【レビュー記事 】XL2546 DyAcの効果がすごい!S.Switchで操作性にも優れる240Hzモニター!【BenQ ZOWIE】

今回はBenQの240Hzモニター「XL2546」のレビューを書いていきます。

このモデルの大きな特徴としてはBenQ独自の「DyAc」と呼ばれる機能が搭載されている点です。

これのおかげで他のゲーミングモニターよりも、画面の動きが速いFPSに最適なモデルとなっています。

他にも便利な機能や仕様がいくつかあるので利便性にも優れたモデルです。

その分、他の240Hzモニターと比較して少し高額ですが、コアなFPSゲーマーにとてもおすすめ出来ます。

 

ちなみにこのモデルは、

PUBG ASIA INVITATIONAL MACAO 2019

と呼ばれるPUBGアジア大会の公式モニターとして認定されたモデルでもあります。

この記事では「XL2546」の解説や実際に使用した感想を書いていくので是非参考にしてください。

良かった点

240Hzによる視認性と操作性が段違いに良い!

XL2546の一番の特徴と言えば240Hzに対応している点ですが、240Hzと144Hzの違いはとても大きいです。

ちなみにこのHz数は秒間のリフレッシュレートを表していて、240Hzの場合は1秒間に240回画面を点滅させている事になります。

この違いはとても大きくPCの設定で240Hz出力に変えた瞬間から、普段のマウスカーソルの動きですら違いを感じられます。

この圧倒的なヌルヌル間は240Hz特有の物で、操作していてとても楽しいです。

勿論FPSにおいてその違いは更にわかりやすく、エイムが圧倒的に合わせやすくなります。

その為FPSをやり込むのであれば240Hzはとてもおすすめです。

 

ただしゲームタイトルによっては145fps以上に対応していない場合があります。

また240fps出すにはPCの性能が求められるので気を付けて下さい。

この記事の後半では実際にいくつかのFPS、TPSタイトルでの感想や設定について書いているので、気になる方は参考にして下さい。

DyAcによって残像感がとても少なくなる!

XL2546にはBenQ独自の技術「DyAc」が搭載されています。

これは画面内の動きに明瞭さを加えて残像感を少なくすると言う物です。

これのおかげでFPSで素早く視点移動をさせても残像感が少なく、移動中の光景もぼやけずに見やすくなっています。

 

またDyAcをON/OFFにして見比べてみましたがその違いはとても大きく、明らかに見やすさが違います。

その為、「XL2546」は他の240Hzモニターと比べて少し高額ですが、このDyAcだけでも十分その価格に見合う性能を持っていると感じました。

Color Vibranceによる調整で画質が大きく変わる!

「Color Vibrance」とは色の鮮やかさを調整する機能の事で、「20段階」で調整する事が出来ます。

この数値を高くするほど表示される色の濃さが濃くなる様に感じられます。

そしてこの設定をしっかり行うかどうかで「XL2546」の画質は大きく異なるように感じました。

なので実際に購入したら画面の設定は細かく調整するのがおすすめです。

 

ちなみに個人的に「Color Vibrance」の調整は「13」が丁度良く感じました。

それ以上高くすると逆に鮮やか過ぎて目が疲れやすく感じ、逆に低くすると色が薄くなって物足りなさを感じます。

S.Switchが便利で操作性が良い!

XL2546には専用の有線リモコンである「S.Switch」が付属されています。

これによってモニター側の設定や入力切替などの操作をモニターに手を伸ばさずに片手で行えるのでとても便利です。

また上の「S Switch」の写真を見ての通り、1、2、3と数字が書かれたボタンには画面設定のプリセットを割り当てる事が出来ます。

ここに自分で作ったプリセットを割り当てる事で、瞬時にゲーム用や普段使い用の設定などを切り替えられるようになります。

 

特に「XL2546」は画面設定の項目が多く、ゲーム用と普段使い用で異なる設定にしているので、個人的にこのプリセット切り替えは必須に感じました。

その為、他の多くのPCモニターに比べてこのモニターの操作性は格段に良いです、

Black eQualizerによって暗い場所が浮き彫りに出来る!

XL2546には暗い場所も見やすくする「Black eQualizer」と呼ばれる機能が付いています。

この機能によって画面内の暗くて真っ黒な箇所を明るく見やすくなるので、敵の視認性がとても良くなります。

ちなみにこれは20段階の強さで設定する事が可能です。

 

ただし強く掛けすぎると、画面に白い膜が張られた様になってとても見にくくなります。

また明るい場所が多いマップなどで使用すると画面の白さが強調されてやはり見にくいです。

その為この機能はゲームタイトルやマップ毎に合わせて調整するのがおすすめです。

 

こう聞くとその切り替えが面倒に感じるかもしれませんが、上で書いたようにこのモニターには「S Switch」があります。

これのおかげで作っておいた3種類の画面設定をワンタッチで切り替えられるのでとても手軽です。

なので私自身は「Black eQualizer」をオフにしている設定と有りにしている設定2種類をセットして、切り替えながら使っています。

純正のモニターアームが使いやすい!

純正のモニターアームについては他のモニターの物より使いやすく感じました。

高さ調整については無段階で調整できるようになっていて、上の写真の様に横に書かれた目盛りを目安に調整する事が出来ます。

横への振り向きの調整も無段階で、この目盛りの範囲内で調整可能です。

また台座部分には「S.Switch」を設置するための窪みが作られています。

アーム部分にはケーブルをまとめられる穴が開いているのですっきりさせやすいです。

この様にアームを純正のまま使うという方でも便利に使いやすくなっています。

左サイドには便利に使える機能が搭載!

左サイドには「USB端子」「ヘッドホン端子」マイク端子」が搭載されています。

このUSB端子についてはモニター下のUSB端子からPCに繋ぐ事で、デバイスを繋いでデータのやり取りが出来る様になります。

また一番上に付いている赤いボタンは「ヘッドホンハンガー」です。

伸ばした状態
実際に使用している状態

 

この様にヘッドホンの置き場所を確保できるのでとても便利です。




気になった点と注意点!

デフォルトの画質設定だと見にくい!

デフォルトの画質設定のままだと全体的に白く、色も薄かったのでとても見にくく感じました。

しかし画面設定を調整する事で色の白さが抑えられ、とても見やすい画質へ変えられます。

逆に設定をしっかりしないと普通のモニターに比べて画質が悪く感じるので、実際に購入したら必ず自分に合った設定にするのがおすすめです。

下の項目にて個人的におすすめな設定を紹介しているので是非参考にして下さい。

240Hzに対応しているのはDPとHDMI2.0の二つのみ!

XL2546」の入力端子には上写真の左から順に、

DP」「HDMI2.0」「HDMI1.4」「DVII-DL

これら4つの端子が付いています。

しかしこれらの内240Hzに対応しているのは「DP」「HDMI2.0」の二つのみです。

その為、実際に購入して使用する時は必ず「DP」「HDMI2.0」のどちらかに接続する様に気を付けて下さい。

240Hzで出力するにはPC側で設定する必要がある!

PCとモニターを接続しただけでは240Hzになっていない場合があります。

その為、モニターを繋いでPCを起動したら、モニター設定で240Hzに設定しておきましょう。

これを行わないとデフォルトの60Hzのまま使用している場合があります。




FPSタイトル毎の使用感想!

この項目では自分のPCを使用して、実際にどんな設定で何fps出せたのかを書いていきます。

簡単なPCスペックは下の表の通りです。

使用PCパーツ名
CPUIntel Core i7 8700k
メモリDDR4-2666 16GB×2
グラフィックボードGTX1080Ti

レインボーシックスシージ

R6Sは他のFPSタイトルに比べて軽めなゲームなので、簡単に240fpsを出せました。

設定毎で出せたfps数は以下の通りです。

最高設定→ 180~240

超高設定 → 200~240

高設定、中設定 → 220~240

低設定 → 常に240以上キープ

高設定と中設定についてはどちらとも同じ位の結果でした。

また最高設定でなければたまに落ちる程度で、基本的に240fps以上をキープ出来ます。

フォートナイト

フォートナイトも軽めなゲームタイトルなので高い設定でも240fpsを出せました。

個人的に気に入ったのは、

影の設定だけを無しにしてそれ以外をエピック

と言った設定です。

この状態であれば大体230~240以上をキープして、どんなに落ちても210程度までに抑えられています。

その為、フォートナイトのために240Hzモニターを導入するのはとてもやりやすいです。

CS:GO

CS:GOはとても軽いゲームなので、今回試したゲームの中で最も安定して240fpsを出せました。

全て最高設定にしても240fpsを下回ることが無く、常に240fps以上をキープしています。

その為、CS:GOプレイヤーであれば240fpsの敷居はとても低いのでおすすめです。

PUBG

PUBGは重めなゲームということもあり、全設定を最低にしてやっと200fpsを超えると言った感じでした。

ただしこの状態だと画質が悪すぎて視認性が悪く、敵の姿が見えにくいのと目が痛くなってきます。

その為、画質とフレームレート両方を両立させる様に設定すると大体180fps前後位になります。

PUBGを快適な状態で200fps以上出すにはグラボ2枚指しや、RTX2080Tiなどもっと高性能なグラボが必要になりそうです。

Apex Legends

Apex Legendsは比較的動作が軽いゲームで、画質を考慮しながら設定を下げても230~240fpsを常にキープしてくれました。

ちなみその設定は以下の通りです。

内容
垂直同期無効
アンチエイリアスTSAA
テクスチャストリーミング割り当て
テクスチャフィルタリングバイリニア
アンビエントオクルージョン無効
サンシャドウ範囲
サンシャドウディテール
スポットシャドウディテール無効
空間光無効
ダイナミックスポットシャドウ無効
モデルディテール
エフェクトディテール
衝撃マーク
ラグドール

なのでこのゲームをプレイするのであれば、240fpsも出しやすいと思います。

おすすめの設定について!

ここまで何回か書いてきましたが、「XL2546」はしっかり自分に合った設定、用途毎の設定にするかどうかで見やすさが大きく変わります。

特に購入したばかりのデフォルトの状態ではとても見づらいです。

この項目では実際に私が見やすいと感じ、プリセットに組み込んである3つの設定を紹介していくので良ければ参考にして下さい。

ちなみに効果がわかりにくい設定項目の内容は以下の通りです。

効果が分かりにくい設定項目の内容!

項目内容
インスタントモードマウスを動かしてから実際に映像に反映されるまでの入力遅延を軽減する機能。
AMA応答速度を高速化する機能。
シャーププネス映るものの輪郭を強調して、はっきり見やすくする機能。

ゲーム用の設定(Black eQualizer無し)

項目内容
DyAcプレミアム
Black eQualizer0
色の鮮明さ13
インスタントモードオン
輝度80
コントラスト80
シャーププネス7
ガンマガンマ5
色温度標準
AMAプレミアム

ゲーム用の設定(Black eQualizerあり)

項目内容
DyAcプレミアム
Black eQualizer3
色の鮮明さ13
インスタントモードオン
輝度80
コントラスト80
シャーププネス7
ガンマガンマ5
色温度標準
AMAプレミアム

普段使い用の設定

項目内容
DyAcオフ
Black eQualizer0
色の鮮明さ13
インスタントモードオフ
輝度80
コントラスト40
シャーププネス10
ガンマガンマ5
色温度標準
AMAオフ
DCR0




まとめ!

  • 240Hzは144Hzと比べても大きな違いがある!
  • DyAcによって残像感が軽減されて、素早い視点移動でもはっきりと見やすい!
  • 「Color Vibrance」等による画質調整で用途毎で見やすい設定に出来る!
  • 「S.Switch」のおかげで操作性がとても良い!
  • 「Black eQualizer」はマップやゲーム毎で切り替えて使用していくのがおすすめ!
  • 純正のモニターアームが使いやすい!
  • 左サイドのヘッドホンハンガーなどが便利!
  • デフォルトの画質設定では見にくく、自分に合った調整が必須!
  • 全ての端子が240Hzに対応している訳では無い!
  • PC側で240Hzに設定する必要がある!

 

この様に「XL2546」は他の240Hzモニターに無い機能が搭載されている、FPSに特化されたモデルとなっています。

特に上でも書いている通り、DyAcの有無の差はとても大きいです。

また一度「S.Switch」の操作に慣れてしまうと、他のモニターの操作がやりにくく感じてしまいます。

その為、コアなFPSゲーマーや頻繁にモニターの設定を変更するという方にとてもおすすめです。

 

それでは読んで頂きありがとうございました!

コントローラーに付けるだけでエイムが良くなる!便利な2つのFPS向けアタッチメント!

こちらはコントローラーでFPSをプレイしている方にとてもおすすめなアタッチメントです。

スティックでのエイム操作はマウスと違って細かいエイム操作がどうしてもしにくくなります。

そこで「FPS Freek」を付ける事で右スティックの高さが高くなり、より細かい角度でエイム操作が可能です。

またグリップ部分が滑りにくく指の動きをダイレクトに伝えられるので、単純に操作性も向上します。

 

それでいて価格も特別高額ではないので、誰にでも購入しやすいのも良い点です。

ちなみにこれの類似品でもう少し価格が低価格な物もありますが、それらは低価格な分グリップ性能に劣ります。

また、物によってはスティック操作に力が入ると固定しきれずに取れてしまう場合があります。

その為、もし購入するのであればもっとも有名で人気のある「KontrolFreek製のフリーク」がおすすめです。

 

そしてKontrolFreek製のフリークは現在、

の4種類のモデルが存在します。

 

それぞれのモデルの違いについては以下の通りです。

頂部の形状
(指を置く部分)
高さ
Inferno 凹型 10.1 mm(両方)
Galaxy 凹型 11.8 mm(右)
7.6 mm(左)
Edge 凸型 10.4 mm(右)
5.9 mm(左)
Vortex 凸型(右)
凹型(左)
11.3mm(右)
5.6mm(左)
CQC 凹型 6.11mm(両方)

この様な違いがあるので、好みの高さと形状を考えて選ぶのがおすすめ出来ます。

ちなみに左右で長さと形状が違うモデルもありますが、これは逆に付ける事も可能です。

 

そしてもう一つおすすめ出来るのが「GAIMX CURBX」と呼ばれるエイムリングです。

これをスティックの付け根にはめ込むと、倒した時に抵抗が生まれて更に精密なエイムが可能になります。

そしてこちらは6種類の硬さが存在するので初めて購入する方は各種1つずつセットで販売されている「GAIMX CURBXサンプルセット」がおすすめです。

一つ注意点として、こちらをはめ込むと構造上スティックを最大まで倒せなくなります。

なので高感度設定ではない方であれば少し感度を上げるだけで解決できますが、最大感度でプレイしている方は今までの感度が使用出来ません。

その為感度をとても高くしている方は気を付けて下さい。

 

ここまで紹介してきた2つのアタッチメントを付ける事でエイム操作が格段にやりやすくなる筈です。

またこの様なアタッチメントを使っている方がTwitterなどでマウス疑惑を掛けられている事を良く見かけます。

使いこなせればそれだけ正確なマウスに負けないくらいエイムを手に入れる筈なので、エイム力に困っている方は是非試してみて下さい。

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