
4K/240HzとFHD/480Hzのデュアルモードに有機ELパネル、AI機能など様々な機能を詰め込んだハイエンドモデルが「ASUS ROG Strix OLED XG32UCWMG」です。
31.5インチの4K解像度により作業用ディスプレイとしても広い表示領域を確保しつつ、応答速度0.03msと最大480Hzのリフレッシュレートで、競技性の高いFPSタイトルにも対応できるスペックを備えています。
更にグレアの有機ELを採用し深い黒と鮮やかな発色を持ち、焼き付き防止機能の「OLED Care Pro」USB-C、USBハブ、KVM、サイズエミュレート機能など多数の機能にも対応しています。
今回は「XG32UCWMG」の特徴や良い点、気になる点について解説していくので是非参考にしてください。
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スペック表
| スペック | |
|---|---|
| サイズ | 31.5インチ |
| 形状 | 平面 |
| パネル | WOLED(TrueBlack光沢有機ELパネル) |
| 解像度&Hz | 4K/240Hz FHD/480Hz |
| 応答速度 | 0.03ms(GTG) |
| 色域 | DCI-P3 99% |
| 輝度 | SDR:250 cd/㎡(標準) HDRピーク:1,300 cd/㎡ |
| コントラスト比 | 1,500,000:1 |
| HDR | VESA DisplayHDR 400 True Black |
| 対応端子 | DisplayPort 1.4(DSC)×1 HDMI 2.1 ×2 USB-C(DP Alt Mode / 最大15W給電)×1 USB-A 3.2 Gen1 ×3 ヘッドホン出力 |
| スピーカー | 非搭載 |
| スタンド調整 | 高さ:0〜80mm チルト:+20°〜-5° スイベル:±15° |
| VRR | AMD FreeSync Premium Pro NVIDIA G-SYNC Compatible |
| 保証 | 3年保証(パネル焼き付きも対象) |
良い点
4K/240HzとFHD/480Hzのデュアルモード対応
4K/240HzとFHD/480Hzの2モードを切り替えられるので、
- PC作業時や画質重視でゲームを楽しみたい時は4K/240Hz
- 反応速度が勝負の対戦FPSはFHD/480Hz
といった具合に、その時の使い方に合わせて最適な解像度とHzを選択出来ます。
これによって1台で2台分の役割をこなせるので、一つのモニターで用途を広くカバーしたい人に向いています。
光沢(グレア)の有機ELパネルでコントラスト感や色の鮮やかさに優れる
有機ELパネルは液晶よりも黒の表現力と発色の鮮やかさに優れている物ですが、「XG32UCWMG」では光沢(グレア)の有機ELが使われています。
これによってノングレアよりも発色の鮮やかさと色の濃さが強く、暗部と明部のメリハリがはっきり出やすくなっており、より画質に優れた作りになっています。
なので画質の良さを重視してモニターを選びたい方にピッタリなモデルです。
4K/31.5インチによる広い作業領域
4Kと31.5インチという大きめのサイズを組み合わせることで、高い画素密度を保ちながら広い作業領域を確保できます。
複数のウィンドウを左右に並べたり、タイムラインやツールパネルを多く表示する動画編集・画像編集ソフトもゆとりを持って配置しやすく、作業がしやすいです。
また32インチと大きめな事でズーム設定をしなくても十分見やすい大きさで映してくれるので、4Kによる作業領域の広さを存分に発揮させやすいです。
なので4Kと32インチクラスの組み合わせはとても相性が良くなっています。
最大480Hz + 応答速度0.03msによる高速性能
フルHDモード時は480Hzとかなり高いリフレッシュレートを発揮し、動きがスムーズな滑らかな映像を映してくれます。
これによって特にFPS系のゲームでは、
- エイム操作が滑らかになってエイムしやすくなる
- 素早く視点を振った時の残像感が減って視認性が良くなる
など大きなメリットを体感しやすいです。
更に応答速度は有機ELならではの0.03msと超高速なので、他の多くのプレイヤーよりも低遅延な環境でプレイが出来ます。
24.5インチ、27インチモードに対応
表示領域を狭くして疑似的に小さいサイズのモニターとして使用できる24.5インチ、27インチモードなどに対応しています。
この機能は特にFPSをプレイする場合にメリットを体感しやすいものとなっています。
と言うのもFPSでは、
- スキルや武器の状況
- マップ
- キルログ
など画面端に映る情報を確認しながら画面中央の敵にも集中しなければなりません。
そこで画面サイズが小さい事で視線移動の距離が減らせるので視認性が良くなり、見逃しの防止や目の疲労の軽減に繋がります。
また「XG32UCWMG」は31.5インチと大きめなサイズなのでそのままフルHD表示すると画素密度の低下で画質が粗く感じやすいです。
そこで24インチモードなどにする事で画素密度も維持出来るので、画質の維持にも貢献してくれます。
AIアシスタント機能で画面に合わせた自動調整
AIアシスタント機能により、表示しているコンテンツやシーンに合わせて明るさやコントラスト、色合いなどを自動で最適化してくれます。
例えば、
- クロスヘアの色を背景に合わせて随時見やすい色に変更してくれる
- 暗い部分を自動で明るくして見やすくする
- 画面に映るコンテンツに合わせて自動で見やすい設定に調整してくれる
と言うものが用意されています。
なのでゲーム・映像・作業内容ごとに毎回細かく設定をいじらなくても、その場に合った見やすい画質に調整してくれるので、設定が苦手な人でも手軽に快適な環境を整えられます。
ASUS OLED CARE PRO+3年焼き付き保証で安心感が高い
有機ELと言えば焼き付きのリスクがありますが、「XG32UCWMG」では焼き付き防止機能である「ASUS OLED CARE PRO」が搭載されています。
この機能は、
- 近接センサーが内蔵されていて、モニターから離れると自動で黒画面に変わり、戻るとすぐに復帰する
- モニターを長時間使用した後に実行される「ピクセルクリーニング」
- ピクセル位置を僅かに移動させる機能
- 2分間操作が無いと画面を暗くするスクリーンセーバー
- 画面に映る物に合わせて輝度を調整する様々な機能
など多数用意されていて、焼き付き防止をしてくれます。
加えて3年焼き付き保証も付いているので、長期間安心して使い続け易いです。
USB-C、USBハブ機能、KVMに対応
USB-Cに対応しており映像とUSBデータを1本のケーブルでまとめられるうえ、USBハブ機能も備わっているので、マウスやキーボードなどをモニター側にまとめて接続できます。
さらにKVM機能にも対応しているため、PCとノートPCなど複数のデバイスを接続していても、同じキーボード・マウスで切り替えて操作でき、デスク周りをスッキリさせたい人に向いています。
人によっては気になる点
グレアで反射による映り込みがしやすい
グレアは画質面に優れていると言うメリットがありますが、ノングレアと違って反射による映り込みがしやすいです。
なので設置する時は照明や窓の位置を気に掛け、画面への映り込みが目立たない様にする必要があります。
USB-Cの電源供給が15Wと低め
USB-Cに対応していますが、給電が15Wと低めになっています。
一般的にノートPCが要求するW数は45〜65Wが多いので、これだけで電源供給を間に合わせる事が難しいです。
なので結局ACアダプタはノートPCに接続する必要があります。
スピーカー非搭載
スピーカーは内蔵されていないため、音を出したい場合は外部スピーカーやヘッドホンを別途用意する必要があります。
ただし、モニター内蔵スピーカーはそもそも音質が良くないことが多く、結局は外部スピーカーを使う人も少なくないので、大きなマイナスに感じない人も多いと思います。
こんな人におすすめ!
- 多機能高性能でグレア表面の4K/240Hz、FHD/480Hz対応モニターが欲しい方
- AI機能による自動設定が魅力に感じる方
- 焼き付き対策バッチリな有機ELモニターが欲しい方
この様に「XG32UCWMG」は31.5インチ4K×有機ELならではの高画質と作業性の高さ、フルHD/480Hz+0.03msというゲーミング性能も両立したハイエンドモデルです。
更に表面はグレアとなっており、ノングレアよりも画質面に優れている特徴もあります。
また機能面についても、サイズエミュレート機能、USB-CとUSBハブやKVM、AI機能や多数の焼き付き防止機能など、安心感と便利さに優れます。
一方でグレアによる反射の映り込みのしやすさ、USB-Cの電源供給が15W、スピーカー非搭載と言った欠点もあります。
ただしグレアに関してはこれによって画質面に優れたメリットがあるので、設置場所に気を遣えばメリットのみに感じられると思います。
その為、グレア表面が好きな方におすすめな4K/240Hz、FHD/480Hz対応モニターとなっています。











