
MSIの「MPG 346CQRF X24」は、34インチ湾曲ウルトラワイドパネルに240Hzという高リフレッシュレートを組み合わせたゲーミングモニターです。
UWQHD対応で大画面ながらも画素密度も十分で、MSI独自の「RAPID VA」パネルを採用することで、VAパネル特有の高コントラストを保ちながら0.5ms(GTG)の応答速度を実現しています。
更にUSB PD 98W給電・USBハブ・KVMスイッチなど実用的な機能も備えており、PCゲームだけでなく家庭用ゲーム機や複数のPCを1台のモニターで使いこなしたい人にも向けて設計されたモデルです。
今回は「MPG 346CQRF X24」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
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基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | 34インチ |
| 形状 | 曲面(1500R) |
| パネル | RAPID VA(ノングレア) |
| 解像度/リフレッシュレート | UWQHD/ 240Hz |
| 応答速度 | 0.5ms(GTG)/ 1ms(MPRT) |
| 色域 | sRGBカバー率92% / DCI-P3カバー率85% |
| 輝度 | 400 cd/m² |
| コントラスト比 | 4,000:1 |
| HDR | HDR 400 |
| 対応端子 | HDMI 2.1(HDCP 2.3)×2 DisplayPort 1.4a(HDCP 2.3)×1 USB Type-C(DP Alt mode・USB PD最大98W)×1 USB Type-A(ハブ・USB 2.0)×2 USB Type-B(PC接続用・USB 2.0)×1 ヘッドホン出力×1 |
| スピーカー | なし |
| スタンド調整 | 高さ0〜100mm チルト-5°〜15° スイベル-30°〜30° ピボットなし |
| VRR | Adaptive-Sync対応 |
| 保証(日本国内) | 購入日より3年間 |
メリット
34インチ/UWQHDで240Hzを実現しており、没入感と滑らかな映像描写を両立しやすい
34インチのウルトラワイドと240Hzの組み合わせは、かなり珍しいスペック構成になっています。
広い表示領域を活かしたウルトラワイドの没入感と作業のしやすさ、240Hzによるヌルヌルとした滑らかな映像を、1台のモニターで体験できる点が最大の魅力です。
特に240Hzと言う高リフレッシュレートはFPS系のゲームと相性が良く、
- 視点移動が滑らかになってエイムがしやすくなる
- 遅延が少なくなる
- 素早く動くものの残像感が減って見やすくなる
など有利な環境でプレイが出来ます。
またUWQHDのPCへの負荷は、
- WQHDの約1.3倍
- 4Kの約0.6倍
と言った様に、WQHDと4Kの中間的なので、そこそこのミドルクラスのPCスペックでもフレームレートが安定させやすいです。
34インチ/UWQHD/240Hzのモニターとしてはとても低価格
34インチ/UWQHD/240Hzと言うスペックのモニターは最高峰クラスのスペックや機能を詰め込まれている事が多く、安い方でも10万円前半、高いものだと20万円以上するモデルもあります。
一方で「MPG 346CQRF X24」は、
- パネルが有機ELでは無くVA系パネル
- スピーカー無し
- HDR認証がHDR400
などハイスペック過ぎない設計なので、とても低価格となっています。
なのでコストを抑えて34インチ/UWQHD/240Hzと言うスペックのモニターを探している方におすすめです。
全映像入力端子(HDMI×2・DP×1・USB-C×1)で240Hzに対応しており、複数デバイス接続でも性能が落ちない
本機はHDMI 2.1×2・DisplayPort 1.4a×1・USB Type-C×1のすべての映像入力端子で、UWQHD・240Hz・Adaptive-Syncに対応しています。
モニターによっては特定の入力端子(DisplayPortのみなど)でしか最大リフレッシュレートが出せないモデルもありますが、本機はどの端子から接続しても性能を落とさずに使えます。
またHDMI 2.1が2ポートあるため、PS5などの最新ゲーム機を同時接続しながらさらにPCを加えた3デバイス接続の運用も可能です。
コントラスト比4,000:1のVAパネルで、暗いシーンでの視認性に強い
採用されているRAPID VAパネルは、コントラスト比4,000:1を実現しています。
IPS系パネルの一般的なコントラスト比(1,000:1前後)と比べて深い黒を表現しやすく、ダークファンタジー・ホラー・サバイバルゲームなど暗いシーンが多いタイトルで敵や障害物の視認性が高まりやすい特性があります。
またOSD設定のナイトビジョン機能と組み合わせることで、暗所での視認性をさらに向上させることも可能です。
USB-CとUSBハブ、KVMに対応
USB-C一本で映像・音声・USBデータ転送に加え、98W給電までまとめられるので、ドックいらずですっきりした配線が実現します。
さらにUSBハブ機能にも対応しているので、マウスやキーボードなどをモニター側にまとめられます。
なのでノートPCを持ち運ぶ事が多い場合は、
「ノートPCをケーブル1本で接続→充電しながら大画面の環境で使用+USBハブに繋いだマウスとキーボードを使用」
と言った様に、手軽に家庭用での快適な環境に切り替えられて便利です。
またKVMにも対応しているので、デスクトップPCとノートPCを切り替えての同時作業にも使いやすいです。
AIビジョン対応で自動で見やすい設定にしてくれる
「AIビジョン」はゲームや動画、Webなど表示内容に応じてコントラストや彩度を自動でチューニングしてくれる機能です。
暗部はつぶれを抑えつつディテールを持ち上げ、明部は白飛びを抑えて情報量をキープしてくれます。
また色味も派手になりすぎない範囲で鮮やかさを補正してくれるので、タイトルやジャンルを問わずちょうど良い見やすさに整えてくれます。
なのでモニターの設定に詳しくない方でも見やすい画質設定で使いやすくなっています。
デメリット・注意点
発色はやや地味な印象で、クリエイティブ用途や色表現にこだわる使い方には向いていない
色域はsRGBカバー率92%・DCI-P3カバー率85%というスペックです。
ゲーミングモニターとしては標準的な範囲ですが、写真・動画編集・グラフィックデザインなどの用途では色再現の精度として不十分に感じる場合があります。
なので、色表現へのこだわりが強い場合はIPS広色域パネルやOLEDモニターとの比較検討をおすすめします。
スピーカー非搭載
「MPG 346CQRF X24」にはスピーカーが内蔵されていません。
とは言え、モニター内蔵スピーカーは、構造上どうしても音質が犠牲になりがちなので、
- FPSで足音などの方向を正確に聴き取りたい
- 高音質を楽しみたい
と言う場合はどちらにしてもヘッドセットやイヤホン、外部スピーカーなどを用意する必要があります。
そしてスピーカーが無いことでコストを抑えられている部分もあるので、内蔵スピーカーが不要な方にとっては逆にメリットに感じられると思います。
ゲーム機は21:9に非対応なので横に引き延ばしか両端が黒帯になる
ゲーム機のアスペクト比は16:9なので、21:9のモニターで表示する場合は、
- 横への引き延ばしでフルスクリーン表示
- 左右に黒帯で16:9で表示
と言う事になります。
なのでPCよりもゲーム機メインでの使用を考えている人はウルトラワイドモニターはあまりお勧めできません。
曲面モニターは好みが分かれる
曲面は画面全体を見渡しやすく没入感も高まりやすい一方で、使う人の好みによって使いにくく感じる場合があります。
たとえばCADやイラスト作成など、直線を基準に作業したい場合は湾曲に違和感を感じて作業しにくくなるかもしれません。
また正面から見る前提の設計なので、斜めの位置からの視聴や複数人で画面を共有する使い方では使いにくい可能性が高いです。
なので曲面はウルトラワイドの良さを活かす形状ではありますが、購入前に曲面が自分の用途に合うかは意識しておくと安心です。
対戦系FPSをガチでやり込みたい場合は不向き(フルスクリーンでプレイする場合)
「MPG 346CQRF X24」は240Hzに対応しているので、数値だけ見ればFPS向きなスペックです。
ただしウルトラワイドでフルスクリーン運用する場合、競技的なFPSとの相性が悪いです。
理由は、FPSでは画面の端にあるキルログ
- ミニマップ
- 体力
- スキルの状況
などを頻繁に確認するため、視線移動が増えるからです。
R1500の曲面で平面よりは追いやすいですが、それでも24インチ等と比べればどうしても目を大きく動かす場面が多くなります。
これによって情報の見落としや眼精疲労のしやすさに繋がりやすくなります。
ただし、FPSをプレイする時だけウィンドウモードに切り替えて表示サイズを小さくすれば、この問題は解決出来ます。
またウィンドウモードにする事で解像度も低く出来るのでUWQHDよりも更にフレームレートを安定させやすいです。
その為FPSをやり込みたいなら、
- PC作業時やFPS以外のゲームではフルスクリーン
- 競技性の高いFPSではウィンドウモード
と言う様に使い分けるのがおすすめです。
おすすめしやすい人、おすすめしにくい人
おすすめしやすい人
- FPS・バトルロイヤル・レースゲームなど動きの速いゲームを高フレームレートでプレイしたい人
- ウルトラワイドの大画面と240Hzの滑らかさを1台で両立したい人
- コストを抑えて34インチ/UWQHD/240Hzのモニターが欲しい方
- デスクトップPCとノートPCを1台のモニターでKVM切替しながら使い分けたい人
- 暗いシーンが多いタイトルをメインにプレイする人
おすすめしにくい人
- 写真・動画編集・グラフィックデザインなど色精度が求められるクリエイティブ作業がメインの人
- OLEDモニター同等の発色の鮮やかさや完全な黒表現にこだわりたい人
- 本格的なHDR映像体験(高輝度・高コントラスト)を重視する人
- UWQHD/240Hzを発揮できるGPUを持っていない、または準備の予定がない人
- ウェブブラウジングや文書作成など静的な作業が中心な方や対人戦FPSをプレイしないで、240Hzを必要としない人
- ゲーム機のみで使うモニターを探している方
- 使用用途に曲面モニターが合わない方
まとめ
「MPG 346CQRF X24」は、34インチ/UWQHD/240Hzという希少なスペックを低価格で実現したウルトラワイドゲーミングモニターです。
全入力端子での240Hz対応・USB PD 98W・USBハブ機能・KVMスイッチと実用的な機能を備えており、PCゲームと家庭用ゲーム機、そして複数PCの環境を1台にまとめたいユーザーに向いています。
一方で発色の鮮やかさやHDRの表現力はOLEDや高輝度モデルには及ばないため、映像品質よりもゲームの滑らかさと没入感を優先したいゲーマー、またはコストを抑えたい方に適した製品です。
34インチ/UWQHD/240Hzという万能スペックを低コストでほしい方に特におすすめ出来ます。









