4Kモニターがだいぶ手頃な価格になってきたとはいえ、
「色もちゃんとしていてUSB-C給電も欲しい」
となると、まだまだ選択肢は限られています。
そんな中でINNOCNの「27D1U」は、27インチ4Kに広色域対応、USB-C（映像、65W給電）、HDR 400、スタンド(高さ、ピボット、チルト対応)まで備え、それでいて低価格な1台です。
今回は「27D1U」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
目次
スペック表
| スペック | |
|---|---|
| サイズ | 27インチ |
| 形状 | 平面 |
| パネル | IPSパネル / 非光沢 |
| 解像度&Hz | 4K/ 60Hz |
| 応答速度 | 6ms（GtG） |
| 色域 | sRGB：100% DCI-P3：98% Adobe RGB：95% |
| 輝度 | 350 cd/㎡（標準） 400cd/㎡（HDRピーク） |
| コントラスト比 | 1000:1 |
| HDR | HDR 400 |
| 対応端子 | HDMI 2.0 ×1（4K/60Hz） DisplayPort 1.4 ×1（4K/60Hz） USB Type-C ×1(DP Alt、65W給電) 3.5mmオーディオ×1 |
| スピーカー | 非搭載 |
| スタンド調整 | 高さ調整（100mm） チルト（-5〜20°） ピボット（±90°） |
| 保証 | 1年間 |
良い点
4KとIPSパネルによる高画質と広視野角
27インチで4Kの高解像度により、映る物の輪郭がはっきりとした精細な画質を発揮してくれます。
なのでゲームや映像などの画質の良さは勿論、文字の見やすさも向上するので作業効率も上げてくれます。
更にパネルはIPSパネルで色の再現性が高く、写真や動画、Webサイトの色味を自然で鮮やかに表示してくれます。
また広視野角となっているので、正面以外の角度から見ても色の変化が少ないので、マルチモニター環境でも使いやすくなっています。
低価格ながらUSB-C（DP ALT、65W給電）に対応
「27D1U」は4Kモニター全体で見てかなり低価格な部類のモデルですが、USB-Cに対応しています。
これによってノートPCをケーブル一本で映像、65W給電を行えるので接続が手軽になっています。
その為、モニター周りの配線をすっきりさせ、持ち運びが多い方の場合はセッティングと取り外しが楽になります。
M.BOOKモードでMacと色を合わせやすい
M.BOOKモードを搭載しているので、MacBookのディスプレイに近い色味にワンタッチで調整できるのが大きな特徴です。
ガンマや色温度、彩度がMac向けに最適化されており、
「ノートPC側と外部モニターで色が全然違う」
というありがちなズレを軽減しやすくなっています。
なのでMacBookで使う外部モニターを低コストで探してる方にピッタリです。
人によっては気になる点
リフレッシュレートが60Hzで動きの激しいゲームには不向き
リフレッシュレートは60Hzと低いので、動きの激しいアクションゲームやレースゲーム、FPS系のゲームをプレイする場合は残像感が気になりやすいです。
特にFPS系の対人戦ゲームでは、他プレイヤーよりも不利な環境でプレイする事になるのでストレスを感じる可能性が高いです。
なので、
- PCやPS5などのゲーム機で動きの激しいゲームをプレイする事が多い方は最低でも120Hz以上
- PCで対人戦FPSをプレイするのであれば144Hz以上
この様なモニターを検討するのがおすすめです。
逆に動きの激しいゲームをプレイしない方や、PS4など旧世代のゲーム機しか使わないのであれば特に問題は無いと思います。
スタンド調整がスイベル（左右）に非対応
スタンド調整は高さ、チルト、ピボットには対応していますが、スイベルには対応していません。
なので横の向きを調整する事が多い方はモニターアームが欲しくなると思います。
スピーカー非搭載
スピーカーが搭載されていないので、音を出すには別で外部スピーカーやヘッドホンを用意する必要があります。
とは言ってもモニターのスピーカーは基本的に音質が悪く、内蔵されていても別で用意する方が多いので、そこまで大きな欠点には感じないと思います。
こんな人におすすめ！
- 低コストで色域カバー率が広いモデルが欲しい方
- 60Hzで十分な方
- USB-C(DP Alt、65W給電)が欲しい方
- MacBookと相性の良いモニターを探してる方
この様に「27D1U」は、27インチ/4Kに広色域、HDR 400、USB-Cといった要素をしっかり押さえた、コスパの高いクリエイティブ寄り4Kモニターと言えます。
M.BOOKモードでMacBookと色味を合わせやすく、高さ調整やピボットに対応した多機能スタンドも備えているため、手軽に快適に使いやすいです。
一方で価格が抑えられている分、リフレッシュレートは60Hz止まり、スタンド調整がスイベルに非対応、スピーカー非搭載と言った割り切りもありますが、これらが特別大きな欠点に感じない方も多いと思います。
それでいてスペックに対して低価格なので、低コストで画質に優れるUSB-C対応4Kモニターが欲しい方におすすめです。
