
BenQ MOBIUZの「EX251」は、24.5インチのフルHD/220Hz、1msという速度特化設計で、FPS/TPS向けなモニターとなっています。
パネルはIPSで鮮やかな発色を持ち、独自のHDRiやColor Vibrance、Light Tunerで見やすい画質設定に調整しやすいのも魅力です。
更にUSBハブ機能や内蔵スピーカー、アイケア機能も搭載されていて機能面にも優れています。
今回の記事では「EX251」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
スペック表
スペック | |
---|---|
サイズ | 24.5インチ |
パネル | IPS(非光沢) |
解像度 | フルHD |
Hz | 220Hz |
応答速度 | 1ms GtG |
色域 | sRGB 99% |
輝度 | 標準350nit HDRピーク400nit |
コントラスト比 | 1000:1 |
HDR | HDR 400 |
対応端子 | HDMI 2.0 ×2 DisplayPort 1.2 ×1 USB-C(アップストリーム/データ専用 5Gbps)×1 USB-A(ダウンストリーム)×2(各4.5W) ヘッドホン端子 |
スピーカー | 2.5W ×2 |
スタンド調整 | チルト:-5°~20° |
VRR | FreeSync |
良い点
負荷が軽いフルHDで220Hz×1ms(GtG)の高速性能
220Hzと高めなリフレッシュレートで滑らかな映像表現が可能で、応答速度も1msと高速なので、対人戦FPSをやり込むにも十分な性能を持っています。
また解像度がフルHDなので負荷が軽く、ハイエンドクラスのPCで無くても220FPSが出しやすく、モニターのスペックを最大限活かしやすいです。
IPSパネルで鮮やかな発色
発色の良さに優れるIPSパネルが搭載されているので高画質を発揮してくれます。
またIPSパネルの欠点と言えば応答速度が遅いと言うのがありがちですが、「EX251」は1msと高速なので、この弱点もカバーされています。
HDR 400に加え、BenQ独自の「HDRi」搭載
ピーク輝度400nitによるHDR400に対応しているのに加えて、「HDRi」と言うHDR向けの画質プリセットも用意されています。
この機能は内蔵の環境光センサーと独自アルゴリズムで
- 輝度
- コントラスト
- 色温度
- 彩度
を自動最適化すると言うものでシーンに合わせて最適な調整をしてくれます。
これによって通常のHDRよりも高画質な映像表現が可能になっています。
色の微調整ができる「Color Vibrance」
「Color Vibrance」は色の調整を20段階と細かく調整出来る機能で、BenQのゲーミングモニター全てに搭載されている機能です。
これによって色の濃さの調整が可能で鮮やかで見やすい画質を作り込みやすくなっています。
暗所だけを持ち上げる「Light Tuner」
「Light Tuner」は暗い部分を明るくして視認性を向上させる機能で、夜や洞窟などの場面を見やすく出来ます。
そしてこちらも20段階と細かく調整が可能で、過度な白飛びを避けつつ明るくする事が出来ます。
USBハブ機能搭載
USBハブとして使えるポートが二つ付いているので、PCでは無くモニターにマウスやキーボードを接続して使う事が可能です。
2.5W×2のスピーカーを内蔵
2.5W×2のスピーカーが内蔵されているので別でスピーカーを用意しなくても音が出せます。
またスピーカーは高音質サウンドシステムを搭載しており、モニターのスピーカーとしては高音質な作りとなっています。
なのでレビューでもスピーカーの音質が良いと言う意見もいくつか見られます。
B.I.+ Gen2/低ブルーライト/フリッカーフリーなどアイケアが充実
環境光に応じて輝度と色温度を自動調整するB.I.+ Gen2が搭載されているので、状況に合わせた設定にしてくれます。
更にフリッカーフリーやブルーライト軽減機能などの定番機能も付いているので、目に優しいモニターとなっています。
カラー設定を保存、共有、ダウンロードできるソフトウェア「Color Shuttle」
「Color Shuttle」と言う専用ソフトが用意されていて、ゲーム別のプリセットや自作プロファイルの保存・共有が可能です。
また他の人がアップロードしたプリセットをダウンロードして使う事も出来るので、セッティングに詳しくない方でも参考にしやすくなっています。
人によっては気になる点
スタンド調整はチルトのみ
スタンドはスイベル、高さ、ピボットなどには対応していないので思い通りの位置への調整がしにくいです。
なのでモニターアームが欲しくなるかもしれません。
USB-Cは映像に非対応
USB-Cが付いていますが、DP ALTには対応していないので映像入力としては使えません。
なのでUSB-C一本でノートPCを接続して使用する、と言う使い方は出来ないです。
スピーカーはモニター内蔵としては音質が良いレベル
上で高音質スピーカーと書きましたが、あくまでモニター内蔵としては良いと言う感じです。
なのでレビューでも音質が良いと言う意見もありますが、そこまで良くないと言う意見もあるので、音質を求める方は別で用意するのがおすすめです。
こんな人におすすめ!
- フルHD×高リフレッシュのキビキビした操作感を重視する人
- 「Color Vibrance」「Light Tuner」などで細かく調整したい方
- USBハブ機能、そこそこの音を出してくれるスピーカー、B.I.+ Gen2など機能面が欲しい方
この様に「EX251」は24.5インチ、FHD/220Hz、1msに、IPS、HDR 400と独自HDRi、Color Vibrance/Light Tuner、B.I.+ Gen2を組み合わせ、見やすさと速さを両立したゲーミングモニターです。
他にもUSBハブとスピーカーを備え手軽に環境を整えやすいのが強みです。
一方でスタンドはチルトのみ、USB-Cは映像入力に非対応という欠点もあります。
その為、解像度はフルHDで十分でフレームレートを最優先、PC周りの配線をシンプルにしたい、と言う方におすすめです。