ます。
BenQ ZOWIE XL2586X+
スペック | |
---|---|
解像度 | フルHD |
Hz | 600Hz |
パネル | TNパネル |
応答速度 | 0.5ms |
色域 | DCI-P3 95% |
スピーカー | なし |
対応端子 | HDMI2.1 x3 DP1.4 ヘッドフォンジャック |
スタンド | チルト : -5°/35° 高さ調整 : 155mm スイベル:45°/45°" |
輝度 | 320 cd/㎡ |
コントラスト比 | 1000:1 |
表面 | ノングレア |
FPS向けゲーミングモニターとして王道メーカーと言える「BenQ ZOWIE」の600Hzモニターです。
ちなみに2025年6月時点では最もHz数が高いモニターとなっています。
またHzが高いだけで無く、
- BenQ ZOWIE独自の残像軽減技術「DyAc 2」
- 画面内の暗い場所を見やすくする「Black eQualizer」
- 6つの色(RGBCMY)を-30~+30の間で調整出来る「Color Vibrance」
- 有線タイプのリモコン「S.Switch」で手軽にモニターの設定を変えられる
- 他のプレイヤーがアップロードしている設定をダウンロード出来る「XL Setting to Share」
- 表示しているコンテンツに合わせて自動でモードが切り替わる「Auto Game Mode」
など「BenQ ZOWIE」の機能も多く、スペックだけで無く機能面にも優れています。
特に「DyAc 2」の残像軽減効果は目に見えて分かるほどの違いがあり、FPS系ゲームで大きなメリットを与えてくれます。
ちなみにこの「DyAc2」はデュアルバックライトと言う設計になっていて、バックライトの点灯と点滅のタイミングが調整されています。
これによって旧製品に搭載されていた「DyAc+」よりも更に残像感の少ない明瞭な映像を映してくれます
なのでフルHDでTNパネルのモニターながらとても高額ですが、このモニターにしか無い要素が多数あるので、FPSを本気でやり込みたい方にはとてもおすすめです。
Dell AW2524HF
スペック | |
---|---|
解像度 | フルHD |
Hz | 500Hz |
パネル | Fast IPS |
応答速度 | 0.5ms (GtG Min) 1ms (GtG) (最速モード) |
色域 | 99% sRGB |
スピーカー | なし |
対応端子 | HDMI (255Hzまで) DisplayPort 1.4 x 2 (HDCP 1.4) USB 3.2アップストリーム USB 3.2ダウンストリーム x 2 USB 3.2ダウンストリーム、バッテリー充電1.2 x 2 |
スタンド | チルト : -5°/+21° 高さ調整 : 110 mm スイベル:-20°/+20° ピボット -90°/+90° |
輝度 | 400 cd/m² |
コントラスト比 | 1000:1 |
表面 | ノングレア |
フルHD/500HzのモニターでIPSパネルながらも応答速度が0.5msと高速になっています。
また上で紹介した600Hzのモニター「BenQ ZOWIE XL2586X+」の半額以下で購入できるのでとてもコスパに優れています。
(2025年6月時点)
その他にも、
- USBハブ機能搭載
- スタンドが一通りの調整に対応
- IPSパネルで発色が良い
- HDR対応
と、ゲームだけで無く普段使いの使いやすさにも優れています。
ただし注意点として、このモニターにスピーカーだけでなく音声出力ポートも付いていません。
なので音を出す為には、PC側から出力する必要があるので気を付けて下さい。
ちなみに既に生産終了している様なので、売り切れたら新品での購入は出来なくなりそうです。
360Hzでおすすめなモニター
Dell AW2725DF
スペック | |
---|---|
解像度 | WQHD |
Hz | 360Hz |
パネル | QD有機EL(量子ドット) |
HDR | HDR TrueBlack 400) |
応答速度 | 0.03 ms (GtG) |
色域 | DCI-P3 99.3% |
スピーカー | なし |
入出力端子 | DP 1.4 x2 HDMI 2.1 x1 USB 3.2 Gen 1 (5 Gbps) Type-B(背面) x1 USB 3.2 Gen 1 (5 Gbps) Type-A(背面) x2 USB 3.2 Gen 1 (5 Gbps) Type-A(底面) x1 USB 3.2 Gen 1 Type-C(底面) x1 |
スタンド調整 | ピボット -90°/+90° スイベル-20°/+20° チルト -5°/+21° 高さ 110 mm |
輝度 | 1000 cd/m2 |
コントラスト比 | 1,500,000: 1 |
表面 | ノングレア |
VRR | AMD FreeSync |
WQHD/360Hzの高解像度、高Hzな高性能モニターです。
そしてこちらも「SONY INZONE M10S SDM-27Q10S」と同じ様に有機ELパネルが使われているので、
- 液晶よりも画質に優れる
- 完全な黒を表現できる
- 応答速度が0.03msと高速
と画質と応答速度に優れた作りになっています。
また量子ドットなので色域がDCI-P3 99.3%と高く、色の再現力が良いです。
そしてUSBハブとして使える差込口が多いので便利に使いやすく、ナイト ビジョンなどゲーム向けの機能も付いています。
この様に性能と機能に優れた有機ELモニターですが、それらに対して価格が高額では無くコスパに優れたモデルになっています。
ただしこのモニターにはスピーカーだけで無く、ヘッドホンジャックも付いていないのでモニターから音を取る事が出来ません。
なのでPCにヘッドホンやスピーカー、ヘッドホンアンプ、オーディオインターフェースなどを繋いで音を出す必要があるので気を付けて下さい。
Dell AW2725QF-A
スペック | |
---|---|
Hz | 4K@180Hz FHD@360Hz |
パネル | IPS |
HDR | HDR 600 |
応答速度 | 1ms GTG(エクストリームモード) 0.5ms GTG |
色域 | DCI-P3 95% |
スピーカー | なし |
対応端子 | HDMI 2.1 x1 HDMI 2.1 x1(eARC対応) DP1.4 x1 USB-B 3.2アップストリーム x1 USB-A 3.2ダウンストリーム x2 USB-C 3.2ダウンストリーム x1 USB-Aダウンストリーム ポート(BC1.2充電対応) 3.2 x1 |
スタンド | チルト -5~21 スイベル 左20゚/右20゚ 高さ調整 110mm ピボット -90° 90° |
輝度 | 400 cd/m2(標準) 600 cd/m2(HDRピーク) |
コントラスト比 | 1,000:1 |
表面 | アンチグレア |
VRR | NVIDIA G-Sync Compatible VESA Adaptive-Sync |
4K/180HzとFHD/360Hzのデュアルモードに対応したモニターです。
なので、
- FPS系のゲームをする時はFHD/360Hzで使用
- それ以外の普段使いでは画質優先で4K/180Hzを使用
と言った様に用途に合わせて使い分けられます。
その他にも、
- HDR600対応で明暗の差の表現力に優れる
- USBハブ機能搭載
- 一通り調整可能なスタンド
- IPSパネルながら最速設定で応答速度0.5ms
など優れた点が多いです。
ただしこのモニターはスピーカーが無いのに加えて音声出力ポートも付いていません。
なので音を出すにはPC側から出力する必要があるので気を付けて下さい。